経済まわそう! 青森・弘前へ 太宰治先生編2011年05月07日 23時39分49秒

ああ、そうか。青森には太宰治がいらしたんですね。
五所川原市にある生家は「斜陽館」という記念館になってますもの。
2009年には生誕100年を迎えたそんな太宰先生だから、
当然と言えば当然なのか、それともさらなるムーブメントを起こそうというのか。
とにもかくにも新青森駅では太宰先生を大プッシュしておりました。


新青森駅のお食事処では「太宰らうめんと津軽のめしや『めぇ』」。
魚介類のお店と黒石つゆ焼きそばのお店に混じって異彩を放っています。
店内は太宰先生のシルエットや原稿用紙などがデザインされ文学ムード。


けの汁、しじみ汁などの郷土料理風のメニューのほか、
太宰の朝めし・太宰の昼めし・太宰の晩酌の肴、と一日三食の、
太宰先生が好んだと言うメニューが目玉。

太宰先生が好んだという、ひきわり納豆と筋子のご飯の「太宰丼」。
なんだかねばりが凄そうな・・・。


で、頼んだのはやはり名前に惹かれた「太宰ラーメン」。
たけのこと昆布とネギでラーメンが埋め尽くされてる!
麺は平めんでわりと歯応えあり。喜多方より細くて若干柔らかな感覚。

わりと美味いこのラーメン、食べていると面白いのが、
どんぶりに文字がみえてくるのです。
スープは濃い目ですが、ぜひ飲んでいってみてください。
すると・・・。

出ました!どんぶりの底面に「人間失格」の文字が!
これを拝まなければ太宰ラーメンを食べたことになりません。
いや、拝まなくてもいいよってそう言わずにい。

なんて写真を撮っていると、お店のお嬢さんが、
「津軽と書かれたどんぶりもあるんですよ~。写真撮ります?」
と仰ってくれたので、ご好意に甘えて撮らせて頂きました(笑)。
ありがとうございます~!

太宰のめしシリーズにもある、ホタテの貝焼き。
青森の他のお店でも多いのですが、卵とじになっています。

お店では弁当も用意しているので、旅行から帰った夕食にしました。
はい、具を見て頂ければ、すばりこれは「太宰弁当」です。


これが太宰先生が好んだという「若おいのおにぎり」。
若おいは「若生」と書き、薄い1年昆布のこととあります。
本当に海苔の様に薄く、感触も昆布と言うより海苔に近い気がします。

冬季限定では地吹雪ラーメンなるものもあるそうな。
写真は地吹雪の如く真っ白で何も見えない!
いったいナニが入ってるの!
(知ってる人でも言わないでください。)

お土産コーナーにも太宰先生の密かな香り。
小説「津軽」の初版本をイメージした箱に詰められたクッキー。
その名も「津軽」です。
箱の見た目はまさに「本」で、ネタとしても洒落ています。

しかし、太宰先生土産では、やはりこれではないしょうか。
「生れて墨ませんべい」。おいおい。
こちらもネタ方向ですが、「津軽」より馬鹿らし方向です。
ネーミングはブラックですが、太宰先生がなんか愛嬌ありますな。

この他に、太宰先生の「如何せんいかせんべい」というのもあり、
駄洒落しかないのか!とつっこみたくもなりますが、
でもお土産のネーミングって案外それが多いですからね。

墨ませんべいはその通り、墨のごとく真っ黒な煎餅。
これが味も結構いけるのですよ。

どこまで太宰先生が好んだものかは実際わかりませんが、
新青森駅にいらした際は、ネタでもなんでもいかがでしょうか。
僕は好きですよ。こういう遊び心あるお店、お土産。

青森県から復興たのむぞ! 青森・弘前へ め~ど~!編2011年05月06日 23時55分28秒

新青森駅のお土産コーナーに限らず仙台駅でもなのですが、
はやぶさ新幹線関連のお土産は数多く売られています。
これは、はやぶさのながーいボディの中に
ロングなバームクーヘンが入っています。

その他にも、はやぶさ弁当、はやぶさストラップ、はやぶさバッジ等々。
弁当やお菓子の類でほぼ共通しているのは、食べ終わった後、
はやぶさを象ったケースを残すことも楽しみになっていることですね。

おばちゃんたちが賑やかに焼いていた「嶽(たけ)きみドーナッツ」。
「嶽きみ」とは岩木山麓で採れるトウモロコシなのだそうで、
甘くてこくのあるドーナッツが揚げたてで頂けます。

青森県西津軽郡鰺ヶ沢町にいる「わさお」も応援。
小物入れ、ストラップ、カレーなどなど人気です。


それとはまた別に、ペット用のお土産というのもあったりして。
南部煎餅にちなんだシャレの聞いた煎餅「わんぶ煎餅」「にゃんぶ煎餅」。
「飼い主さんもご一緒にどうぞ」と書かれていため、
人間が食べても楽しめるようですね?


B級グルメとして知られたせんべい汁もバリエーションいろいろ。
具入りスープも付いていて手軽に楽しめるようになっています。



「A-FACTORY」と「ワ・ラッセ」でもお菓子から海産物まで豊富。
ただ、一部の海産物は物流の関係で入らないなどあるようです。
「メイド・イン・青森」と「め~ど~(美味いよ~)」の
ダブルミーニングの「め~ど~ in 青森!」が合言葉。

カレーがわりといろいろ。
りんごカレーに、にんにくカレーに、大間のマグロカレー!
これは食べてみたい~!

最初はちょっと怪訝な顔をするかもしれない「昆布羊羹」。
食べているとだんだん昆布の味になってくるけど、
臭みなどはなくてやみつきになるかも。
同じ様なパッケージで爽やかな「カシス羊羹」もあります。

これは、三内丸山遺跡のゆるキャラ「さんまるくん」。
青森県内もとにかくゆるキャラが多い多い!



買い物したら「A-FACTORY」のカフェスペースで一休み。
青森シャモロックや陸奥産ホタテ~など地元の産物を使った
カレーやチャウダーなどが楽しめます。
こちらは青森産ホタテのチャウダー(Sサイズ)。
小さいけど気軽に楽しむ選択肢として良いかも。

お茶うけに買った1個63円(税込)の「えんやき」。
ちっちゃい大判焼きのようですが、もちもち感が抜群に良し。
一口サイズをついつい食べ過ぎちゃうかも。

弘前~に行くと、りんごも多いけど、桜関連も多い。
団子に饅頭、駄菓子、和菓子などなど。


宮城にも鳴子こけしがありますが、こちらにも黒石の津軽こけし。
津軽の漆器なども弘前公園内で見られます。
黒石温泉にはその工芸館があるそうですよ。

食べ歩きできたのはほんの一部ですが、食べ切れません~。
歩きながら感じたのはこの復興に向けるムードもあるでしょうけども、
お店のプッシュが半端ではないという印象です。

青森・弘前間だけではなく、新青森・青森間でも競っている空気が感じられ、
「何もないとこですよー」とあちらの出身の方が言うにも関わらず、
怒涛の如き元気というかもろもろ溢れているといった感じです。

お陰でこちらもわけの分からぬ元気が出てきます。
ありがとう!青森、弘前。

もちっとお付き合いください。

さあ、経済まわしましょう 青森・弘前へ りんごだらけ2011年05月05日 23時52分10秒

経済まわすぞと言ってもそれが本当に回せるかはわからないけども。
でも、テレビのインタビューを受けていた松島の観光客の方が言っていました。
募金はいつ届けられるか分からないから、直接現地に行って、
お金を使った方がその地にいる人の助けになるんじゃないか、と。
僕は賛同します。

それは青森から帰ってきて聞いたことですが、
とにかく今回はそういう思いで、残金とかあまり気にせずに、
買えー、食えー!と走り回ってました。
気づけばホタテとリンゴしか食べていなかった気もします。

もうやっぱり何でもかんでも林檎、リンゴ、りんご!
リンゴ関係だけでも1日過ごせてしまいますよ。
そんなわけで今日の記事はリンゴだけ。

まずは新青森駅にて。
この駅ビルに食い処、お土産屋が詰まってます。

これは青森で大正7年創業の老舗「おきな屋」さんの
和風アップルパイ「たわわ」。

"皇太子殿下献上銘菓"と書いてあるだけあって上品な味です。
アップルパイは紅玉に限る・・・と美味しんぼ譲りですが、それを裏付けます。
しかも、お店の方によると、はやぶさのグランクラス、
そこで出るお菓子にも採用されたのだそうですよ。
そうか、今はそういう売り方もあるのか!

■大正7年青森で創業の和菓子の老舗「おきな屋」
 http://www.a-okinaya.co.jp/


こちらは「しかないせんべい」さんの「らぷる」という焼き菓子。
シャクシャクしたリンゴの角切りが爽やかで、冷やすと美味しいですよ。

これですね、カステラ生地でフルーツを包んだ定番かと思いきや、
半生の"煎餅"生地を水分を含んだまま焼いたのだそうで、
見た目よりも凝ったお菓子になっています。

■しかないせんべい
 http://www.shikanai.co.jp/

リンゴまるごとバームクーヘンで包んだ、アップルクーヘン。
青森のお土産と言えば、我が家はリンゴ丸ごとパイ生地で包んだ、
「気になるリンゴ」だったのですが、最近は新しいものが生まれた様です。

こちらは青森駅前。
あれは新青森駅だっけ?青森駅だったけ?とややこしくなります。

青森駅の道路挟んで直近にある「A-FACTORY」。
ここは、リンゴの加工工房とお土産屋、
カフェ・レストランスペースが一体になっています。
リンゴに限らず魚介類などの青森名産品も集まっていますよ。

■JR東日本青森商業開発ホームページ
 http://www.jre-abc.co.jp/

リンゴジュースだけでこんなにたくさん!
リンゴの品種ごとに違ったりもして飲み比べ利酒状態。

ホテルの朝ご飯にも出ているくらいポピュラーなんですな。
それも流石で、宮城より遥かに美味い。

こちらはビジュアル重視のリンゴジュース。
ねぶたに加えてこちらでも"はやぶさ"新幹線です。
ねぶた缶はホテルの自動販売機でも普通に売ってます。


これも「しかないせんべい」さんの「りんごがゴロゴロクーヘン」。
持った感触がもう、重い!ずっしり。
名に偽り無しのゴロゴロもさることながら、シナモンの香りが!
こちら今回のお勧めのひとつです。


手頃かつ地味にお勧めしたいのがこちらの
「農家が干したリンゴ一口サイズ」。
ふじ、むつ、王林、紅玉といろいろあります。

見た目は干してシワシワのリンゴですが、これが口に入れると。
最初じんわりと、そして一気にリンゴの蜜が溢れる感覚で嬉しい驚き!
この後ご紹介するりんご紅茶のお茶うけにぴったりです。

こちらは掌に収まり見えないくらい小さい姫りんご。




アップルスナックやら、りんごゼリーにりんご玉羊羹やら、
りんごカレー・・・。工芸品もリンゴ。
あらゆるものがリンゴで出来るかもしれないリンゴ空間です。
お気に入りのリンゴをお探しになってはいかがでしょうか。

今回一番のお勧めはこの「金魚ねぶた」。
「A-FACTORY」お隣の「ねぶたの家 ワ・ラッセ」で購入。
ねぶたの"金魚ねぶた"を象った包み紙で、
りんごの玉羊羹を包んだ可愛いお菓子です。



箱を開けるとこの通り。食べるのがもったいない。
掌に乗せると可愛いですね~。

さてさて、弘前に行くとこれまた気合の入ったリンゴ。
何しろ、"りんごのまち"弘前と名乗っているもの。

駅構内のこの巨大りんご!大人の背丈より高さあります。
隣のミニチュアは県重宝の旧弘前市立図書館のもので、
弘前にはこのような明治大正の洋風建築物があちこちにあるそうです。
りんごを味わいながらこれらをゆっくり眺めて歩きたいですね。

弘前駅前の「りんごの風」という男女の像。
とくにこの男女が誰というわけでもないようですが、
弘前とりんごの爽やかさを現したものなのだそうです。

弘前公園の北の郭内のお土産コーナーでも当然、りんごです。
「焼きりんご」を缶詰にしちゃったというもの。
僕はちょっと皮無しの方がもっと良いかなあ。
冷やしたり温めたり、煮るなり焼くなりした結果、
シロップたっぷりでレンジで温めるのが良し。

りんごの紅茶はそこらのアップルティーとは違います。
封を切ったときのりんごの香りが違いすぎます。
これはもう、アップルティーの一種ではなく、
「りんごの紅茶」という素晴らしき別ものです。

まだまだあるあるりんご菓子をとても食べきれませんが、
ここで素晴らしきものを見つけてしまいました。
それはまた後々・・・。

次回はその他のお土産編。
Loading