また映画の灯りがひとつ MOVIX利府の復活2011年05月13日 23時47分51秒

5月20日に宮城県宮城郡利府町のシネマ・コンプレックス、
「MOVIX利府」が復活します!

いや、色々な意味で良し!なのです。
とにかく、今や宮城県内の映画環境はピンチに陥っています。

開いている映画館は仙台市内では、
1スクリーンの劇場・桜井薬局セントラルホール、
各3スクリーンのミニシアター系劇場・フォーラム仙台とチネ・ラヴィータ。
そして、石巻と名取のワーナー・マイカル・シネマズ。

その他のシネマコンプレックスは、
MOVIX仙台(仙台市太白区)、泉コロナ(仙台市泉区)、
仙台コロナ(仙台市宮城野区)、109シネマズ富谷(黒川郡富谷町)
フォルテ大河原(柴田郡大河原町)、シネマリオーネ古川(大崎市古川)
といずれも建物は残っているものの、いずれも再開の目処は立たず。

外から中をみることができたのはコロナですが、
天井がボロボロ落ちて床に残骸が散乱し、まあ酷い状態になっています。
テレビでも既に報じられているように、明らかに吊ってる様な天井に見えます。

一方、早期に再開を始めたフォーラム仙台とチネ・ラヴィータは、
やはり建物そのものはシネコンよりも頑丈だった様で、
そのためもあって立ち直りは早かったようです。

ただ、本来ならばミニシアターを中心にかけていたフォーラムも、
今はシネコンが立ち上がらないので、本来はシネコンでかける作品を、
臨時的に引き受けているというような状況で、本分のミニシアターの上映を削っています。
最近は20時以降の回も復活しましたが、少し前は節電やライフライン復旧、
安全確保のためにレイトショーの回はなかった様な状態でした。

つまりは、スクリーン数も少なければ、かけられる作品も限られています。
故に、MOVIX利府の復活でまたスクリーン数に少し余裕ができ、
そうすれば、フォーラム仙台などでかけられる作品にも幅ができるかもしれない。


MOVIXは頑張っていたのだということが分かって一安心。
何しろ、コロナワールドに至っては、閉館の噂がまことしやかに囁かれ、
仙台コロナはもはやテナント募集中と書かれている状態なのだから。

果たしてコロナ全体の事なのか、中に入る食事処のテナント募集なのか分からない。
ただ、館全体を補修・修理しないうちから、食事処などの募集は普通行うだろうか。
コロナが無くなるとセガールおじさんのホームが無くなりますからね。
(↑そこかい。)


レストランや販売店で立ち直れていないところ、取り壊しているところは多い。
しかし、その業界として見渡せば復興に向っているという印象です。
映画界だけが、遅々として復旧しないどころか、
やる気があるのか疑うところまで僕らは来ていました。

この時期に来て再開しているかいないかは、建物の損壊の規模ではなく、
経営母体のやる気が影響しているとは言えないでしょうか。
その例として、被災の被害の大きい石巻・名取の方から復活できたのは、
何よりもワーナー・マイカルの方にやる気があったからではないでしょうか。

巨大企業にしろ個人経営にしろ、採算を度外視し、
苦労は避けられないことを受容れなければ復活はないと思います。
正直、コロナワールドに行くたびに観客は十数人でしたし、
とても利益が上がっているとは思えませんでした。
だからこの機会に閉館という考えに行き着く可能性はあるかもしれません。
あくまで状況からの予測です。公式発表は今ところありません。
今でもHPには復旧を目指している様な文章が掲載されていますので。

しかし、映画は映画館側が儲けるための存在だけなのではありません。
観客が何を感じるかということも忘れてはいけないと思います。

希望かもしれない、安らぎかもしれない、鬱憤晴らしかもしれない、
もしかすると映画を観ることで復興への活力が沸くかもしれない。
復興までに折れそうな心がすんでのところでふんばるかもしれない。

メンタルな支援、そう考えれば、映画を上映する存在意義は、
これから大きくなっていく可能性があるのではないでしょうか。


何度かこの様な話題は繰り返していますが、震災後、
そんな"復活の気"を持った人と巡りあっています。
その度に、また何度も。
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