新たな宇宙を拓くか 「仮面ライダーフォーゼ」2011年07月01日 23時11分24秒

仮面ライダーの新作が発表される時期になりましたねー。
その名も「仮面ライダーフォーゼ」。

近年、何をテーマやモチーフにするのか?ということを
戦隊シリーズと仮面ライダーの代替わり時期に談義するのがブームになっており、
半年前ぐらいまでに何がブームになっていたのか?とか

玩具にすると何が受けるのか?と企画会議の様な様相になることもしばしば。
カード、USBメモリ、メダルときて、次の玩具はなんだろう?とか。

そんな我々の素人会議をよそに決定した新仮面ライダーのテーマは
「学園モノ」と「宇宙モノ」なんだそうで、なんで宇宙かというとまさか、
ガガーリンが宇宙に行ってから50年、で来るとは思いもよりませんでしたな。

そもそも仮面ライダーが宇宙に、というのが記憶の彼方になっています。
え?過去にいたかって?
もちろん、惑星開発用改造人間である「仮面ライダースーパー1」を忘れてはなりません。

昔は宇宙開発や宇宙人という言葉だけでミステリアスな雰囲気を放ち、
不安と期待を胸に未知の海への航海のように空想を巡らせた、
昭和特撮の王道だったと思いますが、今の子供達にどんな宇宙を拓くのか。
現代人の宇宙への関心は40数年前と比べていかほどのものなのだろうか。


今回なんといっても奇抜なのは「フォーゼ」のそのシルエットでしょう。
ロケット型の菱形っぽい頭部にご丁寧にも翼状のパーツがついており、
辛うじて触覚風アンテナらしきものはあるものの、
「仮面ライダーです」といわれれば「ああそうかもね」なデザイン。
これは、冒険だ・・・。

ツノと口があればガンダムだ、なんて言われて極限まで他の要素を排除した、
SDガンダムシリーズやGガンダムのノリを想起してしまう。

球形頭部に触覚型アンテナというシルエットから大きく外れたデザイン、
これも過去になかったわけではありません。
「ブレイド」などはその当時かなり異質さを醸していたものでした。

もともと仮面ライダーは異形の者だったわけですが、
そのなかでも今回はとりわけ異形になった様に思えます。
それでいて、路線は爽やか学園ドラマを目指すらしい・・・。
いやはやあらゆる意味で楽しみ過ぎる仮面ライダーです。

宇宙空間での戦闘がメインなのか、月面や火星でも戦うかわかりませんが、
アグレッシブなチャレンジ(よくわからんで使っている)を試みたにも関わらず、
予算不足でチープになっていかない様にひとつ、入魂をお願いします。
ところで近年力をいれてるファッションは、学園制服モノで大丈夫かな?

9月4日より放送開始予定。
そうか、「オーズ」も残すところ10回を切っているのか・・・。

鋼鉄の三十五戦士 ~「スーパー戦隊199ヒーロー大決戦」前売特典2011年05月29日 23時55分59秒

先日は仮面ライダー40周年記念作品映画を観賞しましたが、
こちらも日本の誇るヒーロー、スーパー戦隊シリーズ35作品記念映画
「ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦」が、
いよいよ6月11日に公開されます。
ので!前売券を買ってしまいました。

普段は買わないのですが。と、いうよりもライダーとウルトラマンは観に行く
けども、スーパー戦隊は劇場に観に行かないという微妙な心理がありまして。

まあ、ウルトラマンとライダーは劇場でもオールドファンが多いのですが、
スーパー戦隊の劇場客層はわりとそれが少ないのでほぼ子供ばかりになり、
大人は観に行きにくいのですよ。今更何を言ってるのやらですが。

でも今回は1975年のゴレンジャーからこれまでの戦隊ヒーローが全て登場、
故に堂々と観に行きますわよ!(←だから何か間違ってます。)
それで前売券まで買うのは別の問題ではありますが、
35戦隊を網羅したマグネットが特典として付いてるので、まあ記念に、と。

35作品のレッドがプリントされたマグネットと、
35作品の戦隊ロボがプリントされたマグネットの2種類を選べますが、
男だったら迷わず、戦隊ロボですな!
レッドだけではなく五人全員のプリントならそちらも買ったのですけど。

ロボ、と言ってもゴレンジャー(1作目)とジャッカー電撃隊(2作目)は
巨大ロボが登場しないので、それぞれ、飛行戦艦バリブルーンとスカイエース。

二号ロボも究極合体形態も登場して分け分からんことになってる
近年のシリーズは一号ロボにご登場ねがっております。

僕の好きなロボは「科学戦隊ダイナマン(7作目)」のダイナロボ。
単眼、口無し、いかにもメカメカしい。

鎧武者風デザインの「バトルフィーバーJ(3作目)」のバトルフィーバーロボ。
変形しないロボだからこそできたデザインでしょうか。強烈な個性を放ちます。

合体機構が異彩を放つ「超新星フラッシュマン(10作目)」のフラッシュキング。
フラッシュマンが地球にいられるのも、あと1日!(終盤のナレーション)

ロボのテーマソングがカッコいい「地球戦隊ファイブマン(14作目)」のファイブロボ。
うーん、やっぱり初期シリーズの方が思いいれが深い。

この頃から個性的なデザインが目立つ様になった革命期かもしれません。
そして、ロボも増えて玩具も増えて、出費も増えていきます。

スーパー戦隊ヒーローというのは一人に五人で戦って、
弱いものいじめみたいで嫌だという人がいますが、
これはシリーズの本質を全く理解していない考えです。

一人では立向かえない相手でも、五人で協力すればなんとかできる。
そのような団結や絆、愛と友情、仲間との結束を謳うのが戦隊シリーズです。
まさに今の日本に必要なヒーローなのではないでしょうか。

人々の想いを繋ぐ ~「オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー」2011年05月27日 23時39分57秒

仮面ライダー生誕40周年記念作品映画
「オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー」についてのこと。

この作品をやっと見ることができました。
それは、仮面ライダーが好きな人間にとって、
石ノ森萬画館・記念館に想いのある人間にとって、
そして今この宮城県に生きる人間にとって、
三つの思いが重なり合った意義深いことです。

当初は正真正銘全てのライダーが登場するというお祭りであり、
4月1日の公開を他の映画と同じ様に楽しみに待っていました。

しかし、3月11日。あの日の出来事によって、それどころではなくなった。
そして、公開日まで公開映画館が復活することもありませんでした。
一部では山形まで観に行った人もいましたが、僕は待ち続けた。
この映画こそ、宮城で見なければならないと確信、してしまったから。

石ノ森先生が生んだ不滅のヒーローを、その記念碑を目撃するのは、
何が何でも宮城の地でなければならないのだと。
必ず、公開日を大幅にずらしてでも、公開してくれるはずと信じて。

そして、念願はかないました。

もちろん、何事もない日常で普通に見ている分にも、
現在の状況で見ているときであっても、
シャドームーンの扱いが悪いとか、全部アンクのせいとか、
最後に駆けつけた35人の仮面ライダー達の顔が全然見えないよ!とか、
いろいろ言いたいことは山ほど出てくるのです。

しかし全て、石丸謙二郎演じるデンライナーのオーナーによって、
そんなことはどうでも良くなってしまう。

仮面ライダーを歴史から消すことができても、
仮面ライダーへの想いまでは消すことができなかったようですねえ

この台詞を、溢れる涙とともに心に刻む。
正直なところ、「我々の40年の想い」よりも響いてしまったのです。
それはどちらかと言うと、ライダーに自己を投影した昔の自分から、
ライダーを応援する側へとシフトしたことのあらわれなのでしょうか。
と、いうよりも、本来それはどっちが正しい順序なのでしょう。

40年と言えば、立派な歴史を積重ねてきたわけです。
そして、人生は誠に奇妙なもので、様々な人々の人生が重なり合い、
辿っていけば実に数奇な巡り会わせを感じることがときにあり。

石ノ森先生が石巻に通っていたことがその地に縁をつくり、
後の世に現在まで続く仮面ライダーを誕生させることになり、
仮面ライダーを藤岡弘、さんが演じることになり、
各地に数多くのファンが生まれて萬画館・記念館が建った。
作家の遺伝子を志を継承する人も生まれ萬画界にも大きく貢献した。

それらの繋がりが今、石巻を応援する力の一つになっていると僕は想う。
僕もまた、郷里というだけはなく、石ノ森先生と仮面ライダーからも、
石巻へ思いを向わせる力を頂いているように思えます。

40年の思いは、ひとそれぞれの胸のなかにあります。
それは仮面ライダーだけの想いに留まらない。
40年目のこの年に巡ってきたことは、意味を感じずにいられません。
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