復興のため経済まわすぜ! 青森・弘前へ はやぶさは蘇った2011年05月01日 23時17分32秒

弘前のさくら祭りに行きました。
胸に様々な想いはあります。
宮城の地が気にならないはずはありません。

だから今回の旅行は以前の様な浮き立つ気持ちではありません。
しかし、かといって逃げる気ではいませんでした。
お客さんの出足が鈍った観光地への微力ながら力になればと、
現地で直接お金を使って経済回すぞと、ここは良いところですと、
宮城にも他県にも僅かでも伝えようと。

それが正しいことなのかはわかりません。
でも自分のためよりも、同行した家族のため観光地のため、という
大げさに言えば使命感の様なものに突き動かされたことは言えます。

例え震災を語らなくなっても、震災を忘れることはないのですから。
語らずとも見せずとも、想い、動くことはできるのですから。

さて、5月1日の仙台駅はある程度の賑わいを取戻していました。
閑散としていた蒲鉾や牛タンの名店街にもお客さんが戻りつつあるようです。
通行禁止だった区域も減少して灯りの燈るところも増えていました。

ステンドグラスも輝きを取戻していますね。
今回は、僕と両親と伯母の四人の道中。
待ち合わせ中に宮城のマスコット「むすび丸」を旅の相棒に加え、いざ!
青森への往路は「はやぶさ」です。

新幹線ホームは天井むき出しですが、心なしかホームで待つ人々が、
あの緑色の新星を待ち焦がれる想いが満ちている気がします。
男の子も女の子もお父さんもお母さんもお祖父ちゃんもお祖母ちゃんも、
みんなみんなデジカメと携帯を構えて今か今かと待っています。

それはそうです。
デビューしたのは3月5日。一週間も経たずにあのときが来たのですから。

さあ、彼方からやってきました。
もう皆さんホームから身を乗り出す勢いです。どの人も首を伸ばしてます。



おおーーーっ!!(ホームの歓声←本当)

う、美しい・・・。間近で直接、目の当たりにすればこの緑の輝き、
曲線美の素晴らしさ、そして"静かで滑らか"な走りに電流に打たれる思いです。
復興のシンボルとして鮮やかに飛び立つその様はもはや、
「はやぶさ」を超えてフェニックスと呼ぶに相応しい。

乗ってみてさらに分かるのは、体感のスピードも速く感じながらも静かなこと。
トイレなどに立ってみれば揺れの少なさは、やまびこ等との差は歴然です。

ああ、これは感動する。これは待ち焦がれる価値があります。
新幹線がない地でやっと新幹線が開通したことに加え、
この「はやぶさ」のクオリティならそれは素晴らしい想うのではないでしょうか。

さあ、終着駅の新青森駅に着きました。
新幹線ホームからエスカレーターで降りると、ほら、歓迎の言葉が!
これを観たときは思わず涙が滲みましたよ。
丁度、ディスティネーションキャンペーンなんですね。


新青森駅も出来たてのホヤホヤ。ピカピカの駅舎です。
今は寂しい周囲の風景も、何れは「あの頃は何も無かったのになあ」と
いう思いで見ることになるのかもしれません。

弘前に宿が取れなかったので、青森に宿を取ることになった我々は、
シャトルバスで青森駅へ。

弘前に行き慣れた人からすれば何故青森?と感じるかと思いますが、
まあ、そこは我々も次回訪れるときの肥しにすることにしましたので。
でも青森は青森で見て回わりました。

青森駅に着くと直ぐに聞こえてきたのが祭囃子。
駅から通りを挟んで直ぐの、「ねぶたの家 ワ・ラッセ」と、
「A-Factory」の間の広場で早速の歓迎を受けました。




「けっぱれ(頑張れ)東北!」。
勇ましい太鼓と賑やかで勢いある踊り。
曇天と小雨と霧でしたが、街の人々の熱気が伝わって来て、
こちらもぬくい気持ちになっていったのでした。
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