郷里の味 ~石巻焼きそば復活2011年05月22日 23時53分40秒

兵庫県姫路市で開かれた、B級グルメが集う「B-1グランプリ」に
石巻のB級グルメ「石巻焼きそば」が特別招待されました。
この大会は近畿・中国・四国支部大会ということですが、
宮城県と、福島県「なみえ焼きそば」も特別参加という形になったということです。

■河北新報社 東北のニュース
 http://www.kahoku.co.jp/news/2011/05/20110521t75036.htm

「石巻焼きそば」は元からの色が茶色の麺を使用することに特徴があり、
近年、石巻のまちづくり計画のひとつとして、
石巻焼きそばMAPやキャラクターも作られ、
石巻が力を入れてきた食べ物のひとつでした。

石巻焼きそばMAPに掲載されたお店は確か約30店ほどだったはずで、
僕が以前に食べた石巻イオンの近くの「廻鮮丸」は営業を再開してましたが、
石巻焼きそばを食べられることを示す幟はたっておらず、
現在、どのぐらいのお店が営業できる状態なのか分かりません。
石ノ森萬画館の近くのレストハウスは大きな被害を受けてしまいました。

こうして思いだしてみると妙に食べたくなってくるのが、B級グルメでしょうか。
こういう形ですが、故郷の味が注目を集めつつあるのは励みになります。
福島県の「なみえ焼そば」ともども、盛り上がって欲しいと思います。

サンタのいるケーキ屋さん アルパジョン 震災後2011年05月10日 23時25分43秒

先日の日曜日は母の日だったわけで、仙台市泉区八乙女のケーキ屋さん、
サンタのいるケーキ屋さん「アルパジョン」でケーキを買いました。

■仙台・石巻のサンタのいるケーキ屋さん アルパジョン
 http://www.arpajon-sendai.com/

クマの手シューラスクとか、とろけるクッキーとか、
個性的な名物の多いお店で何かと利用するのですが、
こちらのお店が石巻にもあることを泉店周辺の人は、
皆さんご存知だったのでしょうか。

石巻の方が本店だったはずです。
そして今回の震災で気にかけていたお店のひとつでした。
2月に開店したばかりの岩沼店のことも気になります。

何しろ、石巻の観光MAPのひとつ"まんぼうマップ"を参照すると、
このような立地条件にあるわけです(青い部分が海)。
現在はGoogleで航空写真を観ることができます。

仙台泉店は3月の早い段階で、他のお菓子屋さん同様、
店頭販売で焼き菓子などを提供したり、
避難所にケーキなどのお菓子を運んでいたそうです。


気になりつつ、様子を観に行くことができませんでしたが、
5月8日にアルパジョンの明かりをみたときはほっとしました。
母の日ということもあってかケーキはほぼ完売寸前。
今まで以上に美味しく感じられました。

現在はホームページでは「泉本店」となっております。
綺麗な、可愛いお菓子を作る、そのために、
石巻店の分も本当にふんばっているんだと思います。

みんなをほっとさせるため、笑顔にするためには、
華やかで賑やかなことばかりではないのだと思います。
それを見せずに笑顔を振りまくことは強く、大事なことだと思います。

ケーキ達とスタッフの皆さんの笑顔を、これからも応援します。


経済まわす旅 青森・弘前へ 帆立づくし「柿源」2011年05月08日 23時23分14秒

青森で夕食をどこで食べようかと少々悩んでいました。
ホテルはサンルート青森だったのですが、
ネットで調べると、サンルートの地下にある「いず味」というお店が、
もっとも評判が良いようだったんですね。
ところが、サンルートに電話してみたところ、
いず味は震災で閉めておりまして・・・というお返事。
なんと・・・!宮城でもそういうお店が多いですが、こちらでも。


ではどこに行こうかと現地につくまで思案していたのですが、
地図を見ると「創業85年の郷土料理のお店」と書かれているのを見つけました。
青森駅からアーケードをまっすぐ東に向かったところ、
実際に行ってみると創業90年だそうです。
「柿源」さんというお店。




90年というと畏まってしまいますが、店内は無駄なく簡素な作り。
そこそこ良いお値段しますけど、お店の方も気さくな応対で
なんか格式ばらなくて良い感じです。

温まる気がする、生姜味噌のおでんです。
こちらの方では生姜味噌や柚子味噌など混ぜた味噌が普通の様で、
ホテルでもランチでも生姜味噌ばかり食べてました。


ほっけのつみれ汁の定食。
ほっけというと、いつも"ひらき"で食べるのが普通でした。
大きなつみれがゴロゴロ入っていて美味い!ポカポカ温まります。

大きなホタテは現在は流通しにくいとのことですが、
こちらのお店ではしっかりと出てきてくれました。
これは美味かったですよ~!!ぷりぷりで偽りなし。
正直ですね、ここまで来るまでのでは、
見本より小さいぞ・・・というのばかりだったので。




こちらがホタテづくし定食(竹)です。
ホタテのフライ、ホタテの刺身、ホタテの炊合せ。
(松)だとこれに塩辛と塩焼きがつくそうです。
この震災状況下で揃えるのも皆さん大変だと思います。
でも、できるだけ良いものを出したいという心遣いが伝わってきて、
味ももちろんのこと、ほっこりした気持ちになりました。

耳を傾けると和食と和風の内装ながら、昔の洋画音楽が流れています。
港町と言えば海から帰ってきた、渡ってきた人たちの娯楽の場として、
かつては映画館がある風景は珍しいものではなかったと思います。
これは親方の映画好みではないかと思いますが、そんな在りし日の、
港町の風情を今でも大切に思っているのではないでしょうか。

苦難を越えて、お店はそれぞれの道を進んでいきます。
それぞれ取り巻く状況と考え方があると思いますが、
良いお店はできるだけ続いて欲しいと誰もが願っていることは確かです。
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