石巻の岡田劇場・オカダプランニングを救おう! ~巡回上映の復活を~ ― 2011年05月15日 23時52分50秒
※こちらの記事は掲載時より進展がありました。
あるきっかけで、石巻の岡田劇場・オカダプランニングさんより
お声をかけて頂き、協力させて頂くことになりました。
あるきっかけで、石巻の岡田劇場・オカダプランニングさんより
お声をかけて頂き、協力させて頂くことになりました。
岡田劇場とは、以前にこのブログの3月24日の記事で書きましたが、
今回の震災の津波によって、建物が全て流される被害を受けた映画館です。
芝居小屋から150年以上続き、建物にも人にも歴史を持つ老舗でした。
■オカダプランニング ホームページ
http://www.okada-p.com/
http://www.okada-p.com/
今後公開される、戦中・戦後の風景を映し出した宮城県ロケ映画、
「エクレール/お菓子放浪記」にもロケ地として登場した映画館は、
レトロな映画館ファン、日本映画ファン、地元の映画ファン、
様々に愛され、「岡田劇場がんばれ会」という応援団体も結成され、
映画の斜陽期をくぐり、その後のシネコンの波にも負けずにいました。
「がんばれ会」が発行した「岡田劇場一五〇年」を読み、
20年程前に製作された岡田劇場の活動を追ったドキュメンタリー番組を観ると、
(上記の本に寄るとミヤギテレビ製作となっています)
岡田劇場が映画の上映以外にも演歌歌手やプロレスの興行を
オカダプランニングとして行ってきたことがよく分かります。
そのなかでもやはり、最も力を注いで継続して行っていきたいのは、
映画館の無い地域に映写機を持っていって、公民館や体育館などで映画を上映し、
とくに、子供達に映画を見せる、子供達をはじめ人々に楽しんでもらう、
それを積極的に行うことなのだということが本と番組で語られており、
本当に純粋にそう思われていることが伝わってきます。
今回、石巻のオカダプランニングさんの移転した事務所に行き、
多忙な時間を割いて頂き、担当の方にお会いして頂く事ができました。
劇場の再建や興行などのなかで、今、最も強く行いたいのに行えないことは、
被災地をまわって皆さんに映画を見せることだということでした。
そのための機材は津波で全て流され、借りる資金もありません。
しかし。
被災地をまわって皆さんに映画を見せることだということでした。
そのための機材は津波で全て流され、借りる資金もありません。
しかし。
"劇場は流されたけれども、映画館の無い地域、被災してもふんばっている避難所、
頑張っている人、元気を無くしている人、それに対して何か抱えている子供達、
みんなに映画を見せて何かを感じて欲しい、伝えたい精神は強く残っている。"
"元気、希望、活力、あるいは笑顔、いっときの不安の解消かもしれないし、
今後の生きる支えにずっとなっていく力を映画は持っているのかもしれません。
これまで行ってきた巡回上映活動を絶やしてはならない、と。"
"映画を見た子供達が楽しそうに笑っていること、
映画が始まる前に彼らが目を輝かせていること、"
そういうことを心から願っているのが熱く感じられます。
僕自身も、映画が支えにきっかけになったことを思い出し、
それが実感として甦ってきます。
また、それは個人にとどまらず、ときにまわりにも広がっていくことです。
お話を聞くと支援の声は頂いているということですが、現在のところ、
そのなかには、巡回上映を行える様なマッチする支援はまだ無いということ。
それを実現の方向に持っていくため、僕も協力させて頂きます。
探さなければならないのは、35mmフィルムの映写機、またはプロジェクター。
ただし、35mm映写機には条件があり、100V/200Vなどであること。
ただし、35mm映写機には条件があり、100V/200Vなどであること。
僕もお話を聞いて初めて知ったのですが、巡回上映を行うには
電力等の関係で映画館にある映写機をそのまま持ってきても使用できず、
持ち運ぶには持ち運びに適したタイプでなければ使用できないのだそうです。
電力等の関係で映画館にある映写機をそのまま持ってきても使用できず、
持ち運ぶには持ち運びに適したタイプでなければ使用できないのだそうです。
現在、かけられる映画作品そのものはあるものの、映写機材が無い状態。
見せたい作品があり、見せたい・見たい人達がいるのに、
その間を繋ぐ機材がなく歯がゆい思いでおられることかと思います。
オカダプランニングは映画を"やる気"に満ちています。
建物が残っているのにいつまで経っても足踏みしているシネコンよりも、
津波で全て流されたにも関わらず"やる気"を燃やしている、
岡田劇場・オカダプランニングの菅原社長の精神には頭が下がります。
建物が残っているのにいつまで経っても足踏みしているシネコンよりも、
津波で全て流されたにも関わらず"やる気"を燃やしている、
岡田劇場・オカダプランニングの菅原社長の精神には頭が下がります。
そこで、僕も細々としたネットワークを使ってなんとか、
巡回上映を行える機材を提供していただくための呼びかけを続けます。
巡回上映を行える機材を提供していただくための呼びかけを続けます。
この記事をお読みくださった皆様にもお願いです。
巡回上映可能な機材、35mmフィルム用持運び可能な映写機、プロジェクター、
それらを新品・中古問わず、寄贈して頂ける団体・企業・個人等、
ご存知の方は岡田劇場・オカダプランニングさんのために寄贈頂ける、
お願い、お話をして頂き、また、情報をくださいます様お願い致します。
※多くの方々の大変なご協力を頂きまして
35mmフィルム映写機は、提供元様が見つかりました。
これにより35mm映写機につきましては、捜索を終了しました。
皆様、ご協力を頂きましてありがとうございました。
以下、記事末尾の追記文もお読みください。
●プロジェクター条件: 2000~3000ルーメン(小規模会場は対応可)
6000~7000ルーメン以上(大規模でも対応可)
●例えば以下のような情報が良いかと思います。
・閉館した映画館や上映施設、会議室など
・自主上映活動を行っている映画団体・サークルなど
※情報はコメントで頂いてかまいません。
コメントは管理人が承認するまで非公開になります。
そのまま非公開のままにすることもできます。
岡田劇場・オカダプランニング、菅原社長への支援になるだけではなく、
それを用いて行われる上映が、これから、被災地の人々を支え、
子供達の将来を助けることに繋がるということだと僕は思っています。
事務所からの帰り際、玄関前に岡田劇場の外を飾っていた、
赤い提灯がひとつだけ吊るされていました。
どこかに流されていたものを菅原社長が発見して持ってきたということでした。
赤い提灯がひとつだけ吊るされていました。
どこかに流されていたものを菅原社長が発見して持ってきたということでした。
見ると不思議なことに、汚れてはいるものの穴も開いておらず、
火を入れれば煌々と明かりを照らせそうな状態でした。
映画の神様が、小さな灯りを守ったのかもしれません。
絶やしてはならない。この希望の灯りが、種火になるはずです。
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【5月30日追記】
ご協力くださいました皆様、心から御礼申し上げます。
こんなに多くの人の映画に関わる想いが、強いものだったのだと感謝感激です。
お陰様で、35mmフィルム映写機につきましては、
提供元様が見つかり、現在、岡田劇場さんと相談が進められております。
今後ですが、35mmフィルム映写機を扱えるのは菅原社長だけということです。
現在、被災地では複数の場所で同時進行で上映を行っていく必要があります。
このため、岡田劇場の他の人も扱える機材としまして、
今後はプロジェクターの捜索に重点を移して継続していきます。
35mm映写機の件が決まりましたら、またご報告させて頂きます。
重ねて、皆様に御礼申し上げます。
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【6月12日追記】
本日めでたく、岡田劇場さんの手元に35mm映写機が到着しました。
皆様から頂きましたご協力に岡田劇場さんも大変喜んでおられます。
また、別の方からのご好意でプロジェクターのご提供もあります。
今回の呼びかけとお願いには大変多くの方々のご賛同、ご協力を頂きまして、
人のご縁の強さ、有難さを僕自身も実感しております。
皆様、本当にありがとうございます。
今後につきまして、これから岡田劇場さんとお話をしていきますので、
それとあわせまして改めて、お知らせさせて頂きます。
まずは取り急ぎ、ご報告させて頂きました。
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