東に美味いものありと聞けば ~「石巻焼きそば」2011年02月20日 22時19分11秒

仙台より東。
奥の細道の松島を越えて海沿いを進めて至る石巻。
その地では「石巻焼きそば」なるものが好んで食されているといふ。

聞くところによると昨今巷でなにかと好まれ重宝されの、
B級グルメとしてB-1グランプリにも出されたものといふ。
普通の焼きそばとは異なるものだといふ。

それは、世間一般の焼きそばが調理によって茶色麺になるのに対して、
石巻焼きそばは「最初から茶色い麺を使う」ということ。

見た目は普通の焼きそばのようだけれども、ふっくらと味わい深いといふ。
ならば行ってみようではないか。かの地へ。


僕の胃袋が茶色い麺を食べたいと言うのです。
だから旅に出た旅に出た
はるか石巻をめざして
This line to eat 食べるために
This line to eat 焼きそばがあるから


ってな「のび太のパラレル西遊記」風味ですが、
墓参りの帰りにせっかくだから変わった名物を食べてみようということ。

仙台・宮城デスティネーションキャンペーンの機運のなかで、
石巻ではこの石巻焼きそばのためにマスコットキャラクターも作り、
「石巻茶色い焼きそばアカデミー」なる会も設立に動き、
石巻焼きそばを出す店にはこの会に所属していて、
それを示す幟も立てているところもあります。


そんなお店のひとつ「廻鮮丸」でお試しのつもりで食べましたところ。

う、うまいっ。

確かに普通の焼きそばとは何かが微妙に違う。
そう、麺が絡んでべたべたになってしまうこともあるのが焼きそばですが、
蒸したそばが良い按配の水分を含有してつるつる感を保ちつつ、
かつ、水っぽくはならないまま、塩気もほどよく包んでいる。


・・・おお、目の前に白いきらきらしたものが。
はあこれは、ウロコだ。
やれやれ、美味い勢いで目から本当にウロコが飛び出してしまった。
そのウロコがテーブルの上で僕の洗われた心境を代弁する様に輝いている。
(注:一緒に注文した魚料理のウロコが落ちただけです。)
ああまた、香川照之さんの日本魅禄的表現を敬愛するあまりに拝借してしまった。

他のお店の麺も共通かは食べ比べていないので分かりませんが、
こちらのお店の麺は断面が丸ではなく角型の様でして、
これもちょっと変わった舌触りで良いですよ。
結構なボリュームで食べ応えもあります。

今回は豚肉と野菜炒めの焼きそばでしたが、
他のお店ではエビやイカの海鮮タイプ、会席料理の一品の上品タイプ等々、
バリエーションもありますので、石巻にお越しの際はお食べやす。
石巻から矢本など50店舗ほどで食べられるそうです~。


お寺の前のお地蔵様もおこしやすと仰ってます。


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