私とスパロボ SFC「第4次スーパーロボット大戦」2011年02月10日 23時45分59秒

SFC「第4次スーパーロボット大戦」のパッケージ裏を見ると、
価格が12800円と記載されています。
発売当時、発売日に2000円くらい値引きしていた店もありましたが、
その中でも一番高い店で、僕は定価で買ったと記憶しています。

こんな値段で売られるのは今では特典付き限定版ぐらいのものですが、
この1995年の、スーパーファミコンのソフトの値段としてはありふれたもの。
ビッグタイトルで大容量のゲームは10000円を超えるのはざら。
「ファイナルファンタジーVI」も「ドラゴンクエストVI」も皆そう。


メディアが異なる故の事情とは言え、今では信じられない価格設定です。
バブルが弾けた以降の時代でゲーム1本によく払っていたものです。
この当時は高校一年生の終了間際でしたが、実に大金でした。

ただ、キャラクターの版権使用料の影響を受けてることは、
この当時にはほとんど馴染みのない知識でありました。
その登場原作総数もここからは急上昇。

<第4次・登場作品 赤字は初登場>
機動戦士ガンダム
機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争
機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY
機動戦士Ζガンダム
ガンダム・センチネル
機動戦士ガンダムΖΖ
機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
機動戦士ガンダムF91
マジンガーZ
グレートマジンガー
UFOロボ グレンダイザー
ゲッターロボ
ゲッターロボG
真ゲッターロボ(原作漫画版)
聖戦士ダンバイン
New Story of Aura Battler DUNBINE
重戦機エルガイム
戦国魔神ゴーショーグン
超電磁ロボ コン・バトラーV
勇者ライディーン
無敵鋼人ダイターン3
無敵超人ザンボット3
超獣機神ダンクーガ
闘将ダイモス
魔装機神サイバスター
バンプレストオリジナル


当時としての究極進化型を謳ったシリーズ完結作に相応しく、
登場原作は最大数、MAPも最大数、キャラクター辞典&ロボット図鑑の登場、
カラオケモード、ユニットに装備させる強化パーツ、
キャラクターの個性を強調する特殊技能の登場等々、
大幅な強化がなされており、後のシリーズ作品の形へと近づきます。

とくに想い出に残っているのはカラオケモードで披露される、
オリジナルロボット「魔装機神サイバスター」のBGM(当時は主題歌ではない)
の歌詞がゲーム雑誌上で一般公募されたというエピソード。
これには僕も応募しましたがもちろん採用されず。
決定となった「熱風!疾風!サイバスター」の歌詞は1990年代風の歌詞ですが、
僕が公募のために作った歌詞は1970年代テイストを色濃く出したつもり。
その歌詞は今では何処の彼方へと消え去ってしまいましたが。

登場原作のなかではこの後のシリーズの常連となり人気が再燃していく
「超獣機神ダンクーガ」の登場が最も嬉しいものでした。
当時はやはりテレビシリーズのビデオはまだレンタルできず、
OVA「失われた者たちへの鎮魂歌」「白熱の終章」をレンタルし、
「ほんとのキスをお返しに」の歌を覚えてゲームをプレイすると、
「バーニング・ラヴ」が流れてきたので驚いた。

逆にこの当時「????」と全く分からなかったのは「闘将ダイモス」。
発売前に初めて情報が露出したのは確か、Vジャンプだった気がしますが、
文字だけで「闘○ダ○モ○」とか伏字になっていて全然わかりませんでした。
その後もダイモスはLD-BOXも発売されず、DVD-BOXが発売されるまで
このスーパーロボット大戦でのみ知っている方も多かったと思います。

様々な期待を抱かせて発売された「第4次」、しかし今だから言いますが、
当時プレイしていた僕には正直なところ、コンパクトに凝縮された
SFC版「第3次」と比べると、恐竜化が顕著になり大味だった印象があります。

「第4次」も面白かったことには間違いありませんが、
崖っぷちで神が降りたかの様に産み落とされた渾身の「第3次」と、
製作側だけでなく多大なる"周囲"の期待と容量など環境面の優遇にあっては、
ものづくりの状況が180度に近いくらい異なっていたのかもしれません。

実際、このシリーズに大事な"なにやら変な気合が入っている"ことでは、
この後に生まれた「第2次スーパーロボット大戦G」の方が遥かに強い。

また、"このくらいの規模でなければならないのだ"という妙な強迫観念が、
これ以降、製作側とファンの双方に長らく付き纏っていった様に思います。
それはガンダム系原作を現象したり、ゲッターorマジンガーが登場しない頃、
憑き物の様なこだわりが落ちていくまでシリーズを支配したのでは。

その様な功と罪があった様に感じられますが、このシリーズを
「FF」「ドラクエ」とゲーム商戦で堂々戦える様に仕上げたのは本作。
セガサターンにて「F」「F・完結編」として再始動されて以降、
影が薄くなってしまいましたが、やはり意義は大きいのではないでしょうか。


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