ゲームと映画 「ファミコン探偵倶楽部 消えた後継者」 ― 2010年10月01日 23時58分05秒
任天堂の「ファミコン探偵倶楽部 消えた後継者」をまた遊んでしまう。
このゲームは1年に1回は遊びたくなります。
発売は1988年なので、もう22年前のゲーム!
昔はファミリーコンピュータの拡張ハード・ディスクシステムでしか遊べず、
いつハードが壊れるだろうかとヒヤヒヤしていました。
何しろこのハード、説明書に寿命は○○○○回と明記しているのだから。

ファミコンミニ ファミコン探偵倶楽部 消えた後継者 前後編
現在ではゲームボーイアドバンスのファミコンミニシリーズにて再発売され、
ゲームボーイアドバンスおよび初期型ニンテンドーDSにて、
ほぼ寿命を気にすることなく遊べます。良い時代になったものです。
このゲーム、主人公である17歳の少年探偵の視点から
殺人事件を捜査していくというものですが、初めて遊んだ
小学校5年生ぐらいのときから妙に心に残るゲームでした。
<あらすじ>
主人公は記憶を失っていた。崖から落ちた事故が原因のようだ。
彼はどうやら探偵事務所の優秀な探偵で、事件の調査中だったらしい。
記憶が戻らないまま、彼は依頼のあった明神村に向かい、
かつては土地の領主であり、現在は村の名士で経済界に名を知らしめた財閥、
綾城商事の会長・綾城キクの不審な死を調査していく。
戦国時代に滅んだ綾城家の領主が蘇り敵を殺したという、
死人蘇りの伝説が残るいまだ土葬が行われている村で起きる連続殺人事件に、
村人達は「墓場から蘇ったキクが犯人だ」と恐怖に怯えていくのだった。
当時、このゲームはCMからしてかなり怖いものでした。
「消えては浮かび、浮かんでは消え・・・」「十七の謎は、恐ろしい・・・」
そんなナレーションがいまでも記憶に刻まれています。
のっけからこのオープニング。
テキストと影絵と赤だけの表現がかえって怖いです。
特にこの場面!寺の住職・源信さんが蘇り伝説を語り出すと、
不気味なBGMに変わって画面が血のように真っ赤に!
「シャイニング」の血の海の次に怖い!
当時は早く終われえ、とボタンを連打したものでした。
(連打してもスピードには全く変化なし。)
他にも目を見開き胸に深々とナイフが刺さった死体、
首吊りに見せかけた死体、崖から落ちて水死した死体、
そして土葬の墓を開けると現れた腐乱死体。
1988年当時のファミコンのグラフィックなのでリアルではありませんが、
かなり頑張っておりテキストから想像される光景に怯えたものです。
1988年当時、僕の学校では「バタリアン」や「スウィートホーム」が流行っており、
死人が蘇るという類の話はちょっとしたブームになっていました。
80年代はマイケル・ジャクソンのスリラーのPVがヒットしましたし、
「13日の金曜日」や「ハロウィン」「エルム街の悪夢」などのホラーブーム時期。
そう言えば中国版ゾンビの「キョンシー」もこの頃でした。
また、二時間ドラマ枠も多く、金田一耕介シリーズもよく放送していました。
何かしらのホラー、サスペンスが好まれる土壌だったのかもしれません。
数年前、ファミコンミニの発売を記念して行われた開発者インタビューにて、
横溝正史風のイラストイメージで作成したことと、ストーリー自体に
「犬神家の一族」が影響を与えていることがわかります。
![犬神家の一族(1976) 廉価(期間限定) [DVD]](http://images.amazon.com/images/P/B000PMGSPO.09._OU09_SCMZZZZZZZ_.jpg)
犬神家の一族(1976) 廉価(期間限定) [DVD]
実際、「ファミコン探偵倶楽部消えた後継者」には
「犬神家の一族」との類似点は多く観られます。
古くからの因習の残る僻地の財閥一族が舞台。
一族の兄弟間の相続争い、行方不明になっている縁者、
帰って来るという後継者の資格を持つ者、等々。
事件の犠牲者の数も金田一並みに多い。
極めつけは「犬神家の一族」では物語のキーパーソン・犬神佐清に
成りすました青沼静馬が「俺は犬神家に、勝ったんだ!」と言い放ちますが、
同じく「消えた後継者」のクライマックスでは綾城家に復讐を近った
真犯人の神田が「おれは綾城家に勝ったんだ!」と宣言します。
「犬神家の一族」に影響を受けたというクリエイターは
エヴァンゲリオンの庵野秀明監督をはじめ数多くいますが、
「ファミコン探偵倶楽部」もそのひとつです。
僕自身、「犬神家の一族」自体もよく観るので、
昔から肌で感じて似たようなものに惹かれていたのかもしれません。
誰も覚えてはいませんが、この鎧武者の口から血が垂れる
アニメーションがあり本当に怖かったと思うのですが・・・。
このゲームは1年に1回は遊びたくなります。
発売は1988年なので、もう22年前のゲーム!
昔はファミリーコンピュータの拡張ハード・ディスクシステムでしか遊べず、
いつハードが壊れるだろうかとヒヤヒヤしていました。
何しろこのハード、説明書に寿命は○○○○回と明記しているのだから。

ファミコンミニ ファミコン探偵倶楽部 消えた後継者 前後編
現在ではゲームボーイアドバンスのファミコンミニシリーズにて再発売され、
ゲームボーイアドバンスおよび初期型ニンテンドーDSにて、
ほぼ寿命を気にすることなく遊べます。良い時代になったものです。
このゲーム、主人公である17歳の少年探偵の視点から
殺人事件を捜査していくというものですが、初めて遊んだ
小学校5年生ぐらいのときから妙に心に残るゲームでした。

彼はどうやら探偵事務所の優秀な探偵で、事件の調査中だったらしい。
記憶が戻らないまま、彼は依頼のあった明神村に向かい、
かつては土地の領主であり、現在は村の名士で経済界に名を知らしめた財閥、
綾城商事の会長・綾城キクの不審な死を調査していく。
戦国時代に滅んだ綾城家の領主が蘇り敵を殺したという、
死人蘇りの伝説が残るいまだ土葬が行われている村で起きる連続殺人事件に、
村人達は「墓場から蘇ったキクが犯人だ」と恐怖に怯えていくのだった。
当時、このゲームはCMからしてかなり怖いものでした。
「消えては浮かび、浮かんでは消え・・・」「十七の謎は、恐ろしい・・・」
そんなナレーションがいまでも記憶に刻まれています。


テキストと影絵と赤だけの表現がかえって怖いです。

不気味なBGMに変わって画面が血のように真っ赤に!
「シャイニング」の血の海の次に怖い!
当時は早く終われえ、とボタンを連打したものでした。
(連打してもスピードには全く変化なし。)
他にも目を見開き胸に深々とナイフが刺さった死体、
首吊りに見せかけた死体、崖から落ちて水死した死体、
そして土葬の墓を開けると現れた腐乱死体。
1988年当時のファミコンのグラフィックなのでリアルではありませんが、
かなり頑張っておりテキストから想像される光景に怯えたものです。

1988年当時、僕の学校では「バタリアン」や「スウィートホーム」が流行っており、
死人が蘇るという類の話はちょっとしたブームになっていました。
80年代はマイケル・ジャクソンのスリラーのPVがヒットしましたし、
「13日の金曜日」や「ハロウィン」「エルム街の悪夢」などのホラーブーム時期。
そう言えば中国版ゾンビの「キョンシー」もこの頃でした。
また、二時間ドラマ枠も多く、金田一耕介シリーズもよく放送していました。
何かしらのホラー、サスペンスが好まれる土壌だったのかもしれません。
数年前、ファミコンミニの発売を記念して行われた開発者インタビューにて、
横溝正史風のイラストイメージで作成したことと、ストーリー自体に
「犬神家の一族」が影響を与えていることがわかります。
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犬神家の一族(1976) 廉価(期間限定) [DVD]
実際、「ファミコン探偵倶楽部消えた後継者」には
「犬神家の一族」との類似点は多く観られます。
古くからの因習の残る僻地の財閥一族が舞台。
一族の兄弟間の相続争い、行方不明になっている縁者、
帰って来るという後継者の資格を持つ者、等々。
事件の犠牲者の数も金田一並みに多い。


極めつけは「犬神家の一族」では物語のキーパーソン・犬神佐清に
成りすました青沼静馬が「俺は犬神家に、勝ったんだ!」と言い放ちますが、
同じく「消えた後継者」のクライマックスでは綾城家に復讐を近った
真犯人の神田が「おれは綾城家に勝ったんだ!」と宣言します。
「犬神家の一族」に影響を受けたというクリエイターは
エヴァンゲリオンの庵野秀明監督をはじめ数多くいますが、
「ファミコン探偵倶楽部」もそのひとつです。
僕自身、「犬神家の一族」自体もよく観るので、
昔から肌で感じて似たようなものに惹かれていたのかもしれません。

アニメーションがあり本当に怖かったと思うのですが・・・。
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