黙する男2009年08月12日 23時55分31秒

誕生日が明けて翌日の今日は、
昨年夏に亡くなったお祖父ちゃんの初盆のため、
和尚さんがお経をあげに来ておりました。
盆入りは暦の上ではまだですが、お寺さんの都合により、
もうお盆用の祭壇やら馬や牛やらもこさえて、明日は墓参りです。


さてさて。


今日の夕方の「OHバンデス」で、こちらの記事で先日お伝えした、
チネ・ラヴィータ一時閉館についてのドキュメンタリーを
放送しておりましたな。

チネ・ラヴィータの前はシネアートとという映画館があり、
伝統ある場所だっただけに、移転とはいえ、
そこから映画館が消えるということで特集された様です。

もちろん観客の皆さんの中にもこの映画館に思い入れのある方は、
深い想いを語っていて、支配人のコメントも含めて、
歴史を振り返るいい特集でありました。

番組の中では、劇場の最後の姿をカメラに収めようとする人や、
最終上映にかけつけて感慨深い表情の顔の人、
力いっぱいの拍手を贈る人、そして移転後の最初の上映に来た人、
様々な人々が映し出されておりました。


その観客の中で、ヒゲに眼鏡で帽子を被った怪しげな男が・・・・。



「私です。」



はいこれが、前述の7月31日の記事の中で書いた"サプライズ"です。
番組では放送されませんでしたけどね、
インタビューにも答えたんですよ~。5つぐらい質問されて。
でもね、それは放送されなくて良かった!
コメントの差し替えをしたいくらいだったもの。
エラソーなことを言っても、なかなかうまい言葉は言えませんよ。

私がインタビューを受けたのは、最終上映が終了して出てきた後、
というなかなかオイシイタイミングだったのですが・・・。
でもね、この瞬間はもう私の胸には感慨深い思いが溢れていて、
これ以上ないくらい昂揚していて、言葉はでてこないんですよ。
いわば、ホームラン打った後の野球選手とか、
取組みを終えたばかりの力士とかと同じ状態なのです。
極端な話、「そっすねーっ」とかしか言えないわけですよ。


発言は見事にカットされておりましたが、
画面への登場回数は6回くらいに及んでいます(笑)。
喋らないけど、ここにもそこにもあそこにも写っている。
それでこその、静流河深。



支配人も想いを語ってましたが、
ここ(チネ)では他とは違った変わった映画が観られます。
大手シネコンではアメリカ映画か日本映画が大半ですけど、
チネとフォーラムでは、イギリス、フランス、ドイツ、ベルギー、
香港、韓国、中国、インド、イラン、ハンガリー、
イスラエル、ロシア、シンガポールetc・・・
様々な国々の映画を観ることができます。
その価値観たるや、アメリカ・日本とはまったくことなります。

そんな、他の世界・民族・宗教・時代・職業・性別が織り成す
ドラマと価値観に触れて、自分の世界を広げること、
それが映画の、特に単館系映画館の醍醐味ではないでしょうか。

以前の場所では無くなっても、想いは別の場所に受け継がれて、
次の時代で生きていく。映画も人も同じ。
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