これからのため、そのときのまえに2008年12月31日 21時10分32秒

今年の更新もこれが最後。
この記事ももう終わりです。私もおわり。
さようなら、みなさんさようなら・・・・・・!

ザザザザザザッ・・・・・・(砂嵐)


終わってどうするのよ。1954年版「ゴジラ」じゃないんだから。

さて、今日は予告通りまずはシネマ締めの日。
そして今朝の天候はごらんの通り。「八甲田山」か?
しかし、普通の日ならともかくここで怯むわけには行きませぬ。
これは映画の神が与えた試練。
天候くらいで怯むなら止めちまいな!
と神がツバ吐くとは思えませんが、とにかく大事な儀式。

年に1回の恒例行事、などというレベルの話ではありません。
映画は「その時」に観るのが大事。できれば劇場で。
映画は観るときの心理状態で大きく印象が変わるのです。
映像と、音楽と、台詞の意味、そして空気。
その時自分の状況によってその印象は全く別のものとなります。
つまり、今日の感動は絶対に今日しか味わえない!

そんな熱き血潮のたぎりに雲が熱されたか。
出陣するとき、午前11時45分頃に、なんと雲の隙間から太陽が!
最高だ・・・・!感動した!(古っ)

と意気揚々と出発した後、またたくまに雲の勢力が。
どうやらさっきのは景気づけの
突撃ラッパのようなものに過ぎなかったようです。
仙台市内、花京院前の風景。



うーん。試練だ。
それを乗り越えてチネ・ラヴィータへ。
いつもの風景、なごみの風景。
今年もお世話になりました。来年もまた感動をいっぱい貰いにきます。

1本目に「わが教え子、ヒトラー」を鑑賞し、
2本目はいよいよ今年最後の映画。
11月中から、これにしようと決めていました。



大林宣彦監督作品、重松清原作。
「その日のまえに」

流れるに任せた涙で頬がごわごわになった。
泣きすぎて、帰る時はまともに歩けないくらいフラフラだった。
もし誰かと一緒に観ていたら、もう裸の自分を見せていたようなもの。
映画を観て声をあげて泣きそうになったのは初めて。

物語に、というよりも映画とそれに関わること全て、
監督の、原作者の思いとか、撮影風景の話とか。
そして私自身の「いま」との重なりとか。
感受性のチャンネルが全て開かれて、
心と体の隙間に映画が血液のように流れこんでいくの。
本当に、今日観てよかった。
今年という年の最後に観てよかった。

「その日のまえに」についてのこと、はまた改めて。



今日は本当の締めのご挨拶。まずは職場の皆々様へ。
今年振り返れば、1年前の年末は、
何度も言っていることですけど、新しい部署の立ち上げがもう、
学徒出陣、国家総動員法下、一億総玉砕のような、
光の見えない状態の中で、本当に束の間の休息の正月休みでした。

そこから徐々に安定飛行へ。
毎日平均14時間働いていた日々からNO残業の毎日へ。
皆、死蝋の顔から活き活きとした表情へ。

そこに至るために、色々な試行錯誤があったけれど、
何が一番効いたかといえば、皆で力をあわせてきたこと。
だと思います。

便利なツールがあっても、優秀なスキルを持った人材がいても、
結局、「この人とは一緒にいたい」と欠片も思えなければ、
生き甲斐を感じる仕事でもなければ辞めてしまうはず。
他にワリの良い仕事は巷に天上にいくらでもあるのだし。

だから忙しい中、飲み会・食事会を
他のどこのチームよりも積極的にやってきました。
何度も静流河深で言っているけれども、映画「プルコギ」の台詞より
「仲良くなりたければ一緒に飯を喰え」。
私はその力は信じています。
仲が良くなる=信頼が築かれていくこと。
そして、仲のよくない人と良い仕事なんて絶対できっこない!
何故って人間は機械じゃなくて感情がある生き者なんだから。

勝手に、オーシャンズと命名してしまったけど許してね。
仕事でもアフター&プライベートでも、
ほとんど同じメンバーで楽しく活動できるって、
今の世の中で奇跡的な確率だと思うのです。
給料とか苦しいけれど、今の仲間と出会えただけで嬉しいことなり。

私は3年ぐらいプーをやっていたけど、
スムーズに就職していたら皆には会えていないんだと思う。
来年も、これからもよろしくお願い致します。




そして、漫研の仲間の皆様へ。
今年は前年に比べて、再び交流する機会が増えた、
いや、再会の回数の増減ではなく、より濃密になった気がします。

ぽんちょ君に言われて気がついた、「僕らが出会ってから10年」。
10年前のメンバーとほぼ変わらず集まって、
同じ様に馬鹿話をして、全くギャグのセンスが変わっていなかったり。
そう変わらないことへの感慨深い思いに浸ったと思えば、
逆に10年の其々の経験による含蓄の深まりにまた刺激されたり。

本当に改めて10年前にあの部室の扉を叩いてよかったと思います。
これからもよろしくお願い致します。

特にぽんちょ君を通じては、旅先の宇都宮の地で、
49ersのマスター、屋台のお客さん達との出会いがあり、
仙台の外の世界へ自分の世界が広がった気がしました。
ぽんちょ君と10年前に出会わなければ
あの人達とは会えたかはわからない。
出会えたことの感謝に、春にはまたそちらへ飛びたい。

過去があったお陰で、今があって、これから何かある。
本格的に30代(男も30歳から!)を過ごす年明けと思うと、
っていう来年から先が凄く楽しみになる。

さてさて、暮が本当に押し迫りました。
なんだか遺書を書いているような気分になってきたので、この辺で。
感受性が開きすぎるときは・・・・と言いますが、
まだ生きますのでご安心めされ。

それでは改めて、今年出会えた全ての人々へ。
今年も会えたみんなへ。来年もよろしくね。
ありったけの感謝を籠めて。
皆様の2009年に幸あれ。
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