DVD便り ― 2008年12月03日 23時21分06秒
師走なのでデザインで走ってみました。
週に一度、でもない今回のレンタルDVDについて。
まず、「HEROES/シーズン2」を全て鑑賞終了いたしました。
今回は23話あったシーズン1と異なり、11話で終了だったので直ぐ。
この短い話数については何回か書いていますが、
当初予定されていた全24話のシーズン2を
全米脚本家ストライキの対策として11話で
一旦区切ったことが理由とされています。
12話以降はシーズン3から語られている模様で、
シーズン3は26話の予定らしいです。
序盤の展開が遅い、と一部では説明されていますが、
これはあくまでシーズン1のラスト近くの盛り上りに
相対する形だからだと思います。
一旦事件は区切りをつけられており、そこから新たな登場人物、
既に登場した人物達の秘密等、シーズン1序盤の「予兆」を
思わせる「HEROES」的な展開であり、そのじっくりと描く姿勢が
昨今のCG過多の超能力戦争モノとは一線を画するものに
仕上げた理由だと思います。
もっとも視聴率が低下した等の理由で11話にして急展開します。
ヒロの存在がクローズアップされ、
我々世代の田村英理子が重要な役どころで
出演しているのはやはり嬉しい。
続いて、マシ・オカ繋がりで
「ブルース&ロイド ぼくらもゲットスマート」。
10月に日本公開されたスティーブ・カレル、アン・ハサウェイ共演の
スパイアクションコメディ映画「ゲットスマート」に登場した、
スパイグッズ開発担当のブルースとロイドが主人公のスピンオフ。
スピンオフに望むことは人それぞれあるでしょうが、
まず、派生元の世界観を損なうことなく、
スピンオフ主人公やその周囲のサブキャラの魅力を一層引き出し、
また派生元の強化を図ることができる様、
いわば大将を立てつつ自分の実力も発揮する副長役、
それを十分に考慮した作品であることが必要だと思います。
本作はDVD用として当初から作成されており規模は小さいですが、
そこがサブらしく控えめに、かつ遊びの幅は本家より広くです。
加えて本家にも登場するスパイグッズの裏事情、
本家時間軸の裏側で展開するシナリオ等、補完情報もあり。
単体でも気軽に楽しめる佳作だと思います。
マシ・オカの新たな魅力?をあなたに。
最後は「こわれゆく世界の中で」。
監督は今年3月に逝去したアンソニー・ミンゲラ。
主演はジュード・ロウ、ヒロインにはミンゲラと
「イングリッシュ・ペイジェント」で組んだジュリエット・ビノシュ。
現代のロンドンを舞台に、
パートナーとその娘と家族同然に暮らすジュードが、
夫と別れ子を連れてサラエボから逃れてきたビノシュと寄り添っていく。
ジュードとビノシュの二人は法的には結婚することは
できるかもしれませんが、状況はそう単純ではありません。
娘は自閉症でパニックを起こし、
ビノシュの息子は学校へ行かず不法侵入と窃盗を犯し、
サラエボの傷跡がビノシュ母子に影を落とすなど、
過去と現在と未来にあろう様々な痛みが彼らに影響し、
恋人、子供、隣人への同情・愛情・苛立ちが
一度に彼ら彼女らを呑み込み割り切れない感情が募っていきます。
問題に雁字搦めとなりゆっくりと崩壊していく、
二つの欠けた部分を持つ家族・親子の状況は、
監督の見つめる世界の縮図であり、
二人の女性、二人の子供達に最後にジュードが出す回答は、
その世界を修復する希望の行為なのかもしれません。
週に一度、でもない今回のレンタルDVDについて。
まず、「HEROES/シーズン2」を全て鑑賞終了いたしました。
今回は23話あったシーズン1と異なり、11話で終了だったので直ぐ。
この短い話数については何回か書いていますが、
当初予定されていた全24話のシーズン2を
全米脚本家ストライキの対策として11話で
一旦区切ったことが理由とされています。
12話以降はシーズン3から語られている模様で、
シーズン3は26話の予定らしいです。
序盤の展開が遅い、と一部では説明されていますが、
これはあくまでシーズン1のラスト近くの盛り上りに
相対する形だからだと思います。
一旦事件は区切りをつけられており、そこから新たな登場人物、
既に登場した人物達の秘密等、シーズン1序盤の「予兆」を
思わせる「HEROES」的な展開であり、そのじっくりと描く姿勢が
昨今のCG過多の超能力戦争モノとは一線を画するものに
仕上げた理由だと思います。
もっとも視聴率が低下した等の理由で11話にして急展開します。
ヒロの存在がクローズアップされ、
我々世代の田村英理子が重要な役どころで
出演しているのはやはり嬉しい。
続いて、マシ・オカ繋がりで
「ブルース&ロイド ぼくらもゲットスマート」。
10月に日本公開されたスティーブ・カレル、アン・ハサウェイ共演の
スパイアクションコメディ映画「ゲットスマート」に登場した、
スパイグッズ開発担当のブルースとロイドが主人公のスピンオフ。
スピンオフに望むことは人それぞれあるでしょうが、
まず、派生元の世界観を損なうことなく、
スピンオフ主人公やその周囲のサブキャラの魅力を一層引き出し、
また派生元の強化を図ることができる様、
いわば大将を立てつつ自分の実力も発揮する副長役、
それを十分に考慮した作品であることが必要だと思います。
本作はDVD用として当初から作成されており規模は小さいですが、
そこがサブらしく控えめに、かつ遊びの幅は本家より広くです。
加えて本家にも登場するスパイグッズの裏事情、
本家時間軸の裏側で展開するシナリオ等、補完情報もあり。
単体でも気軽に楽しめる佳作だと思います。
マシ・オカの新たな魅力?をあなたに。
最後は「こわれゆく世界の中で」。
監督は今年3月に逝去したアンソニー・ミンゲラ。
主演はジュード・ロウ、ヒロインにはミンゲラと
「イングリッシュ・ペイジェント」で組んだジュリエット・ビノシュ。
現代のロンドンを舞台に、
パートナーとその娘と家族同然に暮らすジュードが、
夫と別れ子を連れてサラエボから逃れてきたビノシュと寄り添っていく。
ジュードとビノシュの二人は法的には結婚することは
できるかもしれませんが、状況はそう単純ではありません。
娘は自閉症でパニックを起こし、
ビノシュの息子は学校へ行かず不法侵入と窃盗を犯し、
サラエボの傷跡がビノシュ母子に影を落とすなど、
過去と現在と未来にあろう様々な痛みが彼らに影響し、
恋人、子供、隣人への同情・愛情・苛立ちが
一度に彼ら彼女らを呑み込み割り切れない感情が募っていきます。
問題に雁字搦めとなりゆっくりと崩壊していく、
二つの欠けた部分を持つ家族・親子の状況は、
監督の見つめる世界の縮図であり、
二人の女性、二人の子供達に最後にジュードが出す回答は、
その世界を修復する希望の行為なのかもしれません。
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