出会いが変える2007年11月25日 23時17分40秒

そういえばこのブログのテンプレを変えてみました。
鯛焼きが美味しい季節になりましたね。
鯛焼きをどの部分から食べるかで性格を占う占いもあるそうですよ。

続いての作品は「ミス・ポター」。
ピーター・ラビットの原作者、ビアトリクス・ポターが、
最初の本を出版し、湖水地方の自然を保護する活動を始めるまでを
ラブストーリー風に綴る作品。

<物語>
1902年、封建的な時代の風潮を残すイギリス。
上流階級ではあるが、ポターは自分の仕事を持つことを望んでいた。
彼女の夢は動物と自然を物語の主人公にした本を書くこと。
失敗すれば諦めるだろうと、両親は出版社を探すが、
引き受けた出版社の編集者ノーマンはまだ経験の浅い新参者。
要は失敗しても大して損害は無いだろうと周囲に軽く見られたのだが、
出版するとベストセラーとなり、次々に続編を出版することに。
そしてポターとノーマンは互いに想いを寄せていく。


ハリウッドスターのジョン・ボイドが、
「スターに成れるか否かはチャンスがあるか無いかの差だけだ」
と言っていましたが、正にこれは人と人との巡りあいが
大きな変化を生むという話であります。

ミス・ポターは人柄も良く夢を抱き、後年は自然保護の礎を築く立派な人。
ただ、自分の道を進むあまり縁談を断り倒し、
気づけば年齢的にもというところまで。
「ブリジット・ジョーンズの日記」のレニー・ゼルウィガーが
演じるものだからこのあたりが妙にリアル。

彼女の才能が世に出るにはノーマン(ユアン・マクレガー)
との出会いが必要だったのは確かで、
後にノーマンを失い悲しみにくれる時が来ても、
そこに救い主となるパートナーが現れます。

彼らとの出会いが無ければ、ピーターラビットも命が与えられず、
イギリスの自然を保護する動きは大きく遅れていたかもしれません。
志はよし、されど一人では願い叶わず。
想いが強いから人を呼ぶのかは定かではありませんが、
ミス・ポターが単なる夢見がちな箱入り娘で終わらなかったのは、
二人の人物との出会いであったことは間違いありません。
人生のみならず世界を変える出会いは確かに存在します。

主役はスター二人ですが、ピーターラビット達はあの絵のまま
アニメーションでかわいく動きます。
そういえばアメリカ映画ではあまり無いアニメーションで新鮮。
チェコなどの欧州の雰囲気に近いです。

社会性、歴史性を含みつつも鑑賞後に暖かな余韻が残り、
定番の恋愛映画とは数段上の質に仕上がっています。

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