「ウルトラQ」の桜井浩子さん2010年08月16日 23時31分30秒

DVD ウルトラQ VOL.1
DVD ウルトラQ VOL.1

「ウルトラQ」を見ています。
ウルトラQは1966年の放送で言わずと知れた「ウルトラマン」の前番組、
ウルトラシリーズの第一作目として数えられています。

このウルトラQには桜井浩子がレギュラー出演しています。
桜井浩子は「ウルトラマン」の科学特捜隊のフジ・アキコ隊員を
同じくレギュラーで演じ、続投ということになります。

ウルトラマンの話の中心は当然、ウルトラマンと変身するハヤタ隊員で、
フジ・アキコ隊員は科学特捜隊の紅一点という以上の役柄であるかと言えば、
ハヤタの横についてたり避難の誘導をしたりという印象。
メフィラス星人に巨大化させられた上に操られてビルをぶん殴って破壊し、
それが後に怪獣大百科の書籍の類で「巨大アキコ隊員」と命名されなければ、
僕の記憶にはそれほど深く刻まれてはいなかったかもしれません。

「ウルトラセブン」のウルトラ警備隊の紅一点のアンヌ隊員が
メディカル担当や、モロボシ・ダンとの捜査で私服を着たりしたのと比べれば、
アキコ隊員は隊員以外の顔を見せることが少なかったように思う。

さて、「ウルトラQ」で桜井浩子が演じるのは、
毎日新報のカメラマン兼記者、江戸川 由利子。
他に、星川航空のパイロットの万城目淳(佐原健二)と助手の戸川一平(西條康彦)、
この三人が奇怪な事件の解明に乗り出していく、というのが基本ストーリー。

主役は一応、万城目ということになっている。
一応、というのはこの三人が全く出てこない回も何回かあるからです。
由利子、愛称「ユリちゃん」は行動力と頭が冴える準主役級のポジション。
ちなみに一平は今で言うなら若干KYなところがあるボケ役。

このユリちゃんがアキコ隊員と比べるとなかなか良いのです。
男顔負けの行動力、正確は明朗快活、会話は淀みなく、
隊員などではないので制服やスーツで現れることはなく、
女性記者だけにわりとお洒落でほぼ毎回違う服で出てくる。
くるくるころころ表情が変わって、"キュート"なのです。


今回言いたいのはそれだけ。
あとはおまけのようなもの。


ただし、ユリちゃんも初めからいきなり可愛いのではない。
回を追って表情や動きを見るうちにだんだん良くなっていく。
別に万城目との距離も近づかずポジションは変わらないのにね。
大した転換をしなくともだんだん良くなっていくよく見えてくる、
というのは昔のドラマの良さかもしれません。

モノクロの映像の中で歯がキラっとした明るさはまさに花の一輪のようね。
ちなみに僕が他に好きなモノクロ美人は「酔いどれ天使」の久我美子。

と、言うわけで僕の中では桜井浩子さんはアキコ隊員ではなく、
ユリちゃんということになりました。


ところで、新聞記者といえば現代の映画ではハイエナか社会悪かと、
ほぼ悪側のようなポジションを常々与えられて久しい。
しかし、かつては記者といえば特に特撮ではヒーローの一員だった。

警察では超常現象には懐疑的で動きづらいし、
探偵だと広範囲を飛び回りにくいかもしれないし、定型すぎる。
色々な事情で新聞記者を引き出したのかもしれない。

現代で新聞記者がヒーローに返り咲くのはいつの日か?
「ヒーロー気取りでやってるんじゃないぞ」とばかり言うものの、
気取りではなくヒーローを描けばと思うのですが。

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