仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ ― 2010年08月21日 22時54分47秒
「仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ」を鑑賞。
同時上映の「天装戦隊ゴセイジャー エピックON THEムービー」
に関しては本当におまけであるとしておきます。
日曜朝の僕の楽しみの「仮面ライダーW」がいよいよ今月末で完結。
ああ、生涯の楽しみがまた一つこの世から消えてしまう。
ならば、その雄姿の一片とも目に焼き付けるべく、
劇場に足を運ぶのは至極当然のことではあるまいか。
「仮面ライダーW」の劇場版は昨年末に
「仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010」があり、
Wと前作のディケイドがクロスオーバーする形でしたが、
今回はW単独での劇場版となります(次回作OOOの顔見せがありますが)。
66分の尺で、内容はTV版の敵組織ミュージアムが健在で、
TV版の時間軸内(TVでも劇場版のネタに一部触れている)に位置するものの、
最終回と言っても過言ではないボルテージを味わいました。
今回はミュージアムとの競争で葬られた幻の組織NEVERと、
もはや定番の悪のライダー・エターナルとの戦い。
ライダーの変身アイテムであるガイアメモリを無効化するなどという
そんなのアリかという特殊能力を持ちながらも、それに対抗するために、
主人公・翔太郎の切り札が、別のガイアメモリというのもそんなのアリか!です。
それを許せてしまうのも、この「仮面ライダーW」のカラー故か。
そう、この仮面ライダー、やたらとケレンが強いのが魅力。
そのケレンが「切り札は常に俺のところに回ってくるようだぜ!」
と見栄を切って言っても許される説得力を持つ。
(んなアホな!<燃える展開だぜ!)の図式。
ケレンの強いライダーというのは別に始めてでなく、
昭和のストロンガーしかり、平成のカブトでもそう言えましょう。
しかし、Wの場合、ハードボイルドテイストを目指すという方向性と、
陽の性質の強さがプラスされ、独特のカラーを生んでいると思います。
もちろん翔太郎もフィリップもトラウマや悩みを抱えている。
それでも何か、相棒や仲間との絆の強さのようなものが彼らの陽を強める。
仲間がいても一人立ち向かっていく、のではない。いつでも共にある。
一人で抱え込むナイーブなライダーではなく、
周囲とセッションするのがWの魅力の一つと言えるのでは。
そして、彼らは"本質的に"陽なのかもしれません。
しかしながら、その仲間達とともに歩んでいく方向性が、
今回の劇場版に関しては奇妙な印象を与えてくれます。
クライマックス、街のシンボル「風都タワー」を占拠するエターナルに
最終決戦を挑む我らの仮面ライダーW。そう、我らの。
破壊され落下していくタワーの瓦礫とともに墜ちるライダー。
その闘いを見守っていた風都市民達(TV版で助けた依頼人達!)が
「ライダー頑張れ!」と熱き心で天に祈りを捧げる!
その時、ライダーの周囲に風が巻き起こる・・・。
「風だ!みんなの祈りが風都に風を呼んだんだ!」
そして、ライダーの背中に6枚の羽が生え(6枚の羽ならサタンですが・・・)、
最強形態"サイクロンジョーカー・ゴールドエクストリーム"が誕生する。
息を吹き返した様に空に舞い上がるライダー!
余談になるが、この時、落下していくタワーの風車を押し返して欲しかった!
みんなの力を背に受けて、願いをこめて立ち向かえ!
さて、はたと気づく。これはライダーではなく平成ウルトラマンではなかろうか。
「光はあるよ!」と言った少年の言葉に皆が希望を取り戻し、
皆の祈りが力尽きたウルトラマンに再び力を与えたのはいつの劇場版か?
前述のように過去のライダーは仲間達との共闘はしていても、
皆から声援を受けていても、基本的には一人胸に抱えたヒーローであったと思う。
かつて、やはり一人死地に赴いた仮面ライダークウガ・五代雄介から、
ライダー像は大きく変わったことを決定付けた様に思えます。
それは、熱く胸を滾らせるものでもあり、同時に変化への戸惑いも感じます。
TVシリーズ最終回はどんな決着をつけてくれるのか。
次回作「仮面ライダーOOO」もどうなるか楽しみです。
そして、年末の「仮面ライダー×仮面ライダー OOO&W MOVIE大戦2011」(仮)!!
まだまだあいつ等に会える!
これで決まりだ!!

MG FIGURERISE 1/8 仮面ライダーW サイクロンジョーカー (仮面ライダーダブル)
同時上映の「天装戦隊ゴセイジャー エピックON THEムービー」
に関しては本当におまけであるとしておきます。
日曜朝の僕の楽しみの「仮面ライダーW」がいよいよ今月末で完結。
ああ、生涯の楽しみがまた一つこの世から消えてしまう。
ならば、その雄姿の一片とも目に焼き付けるべく、
劇場に足を運ぶのは至極当然のことではあるまいか。
「仮面ライダーW」の劇場版は昨年末に
「仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010」があり、
Wと前作のディケイドがクロスオーバーする形でしたが、
今回はW単独での劇場版となります(次回作OOOの顔見せがありますが)。
66分の尺で、内容はTV版の敵組織ミュージアムが健在で、
TV版の時間軸内(TVでも劇場版のネタに一部触れている)に位置するものの、
最終回と言っても過言ではないボルテージを味わいました。
今回はミュージアムとの競争で葬られた幻の組織NEVERと、
もはや定番の悪のライダー・エターナルとの戦い。
ライダーの変身アイテムであるガイアメモリを無効化するなどという
そんなのアリかという特殊能力を持ちながらも、それに対抗するために、
主人公・翔太郎の切り札が、別のガイアメモリというのもそんなのアリか!です。
それを許せてしまうのも、この「仮面ライダーW」のカラー故か。
そう、この仮面ライダー、やたらとケレンが強いのが魅力。
そのケレンが「切り札は常に俺のところに回ってくるようだぜ!」
と見栄を切って言っても許される説得力を持つ。
(んなアホな!<燃える展開だぜ!)の図式。
ケレンの強いライダーというのは別に始めてでなく、
昭和のストロンガーしかり、平成のカブトでもそう言えましょう。
しかし、Wの場合、ハードボイルドテイストを目指すという方向性と、
陽の性質の強さがプラスされ、独特のカラーを生んでいると思います。
もちろん翔太郎もフィリップもトラウマや悩みを抱えている。
それでも何か、相棒や仲間との絆の強さのようなものが彼らの陽を強める。
仲間がいても一人立ち向かっていく、のではない。いつでも共にある。
一人で抱え込むナイーブなライダーではなく、
周囲とセッションするのがWの魅力の一つと言えるのでは。
そして、彼らは"本質的に"陽なのかもしれません。
しかしながら、その仲間達とともに歩んでいく方向性が、
今回の劇場版に関しては奇妙な印象を与えてくれます。
クライマックス、街のシンボル「風都タワー」を占拠するエターナルに
最終決戦を挑む我らの仮面ライダーW。そう、我らの。
破壊され落下していくタワーの瓦礫とともに墜ちるライダー。
その闘いを見守っていた風都市民達(TV版で助けた依頼人達!)が
「ライダー頑張れ!」と熱き心で天に祈りを捧げる!
その時、ライダーの周囲に風が巻き起こる・・・。
「風だ!みんなの祈りが風都に風を呼んだんだ!」
そして、ライダーの背中に6枚の羽が生え(6枚の羽ならサタンですが・・・)、
最強形態"サイクロンジョーカー・ゴールドエクストリーム"が誕生する。
息を吹き返した様に空に舞い上がるライダー!
余談になるが、この時、落下していくタワーの風車を押し返して欲しかった!
みんなの力を背に受けて、願いをこめて立ち向かえ!
さて、はたと気づく。これはライダーではなく平成ウルトラマンではなかろうか。
「光はあるよ!」と言った少年の言葉に皆が希望を取り戻し、
皆の祈りが力尽きたウルトラマンに再び力を与えたのはいつの劇場版か?
前述のように過去のライダーは仲間達との共闘はしていても、
皆から声援を受けていても、基本的には一人胸に抱えたヒーローであったと思う。
かつて、やはり一人死地に赴いた仮面ライダークウガ・五代雄介から、
ライダー像は大きく変わったことを決定付けた様に思えます。
それは、熱く胸を滾らせるものでもあり、同時に変化への戸惑いも感じます。
TVシリーズ最終回はどんな決着をつけてくれるのか。
次回作「仮面ライダーOOO」もどうなるか楽しみです。
そして、年末の「仮面ライダー×仮面ライダー OOO&W MOVIE大戦2011」(仮)!!
まだまだあいつ等に会える!
これで決まりだ!!

MG FIGURERISE 1/8 仮面ライダーW サイクロンジョーカー (仮面ライダーダブル)

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