記念碑 ― 2008年11月15日 23時37分34秒

今年はついにやりました。
映画館で鑑賞した作品本数、今年1月1日から本日まで、
今日で200本目を達成です。
記念すべき200本目は何にするべきか?
と言っても公開時期との兼ね合いもあるから限られてきますが、
伝説的1本にしなければ記憶が薄れてしまいます。
200本目は「ホットファズ/俺たちスーパー・ポリスメン!」です。
<物語>
ロンドン警察の実力・貢献度ナンバー1で使命感に満ちた
エリート警官、ニコラス・エンジェル。
しかし、彼は出来すぎた故に超ド田舎へ左遷される。
左遷先は凶悪事件とは無縁の優良な町、サンフォード。
行方不明の白鳥を探すぐらいしか事件の無かったが、
ある日、事故に見せかけたと思しき無残な殺人事件が起こる。
しかし、平和に慣れた警官も住民も事故と決めて士気が上がらない。
おまけにエンジェルを異常として疎ましく思う始末。
ただ一人、警察映画マニアで難事件解決に憧れる
相棒ダニーと共に捜査に乗り出すエンジェル。
やがて、町の恐るべき秘密に迫るのだった。
本作はネームバリューが不足していた等の理由で
日本公開が見送られていて、DVDスルー
(映画作品が劇場公開せずにDVDだけが発売すること)
となるところを熱烈なファンの署名運動により、
劇場公開が実現したという曰くつきの作品。
そして内容は70年から80年代90年代のポリスアクションを
徹底分析して多大なるリスペクトを捧げたお祭りコメディ映画。
まさに200本目に相応しい。
ポリス映画のパロディコメディとはいうものの、その質は、
ナンセンス満載の「ポリスアカデミー」や、
どうしても品をおいてくる「ホットショット」「絶叫計画シリーズ」、
国民性からくるユーモアの香港系ポリスコメディや、
エディ・マーフィやブルース・ウィリスのコメディ俳優の質とは全く違う、
強いて言えば先の「ゲットスマート」のような、
本人達は大真面目だけどやりすぎてしまい、
中途半端ならば失笑で終わるところをさらに突き抜けて喝采に至る、
手加減なしの超高密度の作品といっていいものです。
最初は平和な雰囲気の中で少々変わり者の町人に翻弄され、
笑おうにももしかすると寝首をかかれそうな、
ちょっと怪しいミステリのような気がして、
なんだか「ウィッカーマン」(オリジナル版)のようだけど、
いくらなんでもそれは飛躍しすぎだなと思っていたら、
パンフ掲載の「監督達がインスピレーションを受けた映画」に、
しっかりと「ウィッカーマン」が入っており、ああやっぱりなと現金なもの。
その「インスピレーションを受けた映画」を見ていけば、
謎めいた事件が起きて何やら含みのある展開は
警察映画よりもむしろ「オーメン」などの怪奇映画に近いし、
エンジェルとバリーのタッグは言わずもがな、
警察映画の基本、バディものであります。
そして何やら怪しげな黒幕たちの正体が暴かれ、
彼らの目的は考えてみれば田舎町にこそよく似合う。
都会ならば近未来SFにならないと馴染まない。
ナイト・M・シャマランの「ヴィレッジ」か。
かと言ってあれこれ社会性も無理に覗こうとしなくとも、
後半数十分のアクションの超絶的応酬こそが醍醐味です。
はっきり言って序盤はそれを見せるための長いタメ時間なのです。
ハリネズミのように武装したエンジェルの勇姿は笑えるけれども、
それ以上にかっこいい。チラシのようにグラサンが光り、
(サングラスではない。「グラサン」なのだ。)
ゴツイ銃を弾切れお構いなしにぶっ放す。
日本なら「西部警察」の渡哲也、舘ひろしです。
撃ってナンボ、ぶつけてナンボ、飛んでナンボ。
まさに70年代から90年代までアクション史を一気に駆け抜ける。
また、現在のアメリカのアクションではやたらと
エッジを効かせるとか、色調を少なくするとか、
フィルターがかかった映像とスロー&クイックで見せようとし、
リュック・ベッソンファミリーならば、無理矢理アニメ挿入とするところ、
そういう機械的美化を抑えて、肉体の重みを感じさせる
アクションに見えているところがまたホットにさせます。
HOT!HOTTER!HOTEST!(スペル自信なし)
というあるB級アクション映画のキャッチがありましたが、
まさにHOTでクールでダーティな野郎どもに感服した次第。
皆ぜひ見るべき。
映画館で鑑賞した作品本数、今年1月1日から本日まで、
今日で200本目を達成です。
記念すべき200本目は何にするべきか?
と言っても公開時期との兼ね合いもあるから限られてきますが、
伝説的1本にしなければ記憶が薄れてしまいます。
200本目は「ホットファズ/俺たちスーパー・ポリスメン!」です。
<物語>
ロンドン警察の実力・貢献度ナンバー1で使命感に満ちた
エリート警官、ニコラス・エンジェル。
しかし、彼は出来すぎた故に超ド田舎へ左遷される。
左遷先は凶悪事件とは無縁の優良な町、サンフォード。
行方不明の白鳥を探すぐらいしか事件の無かったが、
ある日、事故に見せかけたと思しき無残な殺人事件が起こる。
しかし、平和に慣れた警官も住民も事故と決めて士気が上がらない。
おまけにエンジェルを異常として疎ましく思う始末。
ただ一人、警察映画マニアで難事件解決に憧れる
相棒ダニーと共に捜査に乗り出すエンジェル。
やがて、町の恐るべき秘密に迫るのだった。
本作はネームバリューが不足していた等の理由で
日本公開が見送られていて、DVDスルー
(映画作品が劇場公開せずにDVDだけが発売すること)
となるところを熱烈なファンの署名運動により、
劇場公開が実現したという曰くつきの作品。
そして内容は70年から80年代90年代のポリスアクションを
徹底分析して多大なるリスペクトを捧げたお祭りコメディ映画。
まさに200本目に相応しい。
ポリス映画のパロディコメディとはいうものの、その質は、
ナンセンス満載の「ポリスアカデミー」や、
どうしても品をおいてくる「ホットショット」「絶叫計画シリーズ」、
国民性からくるユーモアの香港系ポリスコメディや、
エディ・マーフィやブルース・ウィリスのコメディ俳優の質とは全く違う、
強いて言えば先の「ゲットスマート」のような、
本人達は大真面目だけどやりすぎてしまい、
中途半端ならば失笑で終わるところをさらに突き抜けて喝采に至る、
手加減なしの超高密度の作品といっていいものです。
最初は平和な雰囲気の中で少々変わり者の町人に翻弄され、
笑おうにももしかすると寝首をかかれそうな、
ちょっと怪しいミステリのような気がして、
なんだか「ウィッカーマン」(オリジナル版)のようだけど、
いくらなんでもそれは飛躍しすぎだなと思っていたら、
パンフ掲載の「監督達がインスピレーションを受けた映画」に、
しっかりと「ウィッカーマン」が入っており、ああやっぱりなと現金なもの。
その「インスピレーションを受けた映画」を見ていけば、
謎めいた事件が起きて何やら含みのある展開は
警察映画よりもむしろ「オーメン」などの怪奇映画に近いし、
エンジェルとバリーのタッグは言わずもがな、
警察映画の基本、バディものであります。
そして何やら怪しげな黒幕たちの正体が暴かれ、
彼らの目的は考えてみれば田舎町にこそよく似合う。
都会ならば近未来SFにならないと馴染まない。
ナイト・M・シャマランの「ヴィレッジ」か。
かと言ってあれこれ社会性も無理に覗こうとしなくとも、
後半数十分のアクションの超絶的応酬こそが醍醐味です。
はっきり言って序盤はそれを見せるための長いタメ時間なのです。
ハリネズミのように武装したエンジェルの勇姿は笑えるけれども、
それ以上にかっこいい。チラシのようにグラサンが光り、
(サングラスではない。「グラサン」なのだ。)
ゴツイ銃を弾切れお構いなしにぶっ放す。
日本なら「西部警察」の渡哲也、舘ひろしです。
撃ってナンボ、ぶつけてナンボ、飛んでナンボ。
まさに70年代から90年代までアクション史を一気に駆け抜ける。
また、現在のアメリカのアクションではやたらと
エッジを効かせるとか、色調を少なくするとか、
フィルターがかかった映像とスロー&クイックで見せようとし、
リュック・ベッソンファミリーならば、無理矢理アニメ挿入とするところ、
そういう機械的美化を抑えて、肉体の重みを感じさせる
アクションに見えているところがまたホットにさせます。
HOT!HOTTER!HOTEST!(スペル自信なし)
というあるB級アクション映画のキャッチがありましたが、
まさにHOTでクールでダーティな野郎どもに感服した次第。
皆ぜひ見るべき。
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