ミラーマンREFLEX2006年04月14日 00時05分35秒

往年のヒーローリメイクブームは一昨年、昨年で終わった、
と思いきや「ミラーマン」の劇場リメイク、「ミラーマンREFLEX」です。

このブログをご覧の皆様はほとんどがオタクかと思いますので
「ミラーマン」の名を聞いたことはあると思いますが、
一応、「ミラーマン」の基礎知識を説明しますと。

「ウルトラマン」でお馴染みの円谷プロが1971年に制作した
巨大変身タイプの特撮ヒーローです。
異次元人と地球人のハーフである主人公・鏡京太郎は
国際地球防衛会議の日本代表である御手洗博士に育てられた。
ミラーマンに変身する能力を有する京太郎と
博士の組織するSGMはインベーダーの地球侵略に立ち向かう!

ウルトラシリーズより安い感が無くもありませんが、
鏡から鏡を通過して移動する能力など、なかなか面白い作品です。


そんなミラーマンを35年たった今、劇場映画としてリメイク。
監督・脚本は「ウルトラマンティガ」「ダイナ」「ガイア」を手がけた小中兄弟。

換骨奪胎と新解釈によって、ほとんど違う作品になりました。
近未来SFではなく、オカルトっぽいイメージです。
鏡の向こうには死者の世界がある、という霊的解釈をもとに、
敵は死者の世界「幽世」から人間を闇へ取り込もうとする「邪仙」。
それを阻止する主人公・影山鑑は、審神者・ももその「帰神の儀」を受けて
鏡の武神「ミラーマン」として降臨する。

合わせ鏡や魔鏡など、鏡にまつわる神秘的なイメージを前面に出した
新しい世界観は良い雰囲気に仕上がっています。
古代の銅鏡のような鏡で儀式を用いた変身も、
鑑とももその絆の強さをより深く感じさせます。
邪な闇と対立する存在でありながら、人知れず邪を斬り裂いて
自身も闇に消えていく。光照らす鏡でありながら、
ダークヒーローのような鋭さも併せ持つ、
面白いヒーローになったと思います。

とはいうものの。

唐渡亮はわりと好きですが、その他のメインキャストがどうも
安いVシネマやOVAのレベルから脱しきれていない気が。
というよりも一部はヘタと言っても差し支えないかと。
亜佐美役の伊藤裕子は何故か艶かしくて嫌です。

映像や演出も最近の「仮面ライダー」や「ULTORAMAN」などと
比較するとやはり寂しい。派手なら良いわけでもありませんが、
ヒーローモノにはスカッとする爽快感が必要です。

まあオカルト風のアレンジは私は好きですし、
剣劇アクションもかっこいいので、
シナリオ・映像ともにもう少し、ボリュームがあればよかったです。
続編を作る気でいるようなので、本当に作るのなら
次は惜しまず予算を投じて欲しいです。

ミラーナイフ!
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