伊勢参り1日目 -その壱2007年09月20日 00時15分21秒

さて、写真も出来上がったことでお伊勢参り話をしたいと思います。
なお、このブログは記事一つにつき一画像しかUPできないため、
かなり細切れにしてお贈りいたします。

繰り返しますが目的地は三重県の伊勢市・伊勢神宮。
神宮とその周辺を巡る旅でございます。

伊勢神宮についてのデータは下記URLの公式HPを参照して頂くとして、
http://www.isejingu.or.jp/
最低限「天照大御神」を祀る日本神道の頂点であること、
それは「外宮」「内宮」という伊勢市の東西に分かれることを
頭に入れて読んでいただきたいです。ではでは。


さて最初は伊勢市駅から徒歩5分程度で行ける「伊勢神宮・外宮」。
祭神は豊受大御神といい、天照大御神の食物を調達する穀物神です。
つまり今回の本丸ではないのですが、外宮→内宮と回るのがルール。
ちなみに「外宮」は「げくう」と読みます。

写真は外宮の入口。写真外の左手には手を清める手水舎があります。
時刻は午前10時半を回ったあたり。連休初日とあってか結構な人です。
ただし、あいにくの小雨がぱらつき周辺は暗め。
しかし、木々が多いこの場所では多少の雨に煙った方が
趣きも増すと言うものです。

ここは広場のようになっていますが、周辺は既に木々が茂った杜。
数分前まで商店街だったのが嘘のような別空間へと入り込みます。

ところでその商店街ですが午前中の早い時間とは言え、
連休なのにシャッターが閉まっていたり、
それほど繁盛してそうもない古い店ばかり目に付くのが気にかかりました。
宮城で言うならば譲っても石巻商店街レベルでしょうか。
う~む、駅前には「ようこそお伊勢参りへ」と
誇らしげにオブジェが建っていたのでてっきり賑やかな通りだと思ったのに。

意外に寂しい観光地となっていっているのだろうか?
などと拍子抜けした私の失礼な早計さは
翌日の内宮編で土下座することになるのであります。

さて、話がそれましたがいざ外宮の奥へと参ります。

伊勢参り1日目 -その弐2007年09月20日 01時08分44秒

ところで何故、伊勢神宮へのお伊勢参りへ行こうと思いついたのか?
断っておきますが私はまだ20代です。
実際に伊勢神宮へ行けば20代も10代もいますが、
その中でも一人旅でという人はかなり稀有なようです。

まあ何か歴史と文化の香の濃い、趣き深いところは好きですし
美しい国日本に生まれたからには
一度は伊勢神宮を観ておいて損はあるまいと思ったのでした。
それに行った人の話では若く足腰健脚なうちに行くべしとのこと。

しかし当初は新幹線を想定した予算の関係で挫折。
わりと安価な諏訪大社に目標を変更しようとしていたところ、
高速バスならば遥かに安いと聞き再度浮上したのであります。


さて、次の写真は外宮の神楽殿です。
正宮(祭神が祀られる宮でいわばその敷地の本丸)への道の途中にあり、
神楽をあげたり幾らかの寄進によって祈祷を受けたりできます。
祈祷は受けたかったのですが下が5千からで断念。
しかも聞くところによるとスーツなどの正装でなければ断られるとのこと。
この日の私の装いはジーンズだったため完全にアウトであります。

煌びやかな飾りこそ少ないですが、質素な慎みがあり、
写真に収めてみると雨に濡れた感じがなかなか良いです。
ここでは御守りなどを賜ることができるのでかなり賑わっています。

伊勢参り1日目 -その参2007年09月20日 01時31分57秒

さていよいよ豊受大御神を祭る御正宮であります。
さすがに人が集中して凄い賑わい。
参拝にも時間がかかります。

初めに見たときは大変失礼ながら
御正宮にしては質素すぎるという印象でありました。
よくイメージする赤く塗られた鳥居もありませんし、
茅葺屋根に苔が広く繁茂しており、立札の文字すら雨に滲んでいます。

しかしこの後あちこちの神社を回るうち、これがこの地の神社であり、
その質素さが神性を感じさせるものだと思わされます。
また、翌日内宮を見ると分かりますが、
あくまで外宮は外宮。内宮よりも慎み深くあるべきなのでしょう。

ちなみにこの鳥居の向こうからは撮影禁止。
さらに外宮・内宮にはあちこちに警備員や監視カメラがあり、
こっそり撮影する隙はありません。
神々しい姿は心の記憶に刻み込みましょう。

参拝を終えると正宮の前に何やら縄で囲まれた小さな石群があります。
観ると何人か人が集まり石の間に手をかざし、
「ピリピリする」だのしないだのと感想を言いあっています。

近くに謂れの書かれた立札もないので詳細は不明ですが、
どうやらスピリチュアルなパワースポットのようです。
これは早速と私も手を翳して観ましたがよく分かりませんでした。
うううむ。心の中の僅かな邪念が遮ってしまったのでしょうか。


御正宮の参拝は終えましたが外宮敷地内にはまだまだ社があります。
それらを求めてさらに奥へと足を進めます。
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