LOST2007年04月07日 21時20分29秒

先日、地上波TV放送が終了した米TVドラマ「LOST」について。
これはシーズン1で、シーズン2は最近DVDレンタル・販売開始。
さらにシーズン3はTV放送決定(スカパー等)とのこと。

アメリカのTVドラマは観始めると長期戦を覚悟しなくてはなりません。
とにかく長い。韓国ドラマも50話以上ありますけど、それ以上。
50話以上ある米ドラマは少ないものの、
人気があればどこぞの少年漫画誌の如く続編続編また続編と続くのです。

1回のシリーズを「シーズン」と呼び、大体20数話が標準。
これが「Xファイル」や「ER」になると1シーズン近くまでになります。
しかも、サスペンス系の場合は謎また謎を呼び、
次回作が決定すると完全に次に続く終わり方になるため、
「このシーズンだけじゃ全然すっきりしない!」とやきもきさせられます。
故に、総数は60話や80話以上になることもしばしば。

「24」なぞシーズン6が完成するとのことですが。
ジャック・バウアーにいい加減安らぎの人生をおくらせてあげなさい。


さて大いに脱線するも「LOST」です。
物語の概要は旅客機が南海の孤島(気候条件から推測)に墜落。
生き残った48名が救助を待ちながらサバイバル生活を送るというもの。
その中でも筏を作り脱出に執念を燃やす者、
長期戦覚悟で島での生活基盤を築こうとする者に別れます。
さらに、時折襲ってくる謎の怪物?や、
10数年前から発信されている電波や奇妙なハッチなど、
島自体の謎が物語を盛り上げていきます。

生存者の中には老若男女に白人・黒人はもちろん、
アラブ人や韓国人など異国籍の人々もおり、
「この島は世界を試している」とのコピーのように世界の縮図のようです。

一応、主人公のジャック(職業・医者)を中心に
それぞれのキャラの過去が語られ、島での出来事により
彼らの持つトラウマが癒されていくというのが1話ごとのパターンです。
ただ、中盤以降はこのパターンに忙しく、
(何しろメインキャラだけでも15人ぐらいいるので)
島の謎は置き去り感があり、そんなことしてていいのか?と思います。

その島の謎は終盤はさすがに加速して次々に提示され、
どうも意図的に彼らは島に残された?
誰かが島から出さないようにしているように見えます。
ありがちですが政府の実験施設ではないかと思わせます。

そもそも物語の設定自体、題名は忘れましたがSFの古典で
お金持ち達が乗った豪華客船が嵐で漂着した島が
軍の極秘実験施設だった、というのがあったと思います。

というのもこのドラマの監督、JJ・エイブライムスは注目の新人ですが、
ファン傾向、映画オタク傾向が強いようです。
彼が大抜擢されたトム・クルーズ主演映画「M・i・3」で分かるとおり、
過去の作品へのオマージュやパロディと思われる節があります。

とくに私が感じたのはメインキャラの一人、
人生の先人的アドバイスをする男・ロックなどは、
初登場時のミステリアスな雰囲気は
アンソニー・ホプキンス演じるレクター教授に近いものでした。
まあ、「24」の影の主役パーマー大統領がどうしても
デンゼル・ワシントンに見える、という心理に近いかもしれませんが。


とにもかくにも「LOST」は面白い。
ミステリー要素も社会や人生も考えさせて、ほっとさせてもくれます。
もちろん数々の謎は、この続きはシーズン2を見て!
と悶々とさせられているのですけどね。
Loading