空と大地に抱かれて2006年03月19日 21時46分06秒

巷では卒業式があちこちで行われておりまして、
そこかしこに「はいからさん」みたいなお嬢がおられますな。
野郎?なんですか、それ。

卒業というと歌われる歌が当方では「大地讃頌」でした。
(字、間違っているかも)
母なる大地を讃えよ~、学校としては定番の歌ですな。

ところで、男は皆そうだと思いますが、私はパートが低音バスでした。
これを1月頃からみっちり練習させられるんですよ。
おかげで、今でもこの歌は普通のメロディで歌えません。
体に染み付いた慣れというのは恐ろしいものです。
これを逆に応用してしまえば語学勉強などに使えそうですが。


そんなわけで、大地といえば大陸の大地モンゴルに生きる家族の
寓話を描いた映画「天空の草原のナンサ」であります。

こういう強引な展開の仕方は天声人語のような
新聞の1面コラムを彷彿させますな(笑)。
荒川選手の活躍を見ながら、詩とか哲学とか普通は考えないっつーの。


モンゴルに伝わる「黄色い犬」という御伽話を題材として、
実在の家族の生活風景を編集して物語にするという、
ドキュメンタリーとフィクションの中間的な映画。

それ故に、モンゴルの人々の文化の良い勉強になります。
なかでも「ゲル」という、あのテントのような家の解体があるのは必見。
解体した後に、土地に感謝して祈りを捧げるところまで記録されています。
なんでも、あのゲルには解体→設置という繰返しから、
「輪廻転生」の意味が込められているとのこと。
家畜を育てる、糞を利用する、土にかえす、
生活自体が始まりから終わり、終わりから始まりへと考えているんですね。

しかしながら、映画の中にも遊牧民に確実に迫る文明の波が登場します。
お父さんは街へバイクを跳ばして行きます。
お土産にやプラスチックの容器や電動のぬいぐるみ。
極めつけはラストシーンに登場する、選挙区民への宣伝カーです。

モンゴルの人々に憧れこそ抱きつつも、
文明社会に生まれ育った我々はそう簡単に、
モンゴルの遊牧民のようには暮らせません。
しかし、その精神は継承できるはずであります。
自然への感謝と共生、日本の「もったいない」も通じるものがありますよね。
また、そんな難しいことでなくとも、
ナンサのように子供でありながらも家畜の世話や家事を任されること。
遊びと勉強だけではなく、お手伝いをさせる、大事なことですよね。

こう書くとお勉強やら教訓めいた話のようですが、
素朴でかわいい映画なので、「ハイ」と素直に聞ければいいですよね。
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