黒い霧 ― 2006年03月12日 01時13分08秒
今日は歯医者に行ったら歯石を取るだけだったはずが、
銀歯の根っこが割れているのが発見され、急遽抜くことに。
おかげで、歯が丸ごと無い状態。
麻酔切れのジクジク状態であります。
アカデミー賞を受賞したからかなんなのか。
シネコンはえらい混雑でありました。
といっても今週の月曜日の鑑賞の話なんですが。
ジョージ・クルーニー助演男優賞「シリアナ」でございます。
中東、アラブ人、石油、アメリカ、テロ。
単に進行形のキーワードを集めたのではなく、
事実に基づいた内容であることが恐ろしい話。
これまでもアメリカ発の作品で、
国家や企業の事実である暗部を描いた作品はありましたが、
作品のカラー自体が怪しいものが結構あり、
肝心の事実が伝わりにくかったように思えます。
しかし、本作は本気。100%悪のアラブ人もいなければ、
孤軍奮闘のヒーロー捜査官もいません。
明確に存在しない善と悪。
ただ、全体に黒い靄がかかったような感覚です。
これまで石油を操作しているのはアラブの富豪というイメージでしたが、
外国石油企業が密接に絡んでいるようです。
ではアラブを挑発するアメリカが石油の操作に、
軍事関係の不可抗力というわけではなく、直接操作に関わっていると・・・。
明確な答えを出すには高度な問題でありますが、
アラブ諸国が悪であるとか、石油の全てを握っているとか、
そういう考え方がたちまち崩れ去ることは確かであると思います。
ちなみにパンフレットの情報量がかなりのもので、
現在の中東や石油の知識の勉強になります。
それにしてもジョージ・クルーニーは凄い。
私は何度も申し上げておりますが、
スターのオーラを消せる俳優こそ一流であります。
マッド・ディモンの骨のあるエピソードにも惚れ惚れします。
凄いぞ、この男達。
銀歯の根っこが割れているのが発見され、急遽抜くことに。
おかげで、歯が丸ごと無い状態。
麻酔切れのジクジク状態であります。
アカデミー賞を受賞したからかなんなのか。
シネコンはえらい混雑でありました。
といっても今週の月曜日の鑑賞の話なんですが。
ジョージ・クルーニー助演男優賞「シリアナ」でございます。
中東、アラブ人、石油、アメリカ、テロ。
単に進行形のキーワードを集めたのではなく、
事実に基づいた内容であることが恐ろしい話。
これまでもアメリカ発の作品で、
国家や企業の事実である暗部を描いた作品はありましたが、
作品のカラー自体が怪しいものが結構あり、
肝心の事実が伝わりにくかったように思えます。
しかし、本作は本気。100%悪のアラブ人もいなければ、
孤軍奮闘のヒーロー捜査官もいません。
明確に存在しない善と悪。
ただ、全体に黒い靄がかかったような感覚です。
これまで石油を操作しているのはアラブの富豪というイメージでしたが、
外国石油企業が密接に絡んでいるようです。
ではアラブを挑発するアメリカが石油の操作に、
軍事関係の不可抗力というわけではなく、直接操作に関わっていると・・・。
明確な答えを出すには高度な問題でありますが、
アラブ諸国が悪であるとか、石油の全てを握っているとか、
そういう考え方がたちまち崩れ去ることは確かであると思います。
ちなみにパンフレットの情報量がかなりのもので、
現在の中東や石油の知識の勉強になります。
それにしてもジョージ・クルーニーは凄い。
私は何度も申し上げておりますが、
スターのオーラを消せる俳優こそ一流であります。
マッド・ディモンの骨のあるエピソードにも惚れ惚れします。
凄いぞ、この男達。
太古の呼声 ― 2006年03月12日 23時48分38秒
朝もはよから「岡本太郎と縄文展」を鑑賞して来ました。
映画じゃないですよ、念のため(笑)。
今回の展示は岡本太郎撮影の縄文土器写真と、
各地で出土した縄文土器、
そして、縄文文化接触以降の1960年代以降の彫刻作品の展示です。
岡本太郎は1950年代に縄文土器の美を発見し、
以降、東北や中部内陸の縄文遺跡を中心として各地を回ります。
縄文から続くお祭りにも参加していたそうですよ。
そういう目で見ると、作品と縄文美術の間に
かなり密接な関わりが感じられます。
岡本太郎の作品の前では既成の概念は粉々に崩れ去ります。
美術論とか数学論とか哲学論、およそ芸術に関する理論は
無用の世界で、感覚のみの世界。
それも五感というよりは、腹の底がぐつぐつするような感覚。
ふつふつとした炎が燃えあがってくるようです。
なんとも形容しがたい感覚。
それが、太古の原始の生命と一体になった鼓動というのでしょうか。
しかし、そんな風に作品の前で唸っていると
「考えるな!」
という岡本太郎の声が天から聞こえそうです(笑)。
映画好きからマメ知識を提供させていただくと、
1950年代に岡本太郎は「宇宙人、東京に現る」という邦画で
「パイラ人」という宇宙人のデザインをしています。
ヒトデのようなシルエットの中心に目玉が一つついている、
秀逸なデザインですが、地球人を見たときのセリフが傑作。
「なんという醜悪な顔だ。こんなところに鼻がついているぞ。」
確かこんなかんじでした。
顔に対する岡本太郎の執着は言うまでもなく。
まともに描かれる顔はほとんどありません。
今までは固定観念を崩していく、
完成形を破壊していったのかと思いましたが、
むしろ逆に、形が出来る前から、先に述べた湧き上がる躍動を
象って行ったのではないでしょうか。
そして完成形にはめることを拒否し躍動のままを止めた、のでは。
いくつか、著書より抜粋した本人の言葉も展示の横に書かれていましたが、
これを読むだけでも何か奥底がざわめいてきます。
言霊使いでもあったのではないかと思いますよ。
とにかく何かやりたくなります!
触発!インスパイア!リスペスト!熱き炎!
映画じゃないですよ、念のため(笑)。
今回の展示は岡本太郎撮影の縄文土器写真と、
各地で出土した縄文土器、
そして、縄文文化接触以降の1960年代以降の彫刻作品の展示です。
岡本太郎は1950年代に縄文土器の美を発見し、
以降、東北や中部内陸の縄文遺跡を中心として各地を回ります。
縄文から続くお祭りにも参加していたそうですよ。
そういう目で見ると、作品と縄文美術の間に
かなり密接な関わりが感じられます。
岡本太郎の作品の前では既成の概念は粉々に崩れ去ります。
美術論とか数学論とか哲学論、およそ芸術に関する理論は
無用の世界で、感覚のみの世界。
それも五感というよりは、腹の底がぐつぐつするような感覚。
ふつふつとした炎が燃えあがってくるようです。
なんとも形容しがたい感覚。
それが、太古の原始の生命と一体になった鼓動というのでしょうか。
しかし、そんな風に作品の前で唸っていると
「考えるな!」
という岡本太郎の声が天から聞こえそうです(笑)。
映画好きからマメ知識を提供させていただくと、
1950年代に岡本太郎は「宇宙人、東京に現る」という邦画で
「パイラ人」という宇宙人のデザインをしています。
ヒトデのようなシルエットの中心に目玉が一つついている、
秀逸なデザインですが、地球人を見たときのセリフが傑作。
「なんという醜悪な顔だ。こんなところに鼻がついているぞ。」
確かこんなかんじでした。
顔に対する岡本太郎の執着は言うまでもなく。
まともに描かれる顔はほとんどありません。
今までは固定観念を崩していく、
完成形を破壊していったのかと思いましたが、
むしろ逆に、形が出来る前から、先に述べた湧き上がる躍動を
象って行ったのではないでしょうか。
そして完成形にはめることを拒否し躍動のままを止めた、のでは。
いくつか、著書より抜粋した本人の言葉も展示の横に書かれていましたが、
これを読むだけでも何か奥底がざわめいてきます。
言霊使いでもあったのではないかと思いますよ。
とにかく何かやりたくなります!
触発!インスパイア!リスペスト!熱き炎!

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