20年間の世の変化2006年03月10日 00時03分18秒

気がつけば「Zガンダム」3部作も完結。
早いものですよ。1部の頃とちーっとも変わらない自分です。

なんといっても物議を醸し出すのはハッピーエンドになっていることかと。
救いようのない結末を迎えた20年前の本作TV版と対極になります。
あの徹底して暗かったTV版は語り草であり、ヒットの要因でもありました。

でも今回、監督が言うように「今描くべき結末」だと思いますよ。
それを考えるには、20年前と現在の世の中を
比較検討する見方が必要だと思います。


20年前というのはまだ世の中はバブルの上り口に差し掛かろうか、
というところでありまして、ちょっと世の中が上を見ていた時代。
だから、あの頃の小説にしても映画にしても、
「いやいや、ちょっと考えながら進まないと大変なことになりますよ」
とブレーキを促していました。

しかし、そのブレーキの甲斐もなく世の中大変な時代。
先に希望があることを語ること自体が恥ずかしいとまでなりました。

現実を暗く深く描いた作品群は20年前によくありましたが、
最初の方こそ、抑制のための作品であったと思いますが、
これが商品としてヒットすると、「シビアに現実性が高いもの」を
高次元の商品として崇拝する風潮が出てきます。
そういうものばかりに影響されると、
何も経験してしないのに未来に希望をもてない、
勘違いした、妙にスレた人間ばかり出来上がってしまいます。

近未来SFという設定に限らず、
作品が描く結末は一歩先が望ましいと思います。
だから、現在が大変な今は希望の未来が必要ではないかと。
希望の持てる結末の作品を観て、
現実に頑張っていこうと思える人達が増えれば幸いではないでしょうか。

悲劇性が高くないと「凄い作品」と思えないよりは
よほど平和的で現実に求められる結論だと思いますが。

スタアの人生2006年03月10日 23時39分01秒

日本ではあまり知られていないようで、
レンタルCDを探すのも苦労する
ジョニー・キャッシュ&ジューン・カーターの半生を綴る
「ウォーク・ザ・ライン 君に続く道」。

ジューン・カーターを演じるリーザ・ウェザースプーンは
先ごろ本作でアカデミー主演女優賞を獲得しましたな。
これを観ればそれも納得の結果ですよ。
「キューティー・ブロンド」ぐらいしか観たことがありませんでしたが、
もうあちらではジュリア・ロバーツやキャメロン・ディアスに次いで
ハリウッドで稼ぐ女優ベスト5に入る方らしいですわよ?


ジューン・カーターの方が歌謡界に入るのが早く、
ジョニーは少年時代から憧れの目で見ていました。
そして、ふとしたきっかけから音楽の道に進み、
ジューンと出会い、離婚、ドラッグに悩みながら
デビューから13年、最初の憧れから約20年を経て結ばれる、
まさに奇跡のような出会いであります。

その人生と音楽性が重なって見えるのが伝説のスターの条件でしょうか。
昨年のアカデミー作品「レイ」のレイ・チャールズもまた、
幼少期に兄弟を失い、ドラッグに悩むなどの
ジョニーとの共通点が見られます。
苦難を乗り越え全てを超越した時、伝説の風格を纏えるのかもしれません。
舞台の上でライトに照らされ抱き合う二人が最高に輝かしい。


それにしてもホアキン&リーザの歌声は凄い。
もう最近の音楽伝記映画は俳優が
全部自分の声で歌わないと許してもらえませんね。
ホアキン・フェニックスは「グラディエーター」の悪王でお馴染みですが、
やっと良い人の役を手に入れたと思いますよ。
「スタア」が「キャメラ」に輝く映画でした。
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