スパロウゥ!2007年06月11日 00時14分20秒

大作「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド」を鑑賞。

<物語>
ディヴィ・ジョーンズの心臓を手に入れ彼の船を手中に収めた
東インド会社ベネット卿は次々に海賊たちを葬っていく。
海賊たちが生き残る道は9人の海賊を招集し、
世界の海賊を結束して決戦を挑むこと。
蘇ったバルボッサの導きによりウィルとスワンは
ジャック・スパロウを死の世界から連れ戻すための航海に出る。


大作、と言っても当初はそれほどの大作でもなかったのに
一作目が大当たりして2部・3部を作れ!という号令がかかり、
2部・3部同時制作かつ2・3が完全連作となったパターン。
このため、話の繋がりに多少の疑問点があるのはご愛嬌。

何しろ「バルボッサ良い奴じゃん!」と思ってしまうくらいです。
一作目のあの決戦はなんだったのか??
まあでもよく考えれば彼も自分達の呪いを説くために
運命と戦っていてたまたまジャック達と目的を違えたのか。

3部作完結編として気合が入ったためか結構真面目。
何しろジャック・スパロウが死んでいるものだから
「早くジャックを出せ!」という雰囲気が最初は漂うものの、
ジャック登場以後は鬱憤を吐き出し最終決戦は大迫力。
大渦の中で船ごと格闘戦に持ち込む様な派手なぶつかり合い。
豪雨に轟音、怒号が飛び交い間に猿ジャック等の遊び。
ワイヤーがあっちからこっちへと半空中戦で楽しませてくれます。
DVDなど待っていては損をします。今すぐ劇場へ行け!体感せよ!

ところで1・2作と主人公はジャック・スパロウかウィル・ターナーか?
どっちだ?と思っていましたが今作でどうやらそれは判明。
スワンの愛を掴んだウィル。しかし遭えるのは10年に一度の運命。
ディズニーだし子供も観るしそこはなんとかご都合主義で・・・。
ほら親父が代わりに船長になるとかといろいろ頭の中で考えていましたが、
哀しくも美しい、そして強い二人として描いたのは凄い。
エンドロールは長いが最後まで見ろ!ジンときますから。

この作品の評価すべき点の一つとして、
子供も視野に捕らえたハリウッド映画及びディズニー作品にしては
死ぬ人はかなりバタバタ死ぬ、大人向けのジョークを隠さない、
こんなものだろ?という手加減感覚がないことではないでしょうか。
冒険物なのに危険が薄くあと一歩スカッとしない作品がある中で
このぐらい興奮が残るのは大事なことです。

さてさてシリーズはさらに続くという噂もまことしやかにささやかれ、
パンフでもプロデューサー・ブラッカイマーが熱く今後を語り、
ジョニー・デップも大変乗り気の様子。
まあ、ジャック・スパロウのことだから10年の間にも
事件の一つや二つ起こして巻き込まれているに違いありません。
本当にあるのならば今度はよりジャックを前面に押し出していきましょう。
まあ、あの位置だからイジリやすいのでしょうけどね。
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