急流の花2008年05月29日 01時12分59秒

アルパチーノ主演のクライムサスペンス「88ミニッツ」を鑑賞。

アルパチーノはFBIの異常犯罪分析医役。
彼の鑑定が決め手になり死刑が確定した死刑囚の、
死刑執行直前になり同様の手口の猟奇事件が発生。
死刑囚は無実を訴え、アルパチーノには
「お前の命はあと88分だ」という脅迫めいた電話が。
徐々に揺らぐ鑑定の信憑性、さらに犯行現場から
アルパチーノ犯人説を示唆する物証が・・・。

という、次から次へと追い込まれていく感覚がたまらない。
さらに最初の脅迫電話から88分はほぼリアルタイムで進みます。
このあたりは「ニック・オブ・タイム」等の、
描かれる時間と鑑賞時間がほぼ一致する手法。


アルパチーノの俳優人生への最後のご褒美、
というには早すぎますが、そうも言いたくなるくらいの
魅力的な美女が揃っていてなかなか(以下自主規制)。

事務所の敏腕秘書(レズビアン)、ボーイッシュな学生、
知的な聴講生、クールな学生部長とタイプや立場は様々なれど、
共通しているのはアルパチーノと堂々渡りあえる様な、
彼女らなりの貫禄と発言力と知性を兼ね添えています。
これでこそアルパチーノの魅力も倍増というもの。
アルパチーノにぐじゅぐじゅやキャピキャピ(死語か?)
した女性は似合いません。

4人のなかでもアルパチーノとともに行動を共にする、
キム・カミングスを演じるアリシア・ウィットが良い。
さり気なくパチーノに好意を寄せていることを見せ、
父親ぐらいの年齢であるパチーノに軽くいなされ。
さらりと上着を一枚脱いで肩を出してしまうところの、
健康的な魅力にはやられてしまいます。
えーい、パチーノ。アンタがやらないなら(以下規制)。

それに「ツイン・ピークス」出身というのも良いです。
ちょっとだけ雰囲気が「バイオハザード」のミラに似ていますかな。

ボヤボヤしていると88分で命運尽きてしまうので、
お色気シーンなんて入れている暇などないのですが、
話をどんどん運びながら同時進行で俳優の魅力をだしています。
90分前後の短いサスペンスには秀作が多いと思いますが、
(「バンテージポイント」「フォーン・ブース」等々)
本作もその私のお気に入りに加わりました。
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