幸ありき場所2008年02月20日 23時16分03秒

2連休なのでゆっくりしようと思いきや、
家の前が突然のガス管工事でドリル音が盛大に鳴り響きます。
しかも水道管にヒビがあるので水道局も来るんですと。

家にいるどころではないので、やっぱり映画を観に外出です。
でもそんなことが無くとも行きますけどね。

今日はセントラル劇場改め桜井薬局セントラルホールにて
フランス=イタリア=ロシア映画「ここに幸あり」を鑑賞。
その後ゆっくりめの昼食のためにni vu ni CONNU cafeへ。

折角セントラルまで来ているのだから
その近くのカフェを開拓すればいいものを、
わざわざ市内の混雑を車で20分かけて
仙台フォーラム裏のCONNU cafeへ。
そのくらいこのカフェのファンですから。

お気に入りのいつもの「子羊のクスクス」を、とおもったら
いつもは茄子が入っているところ、季節柄で蕪になっていました。
そんな微妙な変化が微笑ましいです。
クスクスにスパイスを溶かし込む時の一気に香が増す瞬間が好き。

丁度、お昼の混雑を過ぎたあたりのようでゆったり昼食です。
ここに来ると実に時間がゆっくり流れるように感じます。
店内に一見して時計が見当たらないところからも。
私の場合の「ここに幸あり」です。

いつもの通りフランスかりんとうを買って帰り、
パンフを読みながらお茶を頂くのがパワー充填法です。
明日も頑張れる。あと10年戦える(?)。


さてそんな「ここに幸あり」の話です。

監督はオタール・イオセリアーニ。
過去4年前に「月曜日に乾杯!」という
仕事から解放されて突然旅に出てしまう男の話を撮っています。
今回の話も、突然大臣の職をクビになり、
愛人にも別れた妻にも愛想をつかされ、
さらに文無しになってしまった主人公・ヴァンサンが、
忙しい時には会えなかった友達と会い、
新しい幸せを見つけていくというお話。

仕事ばかりの人生とは別の幸せ。本当の幸せとは?
疲れたあなたに心の潤いをもたらす。
ちょっと立ち止まって周りを見渡してみては。
ひとやすみ、ひとやすみ。
過去より何度も問いかけられてきた永遠の命題だと思います。

ちょっと前の癒し系(私は嫌い)ブームの際にそこかしこに氾濫したものの、
そうそう扱いやすいものではなく、下手な紡ぎ手にかかってしまうと、
結局嫌なことから逃げているだけだったり、
あるいは小さなことを必要以上に盛り上げるあまりに引いてしまうので
そんなところを「負け犬の遠吠え」などとまたまた
余計なコマッタチャンにつけ入られるのでした。

「ここに幸あり」においてもヴァンサンが改めて気づく幸せも、
友達とワインを飲んだり騒いだりと極々普通のもの。
ただ、監督はそれなりのものはそれなりにしか扱いません。
誇張したってしかたありませんもの。
ほんのちょっと嬉しいものは、ほんのちょっとですもの。
だから実に沢山の話が2時間の中に詰め込まれています。
どれもちょっとだけ可笑しいものだから、
まるで和む話の短編集のような感覚です。

ここで語られる幸せは我々がごく普通に日常でやっているもの。
だから気づければ仕事をやりながらでも楽しめるはずなのです。
わざわざ仕事を放り出したりクビにされなくとも。
お金や仕事に踊らされず、仕事でお金を得て好きなことに費やす、
自分の中で充実した状態が保てれば理想ではないか。
それは人それぞれ違うポイントがあるでしょう。

最後に藤村俊二さんがこんなシャレたコメントを寄せています。
「個々に幸あり」。
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