約5年目の再会2008年09月07日 23時47分22秒

4号線バイパス沿いのワンダーグーが
閉店セールを行っていてDVDが安売りされていると聞きました。

ワンダグーはDVD、ゲーム、本と
それらの中古買取販売をやっているのですが、
ここは近くに万代書店もありますし、
カーブ地点にあり、あまり立地はよろしくないですな。


50%引きで売られているとも聞きましたが
実際行ってみますと旬の新作はほぼ割引き対象外。
安値で売られているのは別にここで買うほどでもないものですな。
そういうちまちましたところがやっぱりいけませんな。

ただ新作2000円販売コーナーに
「惑星ソラリス/デジタル完全修復版」(定価5800円)
があったのでこれだけ買いました。
これが3分の1のお値段はなかなか良い。

「惑星ソラリス」は1972年に旧ソ連で制作されたSF映画。
監督は故・アンドレイ・タルコフスキー。
物語をざっと説明すると、
銀河系外の惑星・ソラリスには理性を持つ海があり、
その海は人間の潜在意識を実在化する能力を持っている。
主人公の心理学者はその神秘の力の調査のために、
ソラリスの宇宙ステーションへ赴くが、
そこでソラリスの力により具現化された、
10年前に自殺した妻と再会することになる。
心の傷を意識外へ追いやろうとしても、
ソラリスの力は何度もそれを具現化し、
心理学者の心に葛藤を生み出していく・・・。


スタニフラフ・レムの「ソラリスの陽のもとに」が原作であるものの、
映画はタルコフスキーによる改変が大幅に行われている様で、
レムとタルコフスキーは対立し、決別したそうです。
(様です、というのは私が原作を読んでいないため。)

確かに人間の心の奥底を抉り出すような物語もさることながら、
魅了されるのは光と水の世界に漂うような映像に、
全体を流れるゆるやかなトリップ感覚です。

そしてこの映画、とにかく眠い。
160分の長大な尺である上にテンポはゆっくり。
以前にレンタルVHSで見た際にさえ何度も眠ってしまい、
本来の尺の2倍以上の鑑賞時間をかけたように思います。
しかも、きちんと起きて鑑賞してもサッパリ分からない。

それでも魅了され続けるのは先に述べた、
緩やかな流れに身を任せる感覚に浸るため、
ある種、麻薬的な映画と言ってもいいのです。
なお、深層心理の傷や弱さを見せられるので、
決してヒーリング作用はありません。念のため。

驚いたのは今見直すと、
以前に見たシーンの記憶が全くありません(笑)。
ただ、完全修復版と謳うだけあり、
VHS版よりも格段に映像は綺麗になっていることは分かります。
全くの一から鑑賞しなおすこととし、楽しくなりそうです。

以前に見たのは5年ほど前。
さて、今見ると何か分かるか。それともやっぱり分からないか。

ちなみにスティーブン・ソダーバーグ監督
ジェームズ・キャメロン製作、
ジョージ・クルーニー主演「ソラリス」で
ハリウッド・リメイクされていますが、
こちらはよろしくありませんでした。
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