言葉の魔術師2006年10月21日 01時20分11秒

劇場・DVD合わせて3本見て美容院に行く忙しなさ。
1本目はアメリカの社会派コメディ
「サンキュー・スモーキング」。

ちなみに、会員証を忘れていったら係員から
「あれ、今日は会員証ないんですか?」と聞かれました。
どうやら顔を覚えられていたようです。
そりゃ覚えられるよな、と思うくらい通ってますけどね。


「いかにタバコの存在を正当化するか」を日夜考える
タバコ研究アカデミー広報部長ニック・テイラー。
一日1200人殺す業界の顔として
禁煙と健康ブームの中でマスコミ相手に日夜奮闘する。
そんな折、タバコのパッケージにドクロマークを付けて
害毒の印象を高めようと企む上院議員が立ちはだかる。


タバコは毒性を持っている。という認識で良いのだと思いますが、
毒性を持っているのは葉っぱでなく紙などの包装用素材だと
いう説はその後どうなったのでありましょうか。
それならそれで葉っぱ100%使用のタバコなど作られそうなものですが
無いところを見るとデマだったのか発明不可能なのか。

というような情報に動かされた記憶があります。
これはそんな情報を操作する側される側のお話。

観客はニックの裏表を知っていても実際にTVで見たらどうか。
さらに彼の発言を好意的に書いた新聞を読んだらどうか。
彼のことを好むあるいは嫌う人間の発言を聞いてどう思うか。
情報の正確性や印象は生もののように変わっていきます。

「ものは言いよう」というように同じ事柄に対して
言葉次第で良い印象も悪い印象も与え和らげたり刺激したりもできます。
それによって騙されることもありますし、
身を守る武器になってくれることもあります。

これを巧みにやってのけるニックは痛快でもあり狡猾ですが
実際、お客様応対を現在の仕事としている私には
なかなか勉強になるかけひきであります。
場を制するのは豊富な知識よりも確固たる事実よりも
相手より頭の回転の速い者のようです。

情報に翻弄されずに物事を客観的に見るということ。
米国人より日本人の方が肝に銘じなければならない気もしますが。
「個人の意思で選択させる」そのことすら
疑ってみるような多角的で冷静な思考を求められているのでは。
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