若い情熱2009年05月17日 23時07分32秒

5月に入ってからこのブログは
13日間連続更新だったわけですが、
最近、その疲れが出てしまったか、
ちょっと体調を崩しておりました。

鼻の奥がツンとしたりとか、
喉を下がった肺の辺りに違和感があったり、
体のあちこちの関節に疲労感があったり。
いわゆる風邪、の症状ですけど、
ほら奥さん、最近はあれですよあれ。

T-ウィルス ←もっと怖い。

もしかして新型かしらねーなんて、やっぱりどきどきですが、
体の血液全部がビタミンC化するくらいCCレモン飲んで
日本海溝深くで眠るゴジラの如く眠ったらもう大丈夫です。
死の淵から生還して戦闘力倍増です。

まあ、病は気から、でもあったんですけどね。
いろいろあるけど元気出していきましょう。


かゆ・・・うま・・・・ ←だから怖いっての

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さて、17日の休日は予告通り、
東北大学学友会映画部デパルマ/春季自主制作映画上映会
を鑑賞に せんだいメディアテークへ詣でました。
体調がいまいちなのを圧して。
この日に限って90%の雨の中を圧して。

東北大学、通称"トンペイ"内の映画制作サークルが、
東北大学学友会映画部デパルマということらしいです。
ちなみに、デパルマとは映画監督ブライアン・デ・パルマに由来。
最近ではブライアン・デ・パーマとか表記されています。
私たちの世代ではやはり
「キャリー」「ミッドナイトクロス」「殺しのドレス」やらの
メジャーでもカルトでもホラーやサスペンスの人ですな。

それはさておき、自主制作映画を観始めたのは私はここ最近のこと。
映画を観始めた当初はやはりお金が無い映画とか技術に乏しいとか、
やや差別的な目で見ていたことを告白いたしますが、
PFFや短編映画際、YIDFFなどなどで、
侮れない自主制作の作品の数々を目の当たりにして、
一般商業映画よりも面白いものがあるといいますか、
鑑賞するにあたっては、そんなジャンル分けを捨てた次第。


でもま、PFF等の映画祭は、審査員が一般の鑑賞に十分と、
太鼓判でもお墨付きでも出した作品を鑑賞することになるので、
本格的に自主製作団体発、の映画を直輸入で観るのは初めてです。

自主制作でも商業制作でも、一般に公開するにあたっては、
有料無料に関わらず、とにかくその上映時間分の貴重な時間を、
拘束されるに値するような映画を見せて頂きたいと強く願う次第。
褒められることだけを欲するのなら一般の目には晒さぬよう。

などと考えても、正直なところ、学生の制作した作品なんで、
という了解の元に鑑賞したことは言うまでもなく。
あの松岡錠司(「東京タワー ボクとオカンと時々、オトン」の監督)
でさえ、学生の頃の自主制作映画を公開したときには
「まあ、学生の作った映画なんでね!そこは・・・」としきりに強調。

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結論から言うと、9本鑑賞させていただきましたが、
(11本の予定のところ、機材トラブルのため9本に。)
予想以上に面白い作品ばかりでした。

幾つかPickupしますと、最初に上映された
伊藤由貴監督の「Shallow Sleep」。
これは私は一番好きな作品でした。

Shallow Sleep の直訳は「浅い眠り」。
Wikiで検索するとHYDEの曲でひっかかりますが、
私の頭に浮ぶのはダニー・ボイルの長編初監督作
「シャロウ・グレイヴ」の語感ですな。

美人探偵に舞い込んだ浮気調査の依頼、
依頼人の女性から調査を頼まれたターゲットの男性、
それはかつて探偵の妹と交際していた男。
妹は事故で死んで交際は終わっていた。
姉は彼を探すために探偵業を続けていたのだった。

探偵とその助手の心理的・物理的な距離感、
空気感、音響などの演出のバランスが良く、
鑑賞していてもっとも自然にこちらに伝わってきます。
姉妹の思い出の写真立てを立てたり伏せたりの小技も使用。
復讐、というキナ臭い予感を漂わせながら、
心に暖かいぬくもりが宿る落しどころが好感が持てます。


私の中で一番か二番か争ったのが、
「あんにょん、サヨナラ」。タイトルからして韓国、
そのはずで韓国のミン・ジヒョン監督の作品。

韓国からの留学生の女の子、
女の子が恋するカフェのバイト男、
そのバイトの友人で彼女が韓国で音信不通の男、
三人の青春が束の間の間交差するラブコメディです。

韓国の少女は映画と漫画が好きなようで部屋にポスターが沢山、
しかも片思いのバイト君を主人公のモデルにした漫画をネットにUP、
やや妄想と暴走癖があるがパワフルかつ憂いあるかわいい子。
一方で、友人の男は韓国の彼女を探すために韓国語を勉強するも、
押入れの奥に彼女がいる!等と幻覚ともつかぬことを言い、
バイト君のヘルプで代わりにカフェのウェイターに立ったことから、
韓国少女との出会いが生まれてくる。

畳み掛けるような一人称の台詞の嵐や、
コミカルなカットの繋ぎ方(★型やスクロール型の切替)、
最初はなんだかなあ、と思いながらもこちらを惹き付け、
中盤に差し掛かるころには完全に作品に観客を引き込む、
ある意味最も吸引力を感じた作品でした。

と、気づいたのはアマチュアであれども、
韓国ドラマの基本手法がしっかりと見て取れることに驚きます。


片山雄貴監督の「〆」も印象深い。
密かに好意を寄せていた女性がアパートで一人死んでいた、
そのことに心を痛めていく青年の孤独感が、
部屋の中での立ち位置やロング・ミドルのショットで現れていく。
外はキラキラと爽やかに明るく、室内は陰が濃い。

このドラマの後半は音が無音になっていました。
音声のトラブルか演出的意図かは分かりませんでしたが、
しかし、周りの声が遠くなり聞こえなくなるような感覚となり、
事故であっても結果的に良いものとなっていた様に思います。
何より、映像だけでも心象風景が読み取れるというのは、
映像が力を持っていることなのだと思います。

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敢えて共通する難点を言うと、やはり音声につきると思います。
突然音が高くなったり歪んだりすること、
風の音などのノイズ音がほぼ全ての作品で観られ、
やはり自主制作という了解の元で了承されるというレベルでしょうか。

とはいえ、鑑賞後の印象はどれも悪くありません。
私が予想していた暗いトーンの作品ではなかったからです。

最近の若い監督の作品は、PFFでは顕著に見られましたが、
とにかく社会問題や人間の内面問題に焦点を当てる傾向が強く、
必然的に作品のトーンも暗くなりがちです。
気迫や信念は理解できるし興味深いものの、
若いうちからそんなに枯れたものばかりでどうするよ、とも思います。


そんな若いプロもしくはプロの卵の監督よりも若い世代の作品は、
何やら瑞々しさや創意工夫が感じられました。
無論、彼らがプロを目指すか、学生の内だけで終わるかはわかりません。
自主制作はプロの作品と違い、資金や機器の面では苦戦しますが、
その分、ちと古いですが「1 スジ(脚本)、2 ヌケ(映像)、3 ドウサ(演技)」の
基本が浮き彫りになり、人間の本質の力が大きく見えるものだと思います。


想っていたよりも良い時間を見させていただきました。
自主映画の世界に、皆さんも機会あれば参じて見てはいかがでしょうか。
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