想い出のサルベージ ― 2009年04月25日 23時17分35秒
じぇっと・すとりーむ・・・・・
音声トラック間違えました
ぴんぽんぱんぽーん♪
静流河深メニューの更新情報です。
過去の記事を読む人がどれだけいるか分かりませんが、
どうも使用するブラウザや端末の諸設定の影響か、
このブログ左側メニューの「バックナンバー」が
正常に表示されない場合があります。
自分でもちょっと使いづらいので、
新たにバックナンバーメニューを自作しました。
左側メニューの「カテゴリ一覧」の下に、
「セピアの季節」という項目を追加。
・・・どうして素直に"バックナンバー"と言わないか、
それは私の性(さが)であり、私たる所以です。
「過去の記事はこちら」をクリックすると
「静流河深-アーカイブ」というページに飛びますので、
200X年X月~をクリックすると、その月に飛びます。
あとは左側のメニューのカレンダーより、
その月の日を・・・ということですね。
一番古い記事は2005年10月下旬からです。
なんだかんだで5年近いとこまで来るんですな。
最初の頃はあまり映画の話はしていません。
何故なら、ブログと並行してHPを開設していたから。
そちらで映画レビューをやっていたので、
ブログに乗せる必要がなかったのです。
それに、映画レビューをUPし始めた当初は、
今に比べると文章が全然短い!(笑)
最近のは自分でも長すぎると思うので、
極力削っていこうと考えているのですが、なかなか・・・。
まあ、5年ぐらい前と比べてやっと
文章が書けるようになってきた、という気もしますが。
最近の記事に飽きたら、だらっと眺めてみてください。
でも、今と言ってること違うぞ!とか、
本人も忘れているような恥ずかしいこととか発見するかも。
そんなもんですけどね。
色々経験して考えて、人は変わりゆくものですから。
その変化が成長だったのなら良いのです。
それではまた次回
~エリーゼのために♪←しつこい
音声トラック間違えました
ぴんぽんぱんぽーん♪
静流河深メニューの更新情報です。
過去の記事を読む人がどれだけいるか分かりませんが、
どうも使用するブラウザや端末の諸設定の影響か、
このブログ左側メニューの「バックナンバー」が
正常に表示されない場合があります。
自分でもちょっと使いづらいので、
新たにバックナンバーメニューを自作しました。
左側メニューの「カテゴリ一覧」の下に、
「セピアの季節」という項目を追加。
・・・どうして素直に"バックナンバー"と言わないか、
それは私の性(さが)であり、私たる所以です。
「過去の記事はこちら」をクリックすると
「静流河深-アーカイブ」というページに飛びますので、
200X年X月~をクリックすると、その月に飛びます。
あとは左側のメニューのカレンダーより、
その月の日を・・・ということですね。
一番古い記事は2005年10月下旬からです。
なんだかんだで5年近いとこまで来るんですな。
最初の頃はあまり映画の話はしていません。
何故なら、ブログと並行してHPを開設していたから。
そちらで映画レビューをやっていたので、
ブログに乗せる必要がなかったのです。
それに、映画レビューをUPし始めた当初は、
今に比べると文章が全然短い!(笑)
最近のは自分でも長すぎると思うので、
極力削っていこうと考えているのですが、なかなか・・・。
まあ、5年ぐらい前と比べてやっと
文章が書けるようになってきた、という気もしますが。
最近の記事に飽きたら、だらっと眺めてみてください。
でも、今と言ってること違うぞ!とか、
本人も忘れているような恥ずかしいこととか発見するかも。
そんなもんですけどね。
色々経験して考えて、人は変わりゆくものですから。
その変化が成長だったのなら良いのです。
それではまた次回
~エリーゼのために♪←しつこい
ガス燈の灯りの中に ~ガス燈 ― 2009年04月25日 23時55分37秒
映画検定のためでもありますが、
最近はモノクロ映画ばかり借りてきます。
ミステリー映画「ガス燈」についてのこと。
この映画は1940年版と1944年版の二つがあり、
今回鑑賞したのは1944年の米国版。
映画のヒロインはイングリッド・バーグマン。
出番は少ないが、彼女を助ける刑事役で
「第三の男」のジョゼフ・コットンが登場。
イングリッド・バーグマンは自らは
格調高い映画にしか出演したがらないと言われた女優で、
そのかいあってか、現代でも美女として誉れ高い。
ビリー・クリスタルとメグ・ライアン共演の名作映画、
「恋人たちの予感」でもベッドの上から
むさ苦しいビリー・クリスタルがメグ・ライアンに
「やっぱり、イングリッド・バーグマンは最高だぁ」
とバーグマンが出演する映画をテレビで観ながら
電話をかけるシーンがあります。
このときのバーグマンの映画を私は長い間、
「誰がために鐘が鳴る」だと思っていたのですが、
最近調べると「カサブランカ」らしい。
「恋人たちの予感」もしばらく観ていないので、
また今度見直そうかと思う。
さて、「ガス燈」の話でした。
冒頭、若い乙女のポーラ(バーグマン)が歌の指導を受けています。
しかし、悲しい歌なのにどうも想いが入らない。
老講師が訳を聞くとどうも彼女は恋をした様子。
「幸せ過ぎて悲劇の歌なんて理解できません」とまで言う。
恋する乙女を老講師は祝福し、そして静かに助言する。
「でもいいかね。恋愛の中にこそ悲劇はあるのだよ。」
その意味深な言葉の通りポーラの行方に黒雲が漂う。
相手の男(シャルル・ボワイエ)と結婚し、
ある空き家を購入し新婚生活が始まるが、この家がミソ。
この家はポーラの叔母の家で、実はポーラが少女の頃に
叔母は殺されてしまい、以来空き家になっている、
彼女にとっては悲しい想い出のある家なのでした。
悲しい想い出の残る家具類を屋根裏部屋に仕舞い込み、
その家で暮らすうち、ポーラは徐々に物を無くす様になる。
夫はそれを彼女の精神不安定性故だとする。
そのうち、彼女は屋根裏で何者かが動き回るらしき音を聞くが、
夫はそれも彼女の幻聴だと言い出す。
もう一つ、彼女を怯えさせる現象があり、
夫が外出した後、しばらくすると部屋のガス燈が暗くなるのだった。
メイドに聞いてもガス燈は使用しないという。
誰がガス燈を使ったのか?家の中に知らない誰かがいるのか?
そもそもそれすら幻覚なのか?自分はやはり異常なのか?
ここはガス燈の仕組みをある程度知らないと分かりませんが、
単純に言えば、ガス燈は配管に充満したガスに火をつける灯りですが、
一定の濃度しかないガスなので、当然数箇所で火をつければ
ガスを分け合って個々の明るさは暗くなるというわけ。
つまり、ガス燈の明度が暗くなると、
同じ配管内で誰かが灯りをつけたという論理になるわけです。
脱線しますが、仙台の街中にもガス燈はあります。
雇っていたメイドまでも夫の味方しかしない。
お陰で彼女はすっかり自己暗示にかかり精神を病んでいく。
この人しかいないと思いこんだ幸せな結婚生活は既に破綻しています。
ここで登場するヒーローが彼女が越してきた時から
遠くから見守ってきた若い刑事(ジョセフ・コットン)。
彼はポーラを異常ではないと優しく労わり、謎の現象の解明に挑む
実は彼の正体は歌手だったポーラの叔母のファンで、
叔母に生き写しの様に似ているポーラを守ることが使命と思うのです。
そして夫の真の正体も暴露されます。
実は彼こそが叔母を殺した男であり、
その目的は叔母の家にあった宝石を盗み出すこと。
ポーラに近づいたのも最終目的である宝石を発見するため。
全ての紛失物は夫の仕業、それをポーラのせいにしておき、
いざとなれば精神異常者の言うことだからと
彼女の言葉を周囲に信用させないためという周到さ。
屋根裏で動き回る怪しい音は彼が宝石を捜索する音。
そして、ガス燈が暗くなるのはその捜索のために灯りをつけたため!
脚本も見事で、もちろんバーグマン、コットン、ボワイエ達
スターの漂わす紳士・優雅な格調高き雰囲気も魅力。
何より、物語の鍵となるガス燈の灯りのイメージが、
ミステリとロマンスを幻想的に化粧していきます。
巧みにバーグマンを騙す夫役のボワイエはなんだか
「A.I」に出ていたジュード・ロウを思わせる。
ジュードもプレイボーイな「アルフィー」を演じましたが、
そんな男こそ女性を騙す狡猾な男を演じるのが上手いはず。
常にそばにいるけど、その言葉には魂がない。
甘い言葉にはご用心、ということだ。
対して、バーグマンを最初は遠くからそっと見守り、
いざというときは火中に飛び込んで救い出すコットンは、
彼女を守るという、熱き炎が言葉に秘められ瞳に宿っている。
出番は少ないけれど、やはりヒーローは傑出して光る。
そのコットンと最後には良い雰囲気になるのは定番だけれど、
それを目撃したご近所の世話焼き話好きおばさんが
「おやまあ!」と素っ頓狂な声をあげるのがラストカット。
これが一気にその場を微笑ましくする。
それは正に、観客が言いたいこと(笑)。
「でもいいかね。恋愛の中にこそ悲劇はあるのだよ。」
それを抜けた先にも新たな幸福はちゃんとある。
最近はモノクロ映画ばかり借りてきます。
ミステリー映画「ガス燈」についてのこと。
この映画は1940年版と1944年版の二つがあり、
今回鑑賞したのは1944年の米国版。
映画のヒロインはイングリッド・バーグマン。
出番は少ないが、彼女を助ける刑事役で
「第三の男」のジョゼフ・コットンが登場。
イングリッド・バーグマンは自らは
格調高い映画にしか出演したがらないと言われた女優で、
そのかいあってか、現代でも美女として誉れ高い。
ビリー・クリスタルとメグ・ライアン共演の名作映画、
「恋人たちの予感」でもベッドの上から
むさ苦しいビリー・クリスタルがメグ・ライアンに
「やっぱり、イングリッド・バーグマンは最高だぁ」
とバーグマンが出演する映画をテレビで観ながら
電話をかけるシーンがあります。
このときのバーグマンの映画を私は長い間、
「誰がために鐘が鳴る」だと思っていたのですが、
最近調べると「カサブランカ」らしい。
「恋人たちの予感」もしばらく観ていないので、
また今度見直そうかと思う。
さて、「ガス燈」の話でした。
冒頭、若い乙女のポーラ(バーグマン)が歌の指導を受けています。
しかし、悲しい歌なのにどうも想いが入らない。
老講師が訳を聞くとどうも彼女は恋をした様子。
「幸せ過ぎて悲劇の歌なんて理解できません」とまで言う。
恋する乙女を老講師は祝福し、そして静かに助言する。
「でもいいかね。恋愛の中にこそ悲劇はあるのだよ。」
その意味深な言葉の通りポーラの行方に黒雲が漂う。
相手の男(シャルル・ボワイエ)と結婚し、
ある空き家を購入し新婚生活が始まるが、この家がミソ。
この家はポーラの叔母の家で、実はポーラが少女の頃に
叔母は殺されてしまい、以来空き家になっている、
彼女にとっては悲しい想い出のある家なのでした。
悲しい想い出の残る家具類を屋根裏部屋に仕舞い込み、
その家で暮らすうち、ポーラは徐々に物を無くす様になる。
夫はそれを彼女の精神不安定性故だとする。
そのうち、彼女は屋根裏で何者かが動き回るらしき音を聞くが、
夫はそれも彼女の幻聴だと言い出す。
もう一つ、彼女を怯えさせる現象があり、
夫が外出した後、しばらくすると部屋のガス燈が暗くなるのだった。
メイドに聞いてもガス燈は使用しないという。
誰がガス燈を使ったのか?家の中に知らない誰かがいるのか?
そもそもそれすら幻覚なのか?自分はやはり異常なのか?
ここはガス燈の仕組みをある程度知らないと分かりませんが、
単純に言えば、ガス燈は配管に充満したガスに火をつける灯りですが、
一定の濃度しかないガスなので、当然数箇所で火をつければ
ガスを分け合って個々の明るさは暗くなるというわけ。
つまり、ガス燈の明度が暗くなると、
同じ配管内で誰かが灯りをつけたという論理になるわけです。
脱線しますが、仙台の街中にもガス燈はあります。
雇っていたメイドまでも夫の味方しかしない。
お陰で彼女はすっかり自己暗示にかかり精神を病んでいく。
この人しかいないと思いこんだ幸せな結婚生活は既に破綻しています。
ここで登場するヒーローが彼女が越してきた時から
遠くから見守ってきた若い刑事(ジョセフ・コットン)。
彼はポーラを異常ではないと優しく労わり、謎の現象の解明に挑む
実は彼の正体は歌手だったポーラの叔母のファンで、
叔母に生き写しの様に似ているポーラを守ることが使命と思うのです。
そして夫の真の正体も暴露されます。
実は彼こそが叔母を殺した男であり、
その目的は叔母の家にあった宝石を盗み出すこと。
ポーラに近づいたのも最終目的である宝石を発見するため。
全ての紛失物は夫の仕業、それをポーラのせいにしておき、
いざとなれば精神異常者の言うことだからと
彼女の言葉を周囲に信用させないためという周到さ。
屋根裏で動き回る怪しい音は彼が宝石を捜索する音。
そして、ガス燈が暗くなるのはその捜索のために灯りをつけたため!
脚本も見事で、もちろんバーグマン、コットン、ボワイエ達
スターの漂わす紳士・優雅な格調高き雰囲気も魅力。
何より、物語の鍵となるガス燈の灯りのイメージが、
ミステリとロマンスを幻想的に化粧していきます。
巧みにバーグマンを騙す夫役のボワイエはなんだか
「A.I」に出ていたジュード・ロウを思わせる。
ジュードもプレイボーイな「アルフィー」を演じましたが、
そんな男こそ女性を騙す狡猾な男を演じるのが上手いはず。
常にそばにいるけど、その言葉には魂がない。
甘い言葉にはご用心、ということだ。
対して、バーグマンを最初は遠くからそっと見守り、
いざというときは火中に飛び込んで救い出すコットンは、
彼女を守るという、熱き炎が言葉に秘められ瞳に宿っている。
出番は少ないけれど、やはりヒーローは傑出して光る。
そのコットンと最後には良い雰囲気になるのは定番だけれど、
それを目撃したご近所の世話焼き話好きおばさんが
「おやまあ!」と素っ頓狂な声をあげるのがラストカット。
これが一気にその場を微笑ましくする。
それは正に、観客が言いたいこと(笑)。
「でもいいかね。恋愛の中にこそ悲劇はあるのだよ。」
それを抜けた先にも新たな幸福はちゃんとある。
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