井上雄彦 最後のマンガ展2010年06月19日 22時50分54秒

先日6月13日に閉幕しました、せんだいメディアテークにて開催されていた
「井上雄彦 最後のマンガ展」、僕も鑑賞してきました。
メディアテーク玄関に登場したこの絵を撮影している人も多かったですね~。
見るからにオタクではなく、普通のサラリーマン風の人の方が多い。

かつては井上雄彦がこれほどの大先生的扱いを受けるとは思わなかったのですが、
「プロフェッショナル仕事の流儀」に出演したときなどは唸っていました。
僕と井上雄彦の出会いは「スラムダンク」でしたがこれはアニメの方で、
当時は漫画版は読んでおらず(僕とジャンプ漫画はそういうのが多い)、
今振り返ればアニメの方のブームは声優人気やらも混ざり合って、
漫画版とはまた異なるものになっていましたな。

「リアル」を経て「バガボンド」も読み始めましたが、
休載時点で僕もチェックを止めてそのままに。

そんなへたれな僕ですが井上先生の凄まじき画力に平伏して参りました。

聞けば漫画の原稿の展示ではなく、全てこのために書いたものとのことで、
いずれ漫画を読むにしても見に行って良かったです。

硬軟取り入れた絵の質感も、展示画の巨大さもさることながら、
何も描かれていない「間」に惹き込まれます。

静かな台詞のリズムと、白い間、微妙な光線の照射…
画がキャンバスから広がりを持ち、取り込まれるような感覚。
美術・絵画として完成していると言われるのも納得です。

テークの玄関から正面に向った先の、定禅寺通の真ん中の小道にも作品が。
近くに寄って見るとこんなに大きい。

街中にこれは目を惹きますな~。
でも定禅寺通の景観を崩さないのが凄いです。
ふと何故か、司馬遼太郎先生が仙台の街を讃えたエピソードを想い出します。

ここで記念撮影している方も多く、ひとりまたひとりと見入っていましたね。

この展示は方々のブログでも評判になり注目されていて、
「メディアテークに行ったことないけど、この機会に行ってみよう」
という声が多かったように感じました。

そうですなー。そう思うよなー。
今、短編映画祭実行委員として活動している自分は、
そう言わせるような映画祭を目指したいと少し奮起するのでありました。

夜にはこんな風にライトアップされ、これはこれで印象に残る光景でした。


多くの人を殺した、しかし、それ以上の人々に道を示した

印象深い言葉。
それは武蔵の人生を語っているだけではなく、
生きる上では傷つき傷つけられることを避けられないゆえに、
責任と戒めを持って生きなければならない様に思う。

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