3月終了のドラマ ― 2009年04月01日 23時24分31秒
年度の切り替わりはもう一つの年明け。
1月~3月というのは1月は年明けイベントで、
2月は短く、3月は送別会やら年度末あれこれやら。
かなり慌しい時期のように思えますが、
いかがお過ごしでしょうか。
私の場合、忙し慌しというと大体映画のことですけど。
今年の目標、お財布のため、劇場鑑賞本数を減らす。
わりと順調に進んでおります。
去年は3月31日時点で51本鑑賞していたのが、
今年は3月31日時点で34本しか観ていません。
「しか」です。私にとっては。
ちなみに去年はさらに3ヶ月経った6月末で110本でした。
今年はこのペースならもっと余裕になりますかな。
まあ、それ以外での費用があるのでトントンですけど。
あ、もちろんそれ以外にDVDレンタルもしております。
毎月15~18本ぐらい。
ところでこの3ヶ月、それ以外の部分ですけど。
何故か集中的にTVドラマを鑑賞するはめになって、
おそらく過去最高に忙しい日々でした。
「24 -TWENTY FOUR-/シーズン6」「LOST/シーズン3」
「プリズン・ブレイク/シーズン3」、「アグリー・ベティ/シーズン1」
これに加えて「ガンダム00/2ndシーズン」に「トライアングル」。
特に「プリズン・ブレイク」は2月末からいきなり、
毎週3話、3話、3話、2話、2話と一ヶ月で全話放送するという強行軍。
わざわざその時間帯のレギュラーだった映画枠の曜日をずらしてまで!
なにが彼らをそうさせるのか?
ともあれ、これらが一気に終わったので4月に余裕ができました。
これで5月末の映画検定に集中できそうです。
なんて、物事が順調とタカをくくっていると何か起こるのが世の常ですが。
それにしてもシーズンも中盤の円熟期まで進むと、
主役以外の役者さんも徐々に人気が出てきて、
最近、映画でも「あの人だ!」と嬉しい発見をすることが増えています。
最初から鑑賞しているとそういう親心(?)も出てくるのも楽しみの一つ。
「24 -TWENTY FOUR-」は未だシリーズ終了は見えませんが、
シーズン6の締め括りを見ると、これまでのシーズンと異なり、
次回シーズンへの「引き」が無く一旦のシリーズの区切りの様な終わり。
今後はこれまではロスが舞台だったのが、
「24 リデンプション」でアフリカへ、
シーズン7では舞台がワシントン、シーズン8ではヨーロッパ?
おまけにCTUは解体されるとのことで、かなり様変わりしそうで、
同時にシリーズの先行きもシーズン9あたりまでと予想。
大体、設定を大きく変えたシリーズが長く続くことはないですから。
と、言うかキーファー・サザーランドだって、もう42歳なんですよね。
シュワちゃん、スタローン、ハリソン、ブルース・ウィリス、
別格の彼らは別としてさすがにもうキツイと思いますけど。
トム・クルーズが43歳で「M:i:III 」のアクションを
自分でこなしたと話題にされましたけど、それをもう十分に超えます。
日本のドラマの「トライアングル」は関西テレビ放送開局50周年記念ドラマ
というだけあって、久々に毎週見入ってしまう力のあるドラマでした。
過去が現在に深く影響するという展開から「砂の器」を連想するという声も。
基本は時効になった幼女殺人事件の関係者達が交差する、
ミステリードラマですが、公式HPでも謳うように実に切ない。
殺された子供に代わって養女として生きてきた広末涼子を、
幼年時代に好意を寄せていて現在は刑事の江口洋介が犯人から守る、
それを、江口は殺された少女と広末を重ねている、と
江口の妹役の相武紗季が説明するのは
いかにも説明好きTVドラマであるものの、
感情を揺さぶるメインテーマの効果的な使い方と相まって、
その図式は胸を締め付けるほどに切なく感傷的になります。
この江口洋介と相武紗季の兄妹役に加え、
広末涼子と堺雅人という兄妹役も登場し、
さらに付け加えれば真犯人も兄妹関係が存在します。
偶然か、兄と妹、という関係が多く登場し姉・弟はいません。
また、江口洋介と相武紗季は妹側が兄を思いやり、
広末涼子と堺雅人は兄側が妹を思いやるという、
やや対照的な兄妹関係となっているのが面白く、
「妹ってあれなんだよな。
兄貴としてつい良いとこ見せようとしちゃうんだよな。」
という真犯人の台詞もあり、本筋には絡まないものの、
作品の設定として兄妹関係が厚みを持っているように感じます。
江口は相武により、広末は堺によって、
支えられたり気づかされたりする関係にあります。
特に堺雅人は当初はお決まりの謎の微笑みの人物として登場、
広末の方の記憶も無いほど何年も経って再会し、
堺はその年月の隔たりを埋める様な深い愛情を注ぐのが胸を打つ。
そして、彼は事件の凶行に倒れてしまうのだが。
最後は妹のもと、兄のもとから、
そこからまた新たな目的地へと旅立っていく。
このドラマには分かりやすい恋愛関係が存在しないし、
また多くの人間関係が謎と疑惑を拭えないため、
その一方の想いの強い兄妹関係は正直さ誠実さを放ち、
作品のミステリーを追う過程で主張は弱いものの、
物語に光りを射す陽だまりの安らぎの様に感じます。
かなり面白いドラマだったのですが、
心残りは最終回を録画してみていない時、
美容院に言ったらそこの店長とお客さんで
このドラマのネタバレ会話をしていて
犯人がわかってしまって面白さ減、だったことでしょうか(笑)。
DVDが早くも発売されるので是非、
レンタルにてご覧になってください。
1月~3月というのは1月は年明けイベントで、
2月は短く、3月は送別会やら年度末あれこれやら。
かなり慌しい時期のように思えますが、
いかがお過ごしでしょうか。
私の場合、忙し慌しというと大体映画のことですけど。
今年の目標、お財布のため、劇場鑑賞本数を減らす。
わりと順調に進んでおります。
去年は3月31日時点で51本鑑賞していたのが、
今年は3月31日時点で34本しか観ていません。
「しか」です。私にとっては。
ちなみに去年はさらに3ヶ月経った6月末で110本でした。
今年はこのペースならもっと余裕になりますかな。
まあ、それ以外での費用があるのでトントンですけど。
あ、もちろんそれ以外にDVDレンタルもしております。
毎月15~18本ぐらい。
ところでこの3ヶ月、それ以外の部分ですけど。
何故か集中的にTVドラマを鑑賞するはめになって、
おそらく過去最高に忙しい日々でした。
「24 -TWENTY FOUR-/シーズン6」「LOST/シーズン3」
「プリズン・ブレイク/シーズン3」、「アグリー・ベティ/シーズン1」
これに加えて「ガンダム00/2ndシーズン」に「トライアングル」。
特に「プリズン・ブレイク」は2月末からいきなり、
毎週3話、3話、3話、2話、2話と一ヶ月で全話放送するという強行軍。
わざわざその時間帯のレギュラーだった映画枠の曜日をずらしてまで!
なにが彼らをそうさせるのか?
ともあれ、これらが一気に終わったので4月に余裕ができました。
これで5月末の映画検定に集中できそうです。
なんて、物事が順調とタカをくくっていると何か起こるのが世の常ですが。
それにしてもシーズンも中盤の円熟期まで進むと、
主役以外の役者さんも徐々に人気が出てきて、
最近、映画でも「あの人だ!」と嬉しい発見をすることが増えています。
最初から鑑賞しているとそういう親心(?)も出てくるのも楽しみの一つ。
「24 -TWENTY FOUR-」は未だシリーズ終了は見えませんが、
シーズン6の締め括りを見ると、これまでのシーズンと異なり、
次回シーズンへの「引き」が無く一旦のシリーズの区切りの様な終わり。
今後はこれまではロスが舞台だったのが、
「24 リデンプション」でアフリカへ、
シーズン7では舞台がワシントン、シーズン8ではヨーロッパ?
おまけにCTUは解体されるとのことで、かなり様変わりしそうで、
同時にシリーズの先行きもシーズン9あたりまでと予想。
大体、設定を大きく変えたシリーズが長く続くことはないですから。
と、言うかキーファー・サザーランドだって、もう42歳なんですよね。
シュワちゃん、スタローン、ハリソン、ブルース・ウィリス、
別格の彼らは別としてさすがにもうキツイと思いますけど。
トム・クルーズが43歳で「M:i:III 」のアクションを
自分でこなしたと話題にされましたけど、それをもう十分に超えます。
日本のドラマの「トライアングル」は関西テレビ放送開局50周年記念ドラマ
というだけあって、久々に毎週見入ってしまう力のあるドラマでした。
過去が現在に深く影響するという展開から「砂の器」を連想するという声も。
基本は時効になった幼女殺人事件の関係者達が交差する、
ミステリードラマですが、公式HPでも謳うように実に切ない。
殺された子供に代わって養女として生きてきた広末涼子を、
幼年時代に好意を寄せていて現在は刑事の江口洋介が犯人から守る、
それを、江口は殺された少女と広末を重ねている、と
江口の妹役の相武紗季が説明するのは
いかにも説明好きTVドラマであるものの、
感情を揺さぶるメインテーマの効果的な使い方と相まって、
その図式は胸を締め付けるほどに切なく感傷的になります。
この江口洋介と相武紗季の兄妹役に加え、
広末涼子と堺雅人という兄妹役も登場し、
さらに付け加えれば真犯人も兄妹関係が存在します。
偶然か、兄と妹、という関係が多く登場し姉・弟はいません。
また、江口洋介と相武紗季は妹側が兄を思いやり、
広末涼子と堺雅人は兄側が妹を思いやるという、
やや対照的な兄妹関係となっているのが面白く、
「妹ってあれなんだよな。
兄貴としてつい良いとこ見せようとしちゃうんだよな。」
という真犯人の台詞もあり、本筋には絡まないものの、
作品の設定として兄妹関係が厚みを持っているように感じます。
江口は相武により、広末は堺によって、
支えられたり気づかされたりする関係にあります。
特に堺雅人は当初はお決まりの謎の微笑みの人物として登場、
広末の方の記憶も無いほど何年も経って再会し、
堺はその年月の隔たりを埋める様な深い愛情を注ぐのが胸を打つ。
そして、彼は事件の凶行に倒れてしまうのだが。
最後は妹のもと、兄のもとから、
そこからまた新たな目的地へと旅立っていく。
このドラマには分かりやすい恋愛関係が存在しないし、
また多くの人間関係が謎と疑惑を拭えないため、
その一方の想いの強い兄妹関係は正直さ誠実さを放ち、
作品のミステリーを追う過程で主張は弱いものの、
物語に光りを射す陽だまりの安らぎの様に感じます。
かなり面白いドラマだったのですが、
心残りは最終回を録画してみていない時、
美容院に言ったらそこの店長とお客さんで
このドラマのネタバレ会話をしていて
犯人がわかってしまって面白さ減、だったことでしょうか(笑)。
DVDが早くも発売されるので是非、
レンタルにてご覧になってください。
エイプリルっぽい七面鳥 ― 2009年04月02日 23時58分33秒
4月1日はエイプリルフール。
なんて、言われるまで忘れていましたよ。
皆さんはきちんとウソをつきましたか?
ウソをつく前に「ウソ800」を飲めば本当になります。
日頃から正直に生きている私には
ウソをつくなんて心苦しい限りですが。
(↑どの口が言っているんだ。)
外国のエイプリルフール企画などでは
毎年気のきいたものをやっていますが、
日本の皆さんは自分のセンスの無さを嘆くばかりで
どうも不完全燃焼のようです。
まあ、日本は日頃からウソのつき方が
下手で洗練されていないと言いますか、
ウソに対するスタンスが諸外国とは違うのでしょうな。
ウソをつくと悪いこと汚いことが直結している様子。
「ウソも方便」ということわざが在るように、
基本的にウソは忌むべきものと捉えられています。
しかし、エイプリルフールにシャレたことをしようと思ったら、
これもスポーツや勉強と同じ訓練の賜物と同じ、
天性の才が無ければ場数を踏まなねば
年に1回くらいのイベントで力を発揮できようはずがない。
というわけで日頃から人を陥れたり騙したりはできないので、
普通をいかに面白く膨らませるか、を心がければいかがか。
みうらじゅんが言うところの、関西の法律「話三倍」ですね。
言葉には額面通りの意味を示すだけではなく、
捉え方を広げる、含みを持たせる機能もあります。
あとは、ウソをつかれるのを楽しむくらいの余裕を持つこと。
正直な話するか誤魔化すかどうかで相手との距離を読む。
ウソから出た真どころか、ウソが真実を写す鏡。
外国のコメディがシャレて見えるのはそんな余裕があるから。
ウディ・アレン御大が公私共に得意な境地ですね。
悪事の手段ではなくあくまで他人を楽しくするための、
ウィットの創作とユーモアの研磨。
また、そういう余裕に長けている人には誤魔化しは無意味。
自分の幅を広げることは他人の幅を読むことも可能にする。
追求せず言葉にしなくとも、とっくに看破してるものです。
さて、話は変わり。
面白いかどうかはともかく、
エイプリルフール企画はあちこちでやっていまして。
私が情報を得て、その後が面白かったのはこちら↓
「エヴァンゲリオン実写ドラマ化計画」
Yahoo!とガイナックスのコラボ企画で、
もちろんHPには「エイプリルフールです」と出ているのですが、
実写化するとしたら、の際のキャストを一般投稿したのですな。
碇ゲンドウの集計結果は第一位が阿部寛(2932票)、
第2位が大杉漣(1101票)、第3位が故・緒形拳(340票)。
他のキャラの集計結果はサイトで確認してください。
阿部寛に入れた人はいかにもアニメ・コミック世代。
大杉漣の場合は、ある程度は映画やドラマになった際の、
演技の幅や映像の想像ができている人ですね。
4位以下に佐野史郎も入っていましたが、
これもいかにも特撮と言えばなアイコン的ですな。
確かに顔も体躯も阿部寛は近い。でも阿部寛でありすぎる。
「歩いても歩いても」や「青い鳥」とはまた違う、
想像つかないような演技の新境地でなければ。
大杉漣は阿部寛よりもカメレオンなので期待できそう。
でも、ちょっとゲンドウよりは普通の人過ぎるかも。
もうちょっとゲンドウに変態性があると良いけど。
それを踏まえて私がゲンドウ役に推すのは大森南朋。
10位以内にはかすりもしていません。
それこそ批判がきそうですが、この人の演技の幅には
近ごろ多大な期待を寄せております。
「ハゲタカ」「アキレスと亀」「グミ・チョコレート・パイン」
「フィッシュストーリー」etc・・・。
威圧感、冷徹さ、微かに滲む人間性。
それを表現できる可能性のある俳優に一番近いと想います。
この大森南朋、調べて分かりましたが、麿赤児の息子!
それがここ最近で一番の驚きの事実。
そりゃ可能性を秘めていて当然、
いや、それ以前に麿赤児に子供がいること自体が衝撃だった。
なんて、言われるまで忘れていましたよ。
皆さんはきちんとウソをつきましたか?
ウソをつく前に「ウソ800」を飲めば本当になります。
日頃から正直に生きている私には
ウソをつくなんて心苦しい限りですが。
(↑どの口が言っているんだ。)
外国のエイプリルフール企画などでは
毎年気のきいたものをやっていますが、
日本の皆さんは自分のセンスの無さを嘆くばかりで
どうも不完全燃焼のようです。
まあ、日本は日頃からウソのつき方が
下手で洗練されていないと言いますか、
ウソに対するスタンスが諸外国とは違うのでしょうな。
ウソをつくと悪いこと汚いことが直結している様子。
「ウソも方便」ということわざが在るように、
基本的にウソは忌むべきものと捉えられています。
しかし、エイプリルフールにシャレたことをしようと思ったら、
これもスポーツや勉強と同じ訓練の賜物と同じ、
天性の才が無ければ場数を踏まなねば
年に1回くらいのイベントで力を発揮できようはずがない。
というわけで日頃から人を陥れたり騙したりはできないので、
普通をいかに面白く膨らませるか、を心がければいかがか。
みうらじゅんが言うところの、関西の法律「話三倍」ですね。
言葉には額面通りの意味を示すだけではなく、
捉え方を広げる、含みを持たせる機能もあります。
あとは、ウソをつかれるのを楽しむくらいの余裕を持つこと。
正直な話するか誤魔化すかどうかで相手との距離を読む。
ウソから出た真どころか、ウソが真実を写す鏡。
外国のコメディがシャレて見えるのはそんな余裕があるから。
ウディ・アレン御大が公私共に得意な境地ですね。
悪事の手段ではなくあくまで他人を楽しくするための、
ウィットの創作とユーモアの研磨。
また、そういう余裕に長けている人には誤魔化しは無意味。
自分の幅を広げることは他人の幅を読むことも可能にする。
追求せず言葉にしなくとも、とっくに看破してるものです。
さて、話は変わり。
面白いかどうかはともかく、
エイプリルフール企画はあちこちでやっていまして。
私が情報を得て、その後が面白かったのはこちら↓
「エヴァンゲリオン実写ドラマ化計画」
Yahoo!とガイナックスのコラボ企画で、
もちろんHPには「エイプリルフールです」と出ているのですが、
実写化するとしたら、の際のキャストを一般投稿したのですな。
碇ゲンドウの集計結果は第一位が阿部寛(2932票)、
第2位が大杉漣(1101票)、第3位が故・緒形拳(340票)。
他のキャラの集計結果はサイトで確認してください。
阿部寛に入れた人はいかにもアニメ・コミック世代。
大杉漣の場合は、ある程度は映画やドラマになった際の、
演技の幅や映像の想像ができている人ですね。
4位以下に佐野史郎も入っていましたが、
これもいかにも特撮と言えばなアイコン的ですな。
確かに顔も体躯も阿部寛は近い。でも阿部寛でありすぎる。
「歩いても歩いても」や「青い鳥」とはまた違う、
想像つかないような演技の新境地でなければ。
大杉漣は阿部寛よりもカメレオンなので期待できそう。
でも、ちょっとゲンドウよりは普通の人過ぎるかも。
もうちょっとゲンドウに変態性があると良いけど。
それを踏まえて私がゲンドウ役に推すのは大森南朋。
10位以内にはかすりもしていません。
それこそ批判がきそうですが、この人の演技の幅には
近ごろ多大な期待を寄せております。
「ハゲタカ」「アキレスと亀」「グミ・チョコレート・パイン」
「フィッシュストーリー」etc・・・。
威圧感、冷徹さ、微かに滲む人間性。
それを表現できる可能性のある俳優に一番近いと想います。
この大森南朋、調べて分かりましたが、麿赤児の息子!
それがここ最近で一番の驚きの事実。
そりゃ可能性を秘めていて当然、
いや、それ以前に麿赤児に子供がいること自体が衝撃だった。
タイプの違う男達 ― 2009年04月04日 23時12分45秒
金曜ロードショーで「トリプルX」を放送していましたな。
一定の特技に秀でている主人公が才能を見込まれて、
アメリカのある組織のエージェントとしてスカウトされて、
単独で敵組織に戦いを挑むという類のアクション映画です。
派手なばかりで中身が希薄と言えばそれまでですが、
この作品なかなか嫌いじゃありません。
主人公がワル、ってのは例えばハッカーを雇ったりとかしますが、
この主人公・エックスことザンダーは肉体派のワルで
過激なスポーツの達人という設定で
飛んだり跳ねたり滑ったりを超高高度行う。
高山の雪崩をバックにスノボで滑走する場面が有名。
では演じるヴィン・ディーゼルは、
元水泳選手のジェイソン・ステイサムの様な
スポーツ選手出身かと思いきや7歳の時から舞台に。
その後も俳優を目指して下積みを重ね、
そこから自前で脚本と監督を行う術を身に付けた苦労人。
それでいて、183cmの高身長で引き締まった体躯なものだから、
ワイルドでダーティながらシャレた空気も醸し出しています。
ヒロインを演じているのがアーシア・アルジェント。
数年後、トニー・ガトリフ監督の秀作「トランシルヴァニア」に主演。
アーシア演じる主人公は、突然に失踪した最愛の恋人を捜索し、
彼の故郷トランシルヴァニアで再会を果たしたが、
彼の彼女に対する愛情は微塵も残っていなかった。
彼の子を身篭っている事さえ伝えられず、心は引き裂かれそうになる。
そして、トランシルヴァニアの地で自己を探求する旅を始め、
彼女に惹かれ見守る男性に出会い彷徨い再生していく。
幸福の只中からこの世の終わりの様な裏切りと絶望に落とされ、
そこから力強く蘇り聖母の神々しさへ辿り着く女性を、
アーシアが堂々と演じています。
「トリプルX」の時からは考えられない程の進化。
娯楽作品は意外と脇役のステップアップが楽しい。
なお、アルジェント姓でピンと来る人はもう古い方の映画ファンかも。
イタリア・ホラーの巨匠、ダリオ・アルジェントの愛娘です。
さて、一ヶ月ぐらい前か、日曜洋画劇場で
「トリプルX ネクスト・レベル」も放送していました。
こういう邦題は最近気をつけなければいけないのですが、
ちょっとヒットした作品に便乗して全然関連の無い作品が、
同じシリーズであるかのように邦題を付けられることが多々あります。
そう警戒して鑑賞したところ、清く正しく(?)続編だったようで。
ワルをエージェントとしてスカウトするという設定は継承しつつ、
今回はスポーツ万能ではなく、ワケありの元特殊部隊員をスカウト。
スポーツとアクションの融合はなくなったものの、
5分ぐらいで刑務所を脱獄してしまう
「プリズン・ブレイク」が泣いてしまうような強引さ、
船や市街地での戦車戦(飛行用カタパルトで戦車を発射する)、
クライマックスの大統領専用列車を暴走特急に仕立てての
高架橋でのタイムリミットアクション等など、
また異なる趣のノン・ストップアクションでこれはこれで楽しい。
敵役も安心(笑)のウィレム・デフォー。
主演がヴィン・ディーゼルと全くタイプの異なる
アイス・キューブに交代したもので、
それも武器弾薬&爆発・ガジェット満載になった所以かも知れん。
二人は体のスタイルが全然違うので、
劇中で2、3回は空中にダイビングするシーンがありますが、
ディーゼルなら映えるしなやかな肉体アクションも、
キューブならば「がんばれー」くらいにしかならないです。
爆笑問題の太田と田中くらいの違い(もっとマシな例えがないか)。
サモ・ハン・キンポーぐらい動ければ良いのだけど。
ただ、キューブはラッパー出身なので、
韻を踏んだ台詞回し(アドリブもあると想われる)が
リズムがよく耳に心地よいのです。
2作は主演のタイプに応じて組まれたシナリオと思われます。
その中で連続出演のスカウト役のサミュエル・L・ジャクソン、
2作目のギラギラした凄みの増した発展が良い!
というか、最近ではアナタの方が余程ワルが似合います。
何も考えなくて良いポップコーン・ムービーには違いないですが、
こういう娯楽に徹する作品もまた大事な映画。
2010年にはまたまたヴィン・ディーゼル主演で
3作目も企画されているとのことでそれなりに気になる。
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