5つの力を一つに2006年02月14日 17時10分47秒

日曜日は朝の楽しみの「魔法戦隊マジレンジャー」が終了しました。
何が楽しみかというとマジブルー萌(以下規制)。
何年かぶりに全体の95%くらいを観た戦隊物でした。


今回の戦隊のキーはもちろん魔法でありまして。
その魔法はポンポン好きに使えるわけではなく、
強敵に立ち向かうとか、相手を信じるなどに関わる
「勇気」に5人が目覚めることで、魔法を司る精霊が力を貸す云々~
という内容でした。
主人公達の成長劇と合わせていい効果になったかと。

しかし、最終回のあたりのドラマを観ていると、
根本のテーマは家族と兄弟の絆の深さでありましょう。

過去のシリーズでも仲間が全員家族、という設定はありましたが、
これが近年では特に社会的にもみて重要なテーマではないかと思います。
親兄弟親類同士で傷つけあうこのご時世。
少々クサくて暑苦しくても、こういう直球路線は
子供にどんどん提供するべきかと思います。


さて、そういう目で次回作のテーマを推察するに。
「冒険」を夢見る熱い若者達の物語と窺えます。

素直に、子供番組の王道テーマへ原点回帰しよう、とも取れますが、
何かと、「安定・無難」を求め「冒険・挑戦」に対して熱くなれない時代。
ヘタに夢を語ると「はあ?」などとあしらわれます。
子供の夢がだんだん小さくなりつつあるらしいところへ、
一石を投じようというのではないか、と。


まあ、毎回なんのかんのとツッコミを入れていますが、
締めがよければ全部愛嬌で流せればいいと思います。
「ヒーロー物は子供時代の重要な教科書となりうる」が
私の持論であります。

子供番組を見て熱く語る三十路前。

熱き戦士たち2006年02月14日 17時45分52秒

11日の公開映画ラッシュ。なにやら邦画も元気なようで。
1発目は高杉良原作・中井貴一主演「燃ゆるとき」。

アメリカ巨大市場へ乗り込んだカップラーメン製造会社の
苦闘の日々を描いた、労働者達のドラマ。
簡単に言ってしまえば「プロジェクトX」的映画です。

コストを下げて品質を上げる、それはお客のため。
商品を売って利益を上げる、それは従業員のため。
自己利益のために奔走する社員はそこには一人もいません。
仲間と取引相手と、魂をぶつけ合う社員達に胸を打たれます。

買収戦略の罠に嵌り、辞職の危機へと追い込まれた
主人公を救ったのは、社長達上層部でありました。
それはかつて自分達も田舎の小さなラーメン屋から大企業に
体を張って育て上げた、苦難の経験があったからではないでしょうか。

金で他の会社を吸収し、1年足らずで結果が出せなければ
簡単にクビを切る若手企業家達よ、これが会社のあり方だ!


少々、漫画的な演出やクサい演技の役者が目立つ気がしますが、
それゆえの熱き魂の人間ドラマに乾杯です!
中井貴一は近年、悪役で幅を広げて頑張ったりしていますが、
やはりこういう誠実・実直を画に描いた役がよく似合いますね。
この路線は主軸として一本の芯を通して欲しいです。
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