分かりやすい→面白い→否2006年02月05日 01時14分24秒

世の中いろいろな映画があるもので。
一風変わったSF映画「プライマー」、鑑賞です。

この映画、一言で言えばタイムマシンの映画。
しかし、ちょっと難解なんですよ。

物語は電子機器研究開発を進める主人公と相棒の二人が、
超伝導の実験中に偶然に「タイムマシン」を開発。
と言っても僅かな時間しか飛べず、しかも過去へ一方通行。

それでは利用価値は低いかというと、
主人公達は株に注目し、株価が変動する前に遡って、
現在高騰した株を安価なうちに買っておく、
という錬金術に没頭するようになります。


で、難解という部分は、この過去に戻った時に当然いるはずの
過去の主人公達、劇中では「分身(ダブル)」と表現、
も交えて話が展開するという構成であることです。

最初のうちは自分と接触しないようにしているのですが、
そのうちに金だけではなく、過去の自分と摩り替わろうとするわけです。
摩り替わるとどうなるかというと、例えば失敗したことをやり直して
過去の行動をリセットしてしまえる、のではないかというわけです。

このために過去と現在の主人公達が入り乱れるようになります。
しかも主人公2人それぞれに2人、3人と分身が登場するので
混乱すること甚だしいのであります。
何を隠そう、以上の解説もパンフレットを読んで辛うじて飲み込めた次第。


こういう、何度も鑑賞してパズルを解いていくことを求める映画は
たまにあるのですが、そういう映画造りで重要なことは
なによりも「面白い」と思わせることでしょう。
つまらないと思ったら理解する前に皆が投げ出しますから。

「2001年宇宙の旅」など、そんなタイプでありましょ?

この作品の場合、専門用語が多くて敷居が高いのですが、
迷路に入り込んだような雰囲気は嫌いじゃありません。
低予算だけにアイデア一杯。時間も約80分で手ごろ。
理詰めの謎解き好きはどうぞお試しを。
とりあえず、DVDが出たらまた観ますよ。

グリーンピース2006年02月05日 01時55分00秒

更新をサボりましたので3日分、と思ったのですが、
時間の都合上、一昨日と昨日の分のみUPです。
今日の分は明日の分と合わせて帳尻あわせ。

2月3日は豆まきでした、節分です。

私はすーっかり忘れていまして、
親から豆を渡されてやっと思い出した次第です。

ちょっとした豆知識ですが、家の中に撒いた豆は直ぐに拾わずに、
次の日まで置いておくのが良いのだそうな。
鬼を祓って福を呼び込むのに時間がかかるのでしょうか。
まあ実際、世の中の摂理もそんなものだと思います。


ところで節分というとTVっ子の私は思い出す話があります。
それは「ウルトラマンタロウ」の話の一つ。

登場した怪獣の名前は忘れましたが、
恐ろしい山姥のようなお婆さんが出てきて、
妖術で東光太郎(ウルトラマンタロウ)と少年を
節分の豆の中にミクロ化して閉じ込めてしまうのです。
そしてその豆は子供がボリボリ食べている豆の中に紛れ込むのですな。
早く脱出しないと食べられてしまう!
子供の目にはそれは恐ろしい話でしたよ。

今振り返れば、なんじゃそりゃ、という話ですが、
あの頃のウルトラシリーズは前作のウルトラマンAにしても
季節・時節を反映した、妙な話が多かったです。
その手の話で一番好きなのは、タロウの怪獣で
「モチロン」という臼に手足の生えた怪獣で
最後は月でタロウに餅つきの臼にされるという、安いコントのような話。

そんな話でも楽しみにしていた少年時代を思い出す、三十路射程内。
今でもたまにレンタルで観るじゃん!成長していないよ。

巨匠の映画2006年02月05日 23時26分07秒

わけの分からない映画を鑑賞。
「アワーミュージック」でございます。

フランス映画の巨匠、ジャン・リュック・ゴダールの新作長編映画、
と言えば分かる人はピンとくるでしょう。

わかっていて見にいったのですが。
うーん、やっぱりわけ分かりません(笑)。

いや、それは言いすぎなんですが、ゴダール映画はそういうものでして。
印象的なセリフ、綺麗な映像はあるのですが、
話を追っていっても筋の通った話として理解するのは難しい。
今回は従来のゴダール映画よりも分かりやすい、と聞いていたのですが。
でも比較的、ということでしょうか。

冒頭、戦争の記録フィルムをつなぎ合わせていく造りは従来の手法。
場面は一転して、ゴダール本人が大学の講義をするという話へ。
一人の女学生は何かを決意し、イスラエルへと向い射殺される。

反戦、と言うよりは世界の現実を見聞きした
若者のそれぞれの行動、という印象です。
女学生のほかにもう一人中心人物らしき人として、
女性ジャーナリストが登場しますが、彼女は現実に常に接するはずですが、
女学生のように殉教するには至りません。

現実と知識のどちらが人を衝動に突き動かしていくのか、
どの行動が正しいのか、不幸を呼ぶのか、それは分かりません。


ゴダール映画は考えれば良いのか、感じればよいのか。
十分理解するにはまだまだ時間がかかります。
とりあえず、今回は眠らなかっただけよしとします(笑)。
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