裸の棺桶に入った男 ~レスリー・ニールセンを偲ぶ ― 2010年11月29日 23時01分50秒
ああ、裸の銃(ガン)を持つ男が亡くなってしまった。
死んでも治らんバカを演じた男が死んでしまった。
その人の名はレスリー・ニールセン。
80を過ぎて最近は出演作も聞こえて来なくなったので、
そろそろかと気にかけていた矢先のこと。
もっとも僕は、白髪の紳士でコメディアンというところで、
ときどきスティーブ・マーティンと勘違いしたりするなど
失礼なやつなわけであるのですが。
レスリー・ニールセンの「裸の銃を持つ男(The Naked Gun)」シリーズは、
タイトルが007シリーズの「黄金銃を持つ男(The Man with the Golden Gun)」の
パロディであることから始まり、一応軸として刑事ものの体裁を取りながら、
様々な他作品や出来事をネタに盛りこんでいます。
最近の「最終絶叫計画」シリーズや1990年代初期の「ホットショット」シリーズの様な
数々のパロディ集合体作品を思い出してみればいいかもしれません。
以降、「レスリー・ニールセン/裸のローマ帝国2000 1/2年前」「裸の銃を持つ逃亡者」
「レスリー・ニールセンの2001年宇宙への旅」「レスリー・ニールセンの裸の石を持つ男」
が「裸の~」シリーズであるかの様に日本に続々と送り込まれてきたものですが、
ニールセン主演映画のタイトルを日本で売るための宣伝戦略として
「裸の銃を持つ男」にあやかっているだけで内容は関係はございません。
「裸の十字架を持つ男 エクソシストフォーエバー」の不遜なタイトルは、
まったく観ている方が何かの恐怖の怒りをかってしまいそうで、
「レスリー・ニールセン/裸のサンタクロース」に至っては、
作品をみるとどうみてもニールセンは主役ではないのに主演であるかの様な邦題で、
コメディ映画でもないだろ!(ユーモアはあるけども)と突っ込みたくなる始末。
「裸の銃を持つ男」が1988年だから、そこを日本における
「裸」シリーズ元年とすれば(なんのこっちゃ)、
同様に内容は何の関連も無いのに同じ主演俳優というだけで
日本で勝手にシリーズにされたスティーブン・セガールの
「沈黙」シリーズに先行した偉業と称賛されるはず(そうか?)。
「裸の銃を持つ男」よりも製作年が古いにも関わらず「裸」を冠せられたのが、
シリーズ中で(あくまで日本での)異彩を放つ「裸の宇宙銃(スペースガン)を持つ男」。
資料によれば1981年というから結構開きがある。
近作がヒットすれば昔の出演作を掘り出してさも類似作の様に売ろうという考えは、
今も昔も商魂逞しい貪欲さとして称賛されるべきだ。
もちろん良作も発掘されるけども、やはり如何わしいものこそがたまらない。
「裸の宇宙銃(スペースガン)を持つ男」の結末やら細かい部分は全く覚えておらず、
一応、SF探検物であり、ねらったのかなんなのかチープな特撮で、
どこかの星に不時着したニールセンらの乗る宇宙船一行が
珍騒動を繰り広げるものだったはずというぐらいでとどめて置いていいです。
鮮明にというか強烈に覚えているのは、劇中に登場する
"悪の支配者"のような存在がニールセン達に呼びかけるシーンがあり、
そこに登場するのがどうみても日本の特撮作品「スペクトルマン」に登場する
悪の宇宙人・宇宙猿人ゴリだったというもの。
どうみても映像流用に見えますが、そうなった経緯はこちらは全くわかりません。
真夜中のTV再放送でそれを初めて観てひっくり返った記憶だけが残っています。
ダスティン・ホフマンとジョン・ヴォイト共演の名作「真夜中のカーボーイ」には、
「ウルトラマン」のシーンが挿入されていますが。
「裸の宇宙銃(スペースガン)を持つ男」はVHSのみでDVD化されていませんが、
まさかそれの権利関係が原因で実現しないわけでは。
まあ別に真相は知らなくていいです。妄想の楽しみが無くなるので。
シリアスな秀作「ポセイドン・アドベンチャー」にも出ていたと死亡記事で知り、
調べなおしたら客船の船長役だったそうで、それでは覚えていない。
やはり大いなる笑いの幸せをくれたコメディアンに、合掌。
![裸の銃を持つ男PART2 1/2 [DVD]](http://images.amazon.com/images/P/B000H9HIQI.09._OU09_SCMZZZZZZZ_.jpg)
裸の銃を持つ男PART2 1/2 [DVD]
「裸の銃を持つ男PART2 1/2」のパッケージ。
他のコメディ同様、エッチな要素もありますが、銃弾をどう見るかは個人の自由(笑)。
死んでも治らんバカを演じた男が死んでしまった。
その人の名はレスリー・ニールセン。
80を過ぎて最近は出演作も聞こえて来なくなったので、
そろそろかと気にかけていた矢先のこと。
もっとも僕は、白髪の紳士でコメディアンというところで、
ときどきスティーブ・マーティンと勘違いしたりするなど
失礼なやつなわけであるのですが。
レスリー・ニールセンの「裸の銃を持つ男(The Naked Gun)」シリーズは、
タイトルが007シリーズの「黄金銃を持つ男(The Man with the Golden Gun)」の
パロディであることから始まり、一応軸として刑事ものの体裁を取りながら、
様々な他作品や出来事をネタに盛りこんでいます。
最近の「最終絶叫計画」シリーズや1990年代初期の「ホットショット」シリーズの様な
数々のパロディ集合体作品を思い出してみればいいかもしれません。
以降、「レスリー・ニールセン/裸のローマ帝国2000 1/2年前」「裸の銃を持つ逃亡者」
「レスリー・ニールセンの2001年宇宙への旅」「レスリー・ニールセンの裸の石を持つ男」
が「裸の~」シリーズであるかの様に日本に続々と送り込まれてきたものですが、
ニールセン主演映画のタイトルを日本で売るための宣伝戦略として
「裸の銃を持つ男」にあやかっているだけで内容は関係はございません。
「裸の十字架を持つ男 エクソシストフォーエバー」の不遜なタイトルは、
まったく観ている方が何かの恐怖の怒りをかってしまいそうで、
「レスリー・ニールセン/裸のサンタクロース」に至っては、
作品をみるとどうみてもニールセンは主役ではないのに主演であるかの様な邦題で、
コメディ映画でもないだろ!(ユーモアはあるけども)と突っ込みたくなる始末。
「裸の銃を持つ男」が1988年だから、そこを日本における
「裸」シリーズ元年とすれば(なんのこっちゃ)、
同様に内容は何の関連も無いのに同じ主演俳優というだけで
日本で勝手にシリーズにされたスティーブン・セガールの
「沈黙」シリーズに先行した偉業と称賛されるはず(そうか?)。
「裸の銃を持つ男」よりも製作年が古いにも関わらず「裸」を冠せられたのが、
シリーズ中で(あくまで日本での)異彩を放つ「裸の宇宙銃(スペースガン)を持つ男」。
資料によれば1981年というから結構開きがある。
近作がヒットすれば昔の出演作を掘り出してさも類似作の様に売ろうという考えは、
今も昔も商魂逞しい貪欲さとして称賛されるべきだ。
もちろん良作も発掘されるけども、やはり如何わしいものこそがたまらない。
「裸の宇宙銃(スペースガン)を持つ男」の結末やら細かい部分は全く覚えておらず、
一応、SF探検物であり、ねらったのかなんなのかチープな特撮で、
どこかの星に不時着したニールセンらの乗る宇宙船一行が
珍騒動を繰り広げるものだったはずというぐらいでとどめて置いていいです。
鮮明にというか強烈に覚えているのは、劇中に登場する
"悪の支配者"のような存在がニールセン達に呼びかけるシーンがあり、
そこに登場するのがどうみても日本の特撮作品「スペクトルマン」に登場する
悪の宇宙人・宇宙猿人ゴリだったというもの。
どうみても映像流用に見えますが、そうなった経緯はこちらは全くわかりません。
真夜中のTV再放送でそれを初めて観てひっくり返った記憶だけが残っています。
ダスティン・ホフマンとジョン・ヴォイト共演の名作「真夜中のカーボーイ」には、
「ウルトラマン」のシーンが挿入されていますが。
「裸の宇宙銃(スペースガン)を持つ男」はVHSのみでDVD化されていませんが、
まさかそれの権利関係が原因で実現しないわけでは。
まあ別に真相は知らなくていいです。妄想の楽しみが無くなるので。
シリアスな秀作「ポセイドン・アドベンチャー」にも出ていたと死亡記事で知り、
調べなおしたら客船の船長役だったそうで、それでは覚えていない。
やはり大いなる笑いの幸せをくれたコメディアンに、合掌。
![裸の銃を持つ男PART2 1/2 [DVD]](http://images.amazon.com/images/P/B000H9HIQI.09._OU09_SCMZZZZZZZ_.jpg)
裸の銃を持つ男PART2 1/2 [DVD]
「裸の銃を持つ男PART2 1/2」のパッケージ。
他のコメディ同様、エッチな要素もありますが、銃弾をどう見るかは個人の自由(笑)。
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