シリーズ・VHS観賞(仮題)第2回 「アステカ・アドベンチャー/ 宇宙の秘宝」 ― 2010年12月03日 23時30分39秒
さて、レンタル落ちVHSを観賞していこうという、シリーズ第2回。
なんだかラーメンの麺も具も食い尽くしたスープの海から
一欠けらの麺を掬うような心境になってくるんだなあ(?)。
今回の作品はまあパッケージとタイトルからクラクラしてきます。
なんだかラーメンの麺も具も食い尽くしたスープの海から
一欠けらの麺を掬うような心境になってくるんだなあ(?)。
今回の作品はまあパッケージとタイトルからクラクラしてきます。

「アステカ・アドベンチャー/宇宙の秘宝」
原題: TOP LINE
1987年作品 92分
原題: TOP LINE
1987年作品 92分
<キャッチ>
宇宙からの"目"があなたを見つめている!
「ロマンシング・ストーン」「ターミネーター」「エイリアン」の
すべての面白さを満載!!"どんでん返し"が連続する
SF・ホラー・アドベンチャーの極め付き!!
地球はすでに支配されている!?
スクープを掴んだばかりに宇宙規模の大事件に
巻き込まれたジャーナリストの運命は
「アステカ・アドベンチャー/宇宙の秘宝」なんだか
「宇宙の秘宝/アステカ・アドベンチャー」なんだか
このロゴの形だと副題の方が本題の様な気もする。
そもそも"アステカ・アドベンチャー"という聞いたことない響きにゾクゾクします。
しませんか?しないでしょうねえ。
宇宙からの"目"があなたを見つめている!
「ロマンシング・ストーン」「ターミネーター」「エイリアン」の
すべての面白さを満載!!"どんでん返し"が連続する
SF・ホラー・アドベンチャーの極め付き!!
地球はすでに支配されている!?
スクープを掴んだばかりに宇宙規模の大事件に
巻き込まれたジャーナリストの運命は
「アステカ・アドベンチャー/宇宙の秘宝」なんだか
「宇宙の秘宝/アステカ・アドベンチャー」なんだか
このロゴの形だと副題の方が本題の様な気もする。
そもそも"アステカ・アドベンチャー"という聞いたことない響きにゾクゾクします。
しませんか?しないでしょうねえ。
なんともパッケージ表面からして如何わしさ満載でございます。
一番右下にいるのはゾンビではありません。ロボットです。
ええ、これが「ターミネーター」的部分なのだと思います。
って、3作品の面白さが詰まったなんてそんなことはハナから信じません。
宣伝のためにやりたい放題つけられたキャッチを本気にするもんですか。
そんな最強超獣ジャンボキングみたいな映画は存在しません。
若い人には「ロマンシング・ストーン/秘宝の谷」が分からない人もいるかも。
ロバート・ゼメキス監督&マイケル・ダグラス主演の冒険映画で、
南米のジャングルで巨大エメラルド争奪戦を繰り広げる話ですが、
覚えているのは悪い軍人がワニに手首を食いちぎられるというシーンだけ。
映画が埃をかぶったのはその後のダグラスの素行だろうなと思ったら、
BDが発売されていて「ロマンシング・ストーン」に乾杯などという
特典映像までついていたのには面食らった。確かに作品は面白いのだけど。
ロバート・ゼメキス監督&マイケル・ダグラス主演の冒険映画で、
南米のジャングルで巨大エメラルド争奪戦を繰り広げる話ですが、
覚えているのは悪い軍人がワニに手首を食いちぎられるというシーンだけ。
映画が埃をかぶったのはその後のダグラスの素行だろうなと思ったら、
BDが発売されていて「ロマンシング・ストーン」に乾杯などという
特典映像までついていたのには面食らった。確かに作品は面白いのだけど。
脱線しましたが、「ロマンシング・ストーン」はまあ舞台がコロンビア
という共通点から来たものでございましょう。
あと、アステカ文明のナイフを発端にした冒険映画というところ。
ストーリーをザクッと。
主人公のジャーナリストがアステカのナイフを友人から入手して
その発見場所の洞窟に行くと、そこには地球外の技術で作られたUFOの様な船があり、
こいつは特ダネになるぞと思ったら、周囲で奇怪な殺人事件が発生し、
主人公は警察からは殺人容疑で指名手配され、謎の敵からも狙われる。
特ダネをモノにしてUFOの存在を世界に発表したいところですが、それどころではない。
ヒロインと共にコロンビアのジャングルと村を駆け回る逃走劇!!
黒人の子供達に追われるんだか一緒に走るんだかなんだか意味不明なシーンもあるけど、
序盤の方はミステリアスな事件と、カーチェイスありと進んでいきます。
ところが「ターミネーター」を"3倍に薄めたような"くだんのロボットが現れます。
シュワちゃんなら怖いけどランス・ヘンリクセンは怖くないなあという様なもんです。
シュワちゃんは業火に焼かれて人工皮膚が溶けた正体を現し、
このロボットはロケット花火が顔に突き刺さって皮膚が溶けた正体を現す。
シュワちゃんなら怖いけどランス・ヘンリクセンは怖くないなあという様なもんです。
シュワちゃんは業火に焼かれて人工皮膚が溶けた正体を現し、
このロボットはロケット花火が顔に突き刺さって皮膚が溶けた正体を現す。
シュワちゃんは崩れた半分から覗く機械骨格の赤い光の目が不気味。
アステカのロボットは崩れた半分から覗く緑や青の配線と作り物の目玉。
その目玉が飛び出し気味に動くのだけど、ジェイソンに殺される被害者の
「ビヨヨーン」と飛び出す目ん玉そっくりにしか見えないよ!
襲われる主人公達は恐怖に怯えてるけれども、
ロボットが赤い服を着ているおかげで猛牛に突撃されて
胴体真っ二つの手足バラバラの首チョンパになってしまう。
おいおい、脆すぎないかい?
命からがらの逃走劇の果てに彼らの前に現れたのは離婚した元妻。
彼女は実は"エイリアン"であり、彼女達は1万2千年前から地球を開発し、
既に地球人の上層部に成りすまして入り込んでおり、
真に地球を支配しているのは自分達だというのでした。
1万2千年前にもう地球を乗っ取ってしまうことは考えなかったのかなあ。
だが、エイリアンとして現れるのも彼女一人きりで、ロボットも二体で規模が全然。
しかも自分からやってきて(主人公も虚を突かれてる)全部ばらす。
元妻はそれほど主人公を助けてくれるわけでも画面に頻繁に登場するわけでもなく、
"どんでん返し"のための意外性などこれっぽっちも用意されていません。
地球規模の陰謀を発表する重大な舞台がボートの夜の船室ではなあ。
主人公のアンジェロを演じるのは「続・荒野の用心棒」を初め、
マカロニ・ウェスタンで有名なフランコ・ネロ。
なのにもうパッケージの写真が小っさいですねえ。
もうフランコ・ネロじゃなくてゲテモノを前面に出して売ろうとしていたようです。
監督は「ジャンゴ/灼熱の戦場」のテッド・アーチャー。
その作品も1987年の作品であり、「アステカ・アドベンチャー」の音楽の端々に
マカロニと言えばの、口笛の音が散見されるのは偶然か必然か。
主人公のアンジェロを演じるのは「続・荒野の用心棒」を初め、
マカロニ・ウェスタンで有名なフランコ・ネロ。
なのにもうパッケージの写真が小っさいですねえ。
もうフランコ・ネロじゃなくてゲテモノを前面に出して売ろうとしていたようです。
監督は「ジャンゴ/灼熱の戦場」のテッド・アーチャー。
その作品も1987年の作品であり、「アステカ・アドベンチャー」の音楽の端々に
マカロニと言えばの、口笛の音が散見されるのは偶然か必然か。
劇中、音楽は静かに流れ、コロンビアの青くも寂しげな空の下、
繰り広げられる逃走劇と謎のロボットとの対決においても、
この不思議な曲調の音楽が作品全体に奇妙な雰囲気を醸し出している。
音楽はわりと宇宙的神秘的で良いなあと思ったら、
エンドクレジットでウルルン滞在記の様な気の抜けた曲が流れてすっこけてしまった。
それが僕にとっての"どんでん返し"です。
何がいけなかったのだろう?お決まりの予算不足なのか?
大量のエイリアンとロボットとSFX効果を投入すればもっと先に行けたのだろうか?
いや、ジャングルと宇宙人とロボットがそもそも融合しないことに気づくべきか。
主人公の憶測妄想で突っ走って真実は全部敵に喋ってもらうという構成が無理か。
後に残ったのは奇妙な音楽と、そしてチープな配線剥きだしのロボットであった。
デロデロに溶解した暗がりに浮かぶ深緑のエイリアンはちょっとトラウマになるぞ。
壊れたロボットを観て呟くヒロイン。
「誰にも造れないわ」
「ロマンシング・ストーン」「ターミネーター」「エイリアン」
全てをあわせた究極のエンターテイメント、誰か造れるものなら造ってください。
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