映画を掘出す 「松嶋×町山 未公開映画祭」開幕す2010年11月18日 23時30分26秒

さて、日常に戻り。映画であります。


最近はお財布も寂しければ、あまり精神的余裕も無いもので。
かつ、気を引き締めに締めまくって仕事に臨まねばならない。
こういう時だからこそココロの栄養として映画を欲するところですが、
さすがにそれも通用しないような状況なので、むしろ、
臥薪嘗胆ほどの念で映画欲を押さえ込む今日この頃。

そんなわけで映画はほとんど見ていないのです。
米を主食に食ってた人が寺の修行に入ったぐらい補給していない。
まあ、心のつかえのひとつでありました資格試験は無事合格しましたので、
取りためた映画の山を崩していこうかとか、既にあるもので冬は越せるような
いつの間にやら冬眠のための木の実や脂肪は充填されていました。

劇場に足を運ぶのも我慢我慢。
むしろ離れるほどに想いは募る。

そんな中で、映画にお金をポーンと払ってしまいました。
先日、11月17日より「松嶋×町山 未公開映画祭」という映画祭が開幕。


これはTOKYO MXにて放映されていた
オセロの松嶋と映画批評家の町山智浩がナビゲーターでおくる
「松嶋×町山 未公開映画を観るTV」というTV番組で紹介された、
諸事情あって日本未公開となってしまいました
海外のドキュメンタリー作品全39作品を一挙公開するという映画祭。


日本未公開の定義は置いて置くとして、数本がDVD化の予定ですが、
まだ全作品がDVDになるかは未定の模様。
とりあえず、この映画祭ならば1本あたり500円で観られるというのですから、
怖いもの観たさでも見聞を広める研究のためでも気軽に鑑賞できると思います。


未公開作品になるには話題や華に乏しいなどなど、
まあ、劇場を獲得できるほどではないよね~という作品もありますが、
中にはなぜこれを公開しないんだ!と数多くの人が憤り、
有志の署名活動を経て劇場公開に至るほどのパワーを秘めた作品もある。

この39本がそのようなものばかりかは分かりませんが、
少なくとも僕の興味を惹くものはかなりありました。
フォレスト・ウィテカーが製作に関わった「カシム・ザ・ドリーム」、
タランティーノが熱く語るらしい「マッド・ムービース」
モーガン・スパーロックの「ビン・ラディンを探せ!」
その他、巨大企業や市民の生活にユニークにもシリアスな視点でも切込んだ、
と思われる作品が並んでいたので、というよりある種のアブなさも感じたので、
自分の中のフォースの暗黒面がすんなりと会員登録させた次第。

会員登録とは?
そう、この映画祭、オンライン上で開かれているのです。
関連イベントして劇場などで行われるものはあるものの、基本はネット。
作品は会員登録をした後、クレジットでお金を払って作品を購入する。


「未公開作品」なのだから劇場で公開すると未公開ではないしなあ。
そんなことではなく、むしろ、ネットで配信することにこそ意義はあるのかも。
諸事情あっての作品だけれども多くの人の目に触れて欲しい。
だからこそ、手を伸ばしやすいネット配信が良いのかもしれない。
レンタルショップで未公開作品を借りるよりも、
ネットでワンコインでクリックの方が余程気楽。
その気楽さで落とし穴に落ちる人もボロボロいるのですけどね。

そういうわけで(?)、僕が手を伸ばしたのはもちろん。
全39作品を2011年1月25日の配信終了まで、というフリーパス
10500円(税込)だから1本あたりは約250円で通常のほぼ半額。
それでも大蔵省が軋みをたてる中、えいやと飛び降りた。


単純に全作品を1日1本観るとすると39日必要ですが、全作品鑑賞決定。
もしかすると年末年始は篭もってこれを観まくるアブナイ年越しかも?
あなたも、禁断の領域という程でもないが、これくらいの冒険は如何か。

■「松嶋×町山 未公開映画祭」公式サイト
 http://www.mikoukai.net/

全部見たとき、何が起こる?
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