国道45号線沿いの光2011年11月06日 23時28分44秒

気仙沼に行く日の途中のこと。

三陸自動車道を桃生津山で降りると国道45号線沿いに、
道の駅 津山、別名「もくもくランド」があります。
看板はもくもくハウスですが。

もくもく、というのは「木」の「もく」。
ここでは食器や小物入れ、おもちゃやオルゴールなど、
香りや丸みが温かい、木細工が多く販売されています。

実は最近、仙台市内にアンテナショップができたそうです。
仙台駅東口のアンパンマンミュージアムのそば。

■「道の駅」津山もくもくらんど
http://moku2land.com/

「道の駅」にはお食事処もありますが、10年ぐらい前にきたときは
それほど賑わっているとは思えないところでした。
しかし、現在は何度か足を運んでもその度に休憩の車が多い。
この先の道の変化が影響しているのでしょうか。

その先の志津川。少しだけ思い出のあるサンポートというビルの辺りは、
「もう何にもないなあ」という印象しかありません。
かつては町があったところに、今は作業員の人達だけがいます。
あの人達はどんな気持ちで毎日この光景を見ているのでしょうか。

そんなか、仮設店舗で営業しているセブンイレブン。
急造のプレハブで、トイレは外の仮設トイレと消毒液使用。
店内に入ると仙台とさほど変わらない品揃えに驚きます。
しかもワンピースグッズキャンペーンまでしっかりやっており、
クジでグラスを引き当ててしまいました。複雑です。

歌津という場所。ここにはかつて知人の家があり、
昔は夏など時々遊びに来ていたものですが、
今はそこに続く道すら残っていませんでした。
川の脇で崩壊しているのは線路の橋桁部分です。

気仙沼線の歌津駅は小さな駅でしたが、
現在は線路とともに使用不能の状態になっています。

海岸が道路のすぐ傍まで来てしまった場所や、
満潮時に冠水するようになった地域などを横目に運転していると、
胸を寒風が吹き抜けていくような気がします。
何年も前から道路脇に立つ「今、波に乗る〇〇」
というキャッチコピーが遠くから奇妙な音で響いてくる。

しかし、位置は少し戻りますが、
ある人に教えてもらったこんな光景がありました。

一見すると折れた古木なのですが・・・。

遠くから見ると、冠を被って手を合わせた観音様に見えないでしょうか。
地元の方や、ここを通過する人達からもそう言われてるそうです。

見る人の気持ちがそう形作るのかはわかりませんが、
こういう光景、というよりも、そういう気持ちが
あちこちで生まれていることを願っています。


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