日本のアクターズ・スタジオ・インタビュー ― 2011年06月11日 23時47分01秒
結構前から放送している番組なのですが、初めて、
「佐野元春のザ・ソングライターズ」という番組を見ました。
「佐野元春のザ・ソングライターズ」という番組を見ました。
NHK教育のトーク番組で、シンガーソングライターの佐野元春が、
ゲストのソングライターとともに歌詞について語りあっていく。
その会場は佐野元春の母校の立教大の教室となっており、観客は学生達。
番組の後半では音楽を志す学生達からの質問にゲストが答える形式。
ゲストのソングライターとともに歌詞について語りあっていく。
その会場は佐野元春の母校の立教大の教室となっており、観客は学生達。
番組の後半では音楽を志す学生達からの質問にゲストが答える形式。
佐野元春とゲストがトークを繰広げる舞台は、教室の壇上、
小さなテーブルと二人のイス、壇上のバッグは真っ黒になっている。
その他には大学の教室にごく普通にあるものが存在するだけの、
極めてシンプルな空間で、二人のトークだけに集中できる内容になっている。
ははあ、これは「アクターズ・スタジオ・インタビュー」の日本版だな
と思って調べたら、HPに佐野元春の言葉でずばり、
「アクターズ・スタジオ・インタビュー」にインスピレーションを受けた
ということが書かれていてやっぱりなあと思う。
と、いうか今頃ですみません。
映画俳優とソングライターの違いはあれども、雰囲気はそっくり。
「アクターズ・スタジオ・インタビュー」も、俳優を志す若者達の通う
アクターズ・スタジオを舞台に、ジェームズ・リプトン副学長が
俳優、監督にインタビューして学生達と対話するというもの。
「アクターズ・スタジオ・インタビュー」も、俳優を志す若者達の通う
アクターズ・スタジオを舞台に、ジェームズ・リプトン副学長が
俳優、監督にインタビューして学生達と対話するというもの。
ただのトーク番組でないことは番組を観ればすぐに分かります。
全く飾りの無い黒くシンプルな舞台、そこにあるのは、
インタビューアーとゲスト、そして学生達だけ。
トークと、映画にかける想いを同じくする者たちがいるのみの不思議な空間。
全く飾りの無い黒くシンプルな舞台、そこにあるのは、
インタビューアーとゲスト、そして学生達だけ。
トークと、映画にかける想いを同じくする者たちがいるのみの不思議な空間。
日本にも1対1のトーク番組はあるけれども、皆、ホストが喋り過ぎたり、
セットが飾りすぎていたりして、ゲストの人間性を深く引き出し、
深いトークに集中させてくれる番組はほとんどない。
セットのかたちだけ真似てもそれだけでは無理で、
インタビューアー、ホストの話術と知識も多大に影響する。
謙虚にしかし鋭く切り込みまたときには笑みを引き出す術に長けなければ。
そしてゲストの仕事に対する真摯な姿勢を本音から出さなければならない。
その点で、佐野元春のザ・ソングライターズは合格点だと思う。
願わくば、ぜひ日本の映画俳優版を制作して欲しいと思う。
それもゲストは期待の若手だけではなく歴史を語る重鎮に至るまで。
トップランナーは近いが、まだ煩いし何よりホストが安定しない。
バラエティにウケる様な意外な一面を見せるなど一切不要。
親しみ易さではなく、僕らはゲストの真剣な言葉を聴きたいのだ。
それこそが本当に僕らを映画や音楽に惚れこませ、
その文化の向上になっていくと思うのだ。
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