復興に向う心の狭間で2011年05月20日 23時24分43秒

再び石巻の方の実家へ。
昔は祖父の家だったのですが、数年前に亡くなってからは借家にしています。
耐震補強をしていたことや、地面を高くしてることなどから、
この家は崩れることも水を被ることもなくなんとか無事でしたが、
同じ町内でも地盤沈下が起こっていたりするなど、不安はまだあります。

そんな状況のため、加入している保険会社の方が全戸に渡って
被災状況を確認し保険の対象になるかを見ることになったため、
その立会いに行くことになりました。
家を借りて頂いて現在住んで頂いているAさんと僕と母とご担当者様で、
家の周りと中の状況を見て査定という段取りなのですが。

しかし待ち合わせの時間を幾ら過ぎても担当者は来ず。
それも仕方ないことで、県内の担当者も被災されて手が回らず、
関西から応援に来られている方が担当のため、
地理がわからず、タクシーを貸切って連日かなりご苦労されている様です。

結果、住むのには問題はありませんが
後は昔から付き合いがある業者さんに見てもらうことになりました。
仙台では赤紙を貼られて取壊しや修理で家を出なければならない人もいて、
そんな姿を何度も見てきましたから、それを思い出すと複雑です。

待っている間に、Aさんと今までのことをお話していました。
石巻方面に住んでいる方とお話するたび、同じ気持ちになります。
Aさんの職場は被害地域に近いため、毎日不安でいます。
僕も市に一日でも早く復興計画を出して着手して欲しいと思います。


石巻のイオンに立ち寄ると、前回のときの恐々とした雰囲気は
ある程度解消されているようでした。
映画館も開いてイベントカレンダーもみっしりとなっており、
煌びやかなショウウィンドウに盛り上がりも戻りつつありますが、
10数分も進めば破壊の跡が広がり、それもまた複雑です。

自分自身、しばらくはその複雑な感情からは逃れられないと思います。

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