十数年の時を超えて2010年12月18日 23時50分18秒

16日の記事からの派生になりますが、
中学の頃から十数年続いたロボットアニメソングの歌探しの旅。

それは自分で鉄腕アトムおよび鉄人28号から始まる
TV、OVA、映画におけるロボットアニメの年代表を作成し、
各作品の歌を蒐集していくという旅でした。

とりあえずは1997年の勇者シリーズTV最終作「勇者王ガイガイガー」までで、
大学時代にこの旅は終了したのですが(僕の中で現代アニメに対するスタンスは
「ガオガイガー」以前と以後で分けられる。しかし、もう13年前ですか。)
ところどころ、CD未発売という事情でレコードを聴ける環境もなかったため、
抜け落ちていた作品の歌がありました。

それらは「マシンロボ クロノスの大逆襲」だったり、
「マシンロボぶっちぎりバトルハッカーズ」だったのですが、
徐々にオムニバスなり復刻版なりのCD化が行われていきました。

昨年は「宇宙戦士バルディオス」「魔境伝説アクロバンチ」
「最強ロボ ダイオージャ」「星銃士ビスマルク」などの、
単発やオムニバスの一曲などで蒐集しにくかった作品が、
上下のCDアルバムに収められ、かなり空白埋められました。

そんななかでも本当に長い間、最後の壁と言っても過言ではない作品、
ただ一点の空白点になろうかという、それはあたかも
ロボットアニメソング蒐集における"剣岳・点の記"ではないかと思えるもの。
それが1985年のTVアニメ「超獣機神ダンクーガ」です。

当時に音楽集発売以降は絶版となり、復刻もオムニバス収録も一切無し。
ネット上でそれらの販売を見る機会もありましたが、全てプレミア価格。
「スーパーロボット大戦」関連での人気もかなり高いにも関わらず、
またレコード会社も潰れて権利不明になっているわけでもないのに、
他は続々復刻するのに何故、2000年を超えても一向に蘇る気配がないのか。

OP「愛よファラウェイ」「本当のキスをお返しに」および、
挿入歌と関連作のイメージソングを歌っているのは藤原理恵。
その後、C.C.ガールズに所属することになるアイドルです。
(現在はダンスインストラクター、振付師として活動中とのこと。)

この藤原理恵が「ダンクーガ」には声優としても出演していましたが、
その経歴を「恥かしい過去」という旨の表現をしていたことは有名で、
彼女サイドから音源復刻にもストップがかけられていたのでは?
と僕は長年訝っていました。そんな力があるのかは知りませんけども。

まあ、その話を聞いたのも15年以上も前の話であります。
今でこそアニメに対する世間の目やオタクの質も変化しましたが、
彼女がそう発言したと思しき時期はアニメの地位も低く、
オタクも陰にしか生きることを許されない(真実を含んだ誇張)様な、
そんな存在だったはずですから、無理もないことかもと、今では思います。

さて、そんなアニメに対する誤解の万年雪が雪解けを迎えたからかどうか、
真実は未だもって見えませんが、「ダンクーガ」EDテーマの
バーニング・ラヴ(歌:いけたけし)がネット有料配信されたり、
「愛よファラウェイ」の配信やアイドルオムニバスCDへの収録を経て遂に、
藤原理恵のアルバムと、ダンクーガBGM集が復刻される時代になりました。

数年前に復刻されていたのですが、実は愚かにも僕は見逃していました。
そのCDが再び販売される!というわけで、「ダンクーガ」関連の歌を含め、
藤原理恵さんの13曲が収められたCDアルバム「青春したい」を遂に。

コンポのスピーカーから溢れ出る「ディアダンサー」を聴いたとき、
まさにそれは埋まらないピースが埋まったかの様な
なんとも言えない10数年積み重なった感慨がこみ上げてきました。
高校の頃にVHSで聞いて虜になって以来、
雑音まじりのラジオでリクエストでかかったのを大事に録音保存していた、
あの曲がついに完全なる輝きを放ち始めました。

加えて言いますとこのアルバム、歌詞カードは藤原理恵(当時)の
ミニポスター形式になっており瑞々しい写真が他にもあり、なかなか必見。
同時に注文した「ダンクーガBGM集」も早く到着して欲しいものです。

しかしまだ、OVAの「GOD BLESS DANCOUGA」の歌曲が残っている。
それもいつの日かきっと。
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