みんなのお店(仮)2009年02月01日 22時39分18秒

映画の日に休日なので、
映画に行かなければ映画の神に申し訳が立ちません。
というわけで、昨日の暴風雪から明けて雪深く残る中、
まずは行きつけの床屋で、
カストロかゲバラの様に伸びたヒゲを
ジャン・レノぐらいに手入をした後、
チネ・ラヴィータで「マルタのやさしい刺繍」を鑑賞し、
宮町通りのカフェに行きました。


今日のお店は、
手作り雑貨ショップ「OPEN SESAME(オープンセサミ)」、
カフェ「Merry's Cafe(メリーズカフェ)」
焼き菓子ショップ「Sweets Spice Asano(スイーツ スパイス アサノ)」
の3つの店舗が共同スペースで営業する、「みんなのお店(仮)」。

店舗の成り立ちは2005年に「OPEN SESAME」が開業し、
昨年の12月に「Merry's Cafe」が、
そして今年1月10日に「Sweets Spice Asano」が開業。
皆さん友人・知人のご様子なので同じお店のように一体感が。


場所は七十七銀行宮町支店前の斜め向かい。
黄色っぽいかわいい店を探してください。
ちょっと、駐車場が近くに少ないのですが・・・。



店内は北欧家具で、額縁等も無いシンプルな内装。
音楽もかなり静かにかかっているのでゆったりと。
入口で焼き菓子・手作り手芸雑貨を販売しています。
書棚からムーミンの本を出して寛ぎのひととき。
北欧風って結構増えていますけど、ちょっとずつ個性がありますな。


メニューには豚汁もあったのですが、
実家の夕食・朝食が豚汁だったので今日はパス。
お値段は500から600前後でお手頃~。

今日はオムライス。
ふわりたまごにチキンライス、デミグラスソース。
デミとたまご、それにライスの味付けバランスは
自分の舌に合うものを見つけるのは結構難しい。
こちらのは飽きの来ないほっとする家庭的な味で、
量も丁度良い腹八分目で、要するに大好きな味。


オムライスがオーソドックスかと思ったら、
ココアがひねりが効いて和風です!
「和-days」以来の和風で嬉しい不意打ち♪。

お抹茶を飲むような大きな茶碗。
控えめな甘さで上品な感じ。
結構なお手前で、なんちて♪。
カップより茶碗の方が冷めにくくて
時間をかけて飲めるのかな。


焼き菓子をテイクアウト。
まずはアメリカンビスケット。
しっとりしたスコーン。
みかんの粒々が入っていて、
甘さ控えめで食べているとバター味ですが、
鼻に抜ける香がみかんなのですよ~。


そしてこちらはイチオシ。
きな粉のシフォンケーキ。
ふんわり生地で味はかなりのきな粉味!
食べる度にきな粉の味が広がり、
それを楽しむためにお茶も飲みたくありません(笑)。

シフォンは、ゆず、あずき、キャラメル等どれも美味しそう。
トッピングが欲しい人はホィップや手作りジャムも一緒に。
完売している「おやき」もあって、なかなか人気の様子。
むむ、3時ごろに行ったのに侮れない!
やはり完売の、土日限定・チーズケーキも気になります。

カフェは朝7時~夜8時まで。
焼き菓子は午前10時ごろに揃うそうです。
次は午前中に狙ってみましょうかな。


宮町~東照宮~小松島を通過する一本道は、
ケーキ&カフェ・ミティーク、
喫茶・wasanbon、
カフェ・ネルソンコーヒー、
カレーショップ・ヤマグチ、
洋食店・ふらいぱん等等、
結構なカフェ&スウィーツ&レストラン通り。
機会あらば半日くらいかけて、ぶらりと流したいですな。

人に賞味期限はない!2009年02月02日 23時27分03秒

スイス映画「マルタのやさしい刺繍」についてのこと。

<物語>
スイスの山間部の小さな村に暮らす
80歳のお祖母ちゃんマルタは夫に先立たれて気力を失っていた。
二人で経営していた雑貨店も続けられなくなったところ、
友人の後押しで昔自分で刺繍デザインしていた
下着の店をオープンすることにする。
やっと生きる活力を見出していたところ、
保守的な村人たちや息子はハレンチだと非難する。
それでもマルタたちはインターネット通販など、
新しいことにチャレンジを惜しまず、
その努力は少しずつ友人達をも変えていき・・・・。


晩年に差し掛かった老婦人が第二の人生を掴むという話、
それに加えて何故かちょっとエッチなキーワードが、
と言うと、ジュディ・デンチ主演でストリップ劇場の
オーナーを描いた「ヘンダーソン婦人の贈り物」や、
マリアンヌ・フェイスフル主演で
風俗店で働く女性を描いた「やわらかい手」等があります。

「マルタのやさしい刺繍」で主演し、マルタを演じる
シュテファニー・グラーザーはスイスでは
知らぬ人はいないという人気女優だそうですが、
日本においては先の二人よりも知られていない分、
親しみやすいお祖母ちゃんという印象でほのぼのとします。

それにしても、新しい挑戦に対して保守的な壁となって立ち塞がる
面々といえばかつては政治家、教師、神父等など職業は数あれど、
概ね年寄りだったのですが、今回、お祖母ちゃん達が主人公とはいえ、
保守のリーダーが村の若い衆たちで、老人ホームの老人達が、
「新しいことには挑戦しなければな!」と活き活きとしているのは
実に現代において象徴的だと思います。

とかく最近は若者の活力が沈静化し、縮こまっている風潮は
どうやら世界共通の悩みのようであります。
そうこうしているうちに一番挑戦と好奇心旺盛な時代は既に
残り少ない晩年に入ってしまい、この映画のマルタ達とて、
あと10年は無いだろうという現実感も漂っています。
夢も気力も無い者達だけになった世はどうなるのか?
老人ホームでマルタの親友にパソコン教室の誘いと称して
お近づきになる洒落た老紳士の様に
いつまでも憧れとときめきを持ちたいものです。


一つ、好きなシーンがあります。
クライマックスも終わりラスト近く、
お客に商品の下着を手渡すマルタが
「賞味期限はないわよ」と悪戯っぽく微笑みます。

序盤で雑貨店の商品を整理していた時、
「これ(食品)賞味期限が切れているわよ」と言われる
場面に対するシャレなのですが、
もう一つ、作品全体の意味が込められていると思います。
夢、生き甲斐、人生。それらを持ち続づける限り、
それらにも、人間にも賞味期限はない、ということを。

2月の映画2009年02月03日 23時22分39秒

2月と言えば。

「ゆうばりファンタスティック映画祭」に
行きたぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっい!!!

と、実際には行けないのでとりあえず叫ぶだけです。

節分ですけど、豆まきしました?
まかない人は災厄に見舞われますよ?
私はもちろん、芸能人や相撲取りと共に
盛大に振舞ってきました(ウソ)。


「ゆうばり」は調べてみるとチケット代やホテル代等、
関係諸費コミコミのパックツアーがあったのですが、
それでも大体全経費7~8万になる見込みなのでなくなく断念です。
もちろんお金以上に得るものがあることも考えても。


さて2月の映画というと昨年に比べて鑑賞予定映画は少ないです。
2./7~「PARIS」「バンク・ジョブ」「ベンジャミン・バトン」
2/14~「ザ・ローリング・ストーンズ  シャイン・ア・ライト」
     「ディファイアンス」「悪夢探偵2」「フェイク・シティ」
2/21~「7つの贈り物」「チェンジリング」
2/28~「オーストラリア」

これを主演俳優などで見てみると、
ジュリエット・ビノシュ&ロマン・デュリス、ジェイソン・ステイサム、
ブラッド・ピット、ダニエル・クレイブ、松田龍平、
キアヌ・リーブス、ウィル・スミス、アンジェリーナ・ジョリー、
ニコール・キッドマン&ヒュー・ジャックマン
となるので、少数ながら錚々たる顔ぶれになります。


今年は劇場鑑賞本数を意識的に減らしていく方針なので、
別にいいのですが、1月は31日公開が多い分、
総数的には例年とそれほど変わらない気がします。
と言っても今年はまだ劇場鑑賞数は10本に満たない!

この中で一番の期待はパリに生きる人々の交差を描く「PARIS」。
「ザ・ローリング・ストーンズ  シャイン・ア・ライト」は
タイアップしてオリジナル菓子を作るカフェがあるそうなので、
そっちの方面で楽しみがあります。


ところで昨年末のキネマ旬報を読んでいて見落としていたのが、
昨年の11月に作家のマイケル・クライトンが亡くなっていたこと。
「ジュラシック・パーク」や「タイムライン」等、
映画化された著作も多く好きな人だったのですがまだ若くて残念。
一方で上記の「チェンジリング」を監督するクリント・イーストウッドは
まだまだ活力旺盛のようで次作品は主演するとのことで、
さらに10年は活躍しそうな勢い。
最長寿の現役映画監督、マノエル・ド・オリヴェイラが
100歳を迎えたのも去年なので、それ位は無茶でもない。


昨年亡くなった映画人ではチャールトン・ヘストンもビッグだけど、
やはり、ポール・ニューマンと緒方拳が一番に挙げられようと、
5月31日に決定した今年の映画検定の出題傾向を予想しつつ、
昨年の映画ニュースを振り返り、
今年のアカデミー賞をチェックするのでありました。
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