自分と自分 ― 2007年05月08日 11時51分49秒

GW明けで皆さんお疲れなのか、我々サービス業にとっては
余裕のある日でした。おかげで即帰宅のブログ更新。
でも次の職場がまだ不透明でちょっと気持ちブラリン。
今日はロック映画「ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド」で参りましょう。
1975年、イギリスのロック界にデビューしたバンド「ザ・バンバン」。
双子の兄弟トムとバリーで結成されたこのバンドは異色だった。
彼らは腹部で体が繋がっている結合体双生児だったのである。
異形の外見と過激なパフォーマンスで一躍スターになるも、
わずか一年でバンドは解散、二人は自殺する。
そこには兄弟しか分からない葛藤があった。
この映画は非常に混乱する要素があります。
ドキュメンタリー形式の本作は記録映像や当時を知る人の
インタビューを挿入していますがそれは全くの嘘。
記録映像さえもフィクションとして演技によって撮られたもの。
しかしケン・ラッセルなどの証言者は本物という周到な偽物。
はたしてどこからどこまで信用して良いのかと思います。
しかしながら本作の面白さの核はそれとは違うところにあると思います。
離れたくとも離れられない体、仲の良い心は次第に離れていくのに。
家族や肉親でさえも離れることはできるのに。
その葛藤が反発を生み出し生き方そのものがロックとなり、
いくら爆発させても終わらない叫びとして伝わります。
「あの双子は人を惑わす魅力を持っていた」というように、
俳優によって演じられた双子は
最後の二人の顔が一つに重なるように見えるカットをはじめ、
かっこいいとも不気味とのつかぬ妖しさを放ちます。
もう一つ興味深いのは双子以外の第3の結合体に触れている点です。
体内に入り込んだ、もう一人の胎児と思しき影。
結合体が誕生するのであればそれもあり得ぬ話ではないと思います。
人であるならばそれが意識を持てば人格に影響する
可能性は十分考えられるのではないでしょうか。
思考が分裂するときには本当にもう一人いるのかも知れません。
その第3の人格も含めて双子が叫ぶ絶叫の歌。
自分対兄弟=自分という他の誰もが共感し得ないものが原動力となる、
それがなんとも形容しがたい感覚となって心を揺さぶります。
余裕のある日でした。おかげで即帰宅のブログ更新。
でも次の職場がまだ不透明でちょっと気持ちブラリン。
今日はロック映画「ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド」で参りましょう。
1975年、イギリスのロック界にデビューしたバンド「ザ・バンバン」。
双子の兄弟トムとバリーで結成されたこのバンドは異色だった。
彼らは腹部で体が繋がっている結合体双生児だったのである。
異形の外見と過激なパフォーマンスで一躍スターになるも、
わずか一年でバンドは解散、二人は自殺する。
そこには兄弟しか分からない葛藤があった。
この映画は非常に混乱する要素があります。
ドキュメンタリー形式の本作は記録映像や当時を知る人の
インタビューを挿入していますがそれは全くの嘘。
記録映像さえもフィクションとして演技によって撮られたもの。
しかしケン・ラッセルなどの証言者は本物という周到な偽物。
はたしてどこからどこまで信用して良いのかと思います。
しかしながら本作の面白さの核はそれとは違うところにあると思います。
離れたくとも離れられない体、仲の良い心は次第に離れていくのに。
家族や肉親でさえも離れることはできるのに。
その葛藤が反発を生み出し生き方そのものがロックとなり、
いくら爆発させても終わらない叫びとして伝わります。
「あの双子は人を惑わす魅力を持っていた」というように、
俳優によって演じられた双子は
最後の二人の顔が一つに重なるように見えるカットをはじめ、
かっこいいとも不気味とのつかぬ妖しさを放ちます。
もう一つ興味深いのは双子以外の第3の結合体に触れている点です。
体内に入り込んだ、もう一人の胎児と思しき影。
結合体が誕生するのであればそれもあり得ぬ話ではないと思います。
人であるならばそれが意識を持てば人格に影響する
可能性は十分考えられるのではないでしょうか。
思考が分裂するときには本当にもう一人いるのかも知れません。
その第3の人格も含めて双子が叫ぶ絶叫の歌。
自分対兄弟=自分という他の誰もが共感し得ないものが原動力となる、
それがなんとも形容しがたい感覚となって心を揺さぶります。
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